【胃腸薬の材料としてもおなじみ】フェンネルとは│特徴・使い方・効能

フェンネル スパイス・ハーブ
フェンネル

胃腸薬など、特に漢方薬の材料として知られるスパイス「フェンネル」。

葉、種のほか、株元が丸く大きく生長する品種では茎部も料理に使われます。

本稿ではそんな「フェンネル(特にフェンネルシード)」の魅力をご紹介します。

なお、フェンネルを使った料理は、森の時計のスパイス基礎講座「フェンネル」で学べます。

スパイス基礎講座(名古屋対面レッスン)
>>ご予約はこちら

スパイス基礎講座(オンラインレッスン)
>>ご予約はこちら

スポンサーリンク

フェンネルシード

シード(種)のフェンネルはスパイスとして活用されています。

爽やかで甘味があり、魚との相性が良いスパイス。

胃腸薬や口臭予防など使用用途が広いことでも知られています。

学  名: Foeniculum vulgare
科  名: セリ科茴香
サンスクリット名: シャタプシュナ
英名/和名: fennel / 茴香(ういきょう)
別名: 小茴香、フヌイユ、フィノッキオ
原 産 地: ヨーロッパ、地中海沿岸
使用部位: 実(種)

フェンネルの風味・味わいの特徴

種(シード)

フェンネル

フェンネル

フェンネルの種はディルより少し刺激が弱く、アニスよりも苦味があります。

フェンネルの葉

フェンネルの葉

花屋さんなどで、キッチンハーブとしてのフェンネルを入手することが可能です。

フェンネル全体から温かみのあるアニス、甘草の香りが漂います。

同じセリ科のディルと、味や香りも似ています。

フェンネルの保存

  • 葉はラップをして冷蔵庫で2~3日保存できます。
  • 種は密閉容器で2年ほど保存可能です。

フェンネルシードの使い方

フェンネルの種は、 ピクルスやスープ、パン、ピクルス、ローストポーク、サラミなど、様々な料理に使われます。

酒類・リキュール類の香り付けにも用いられます。

また、五香粉(中国のスパイスミックス)やパンチフォロン(ベンガル地方のホールスパイスのミックス)などといったミックススパイスの材料のひとつです。

フェンネルシードの効果効能

健胃作用

フェンネルは、胃のもたれ、膨満感、消化不良などに効くとされています。

漢方方剤の安中散(あんちゅうさん)、太田胃散(漢方+西洋薬の処方)、口中清涼剤の仁丹にも使用されています。

口臭予防

フェンネルはその芳香から、口臭予防としても利用されています。

インド料理屋さんなどに置いてある「ムクワス(ヒンディー語ではソーンフ=フェンネルの意味」というカラフルなスナックの中にも、フェンネルシードが入っています。

更年期障害の緩和

フェンネルの甘い香りの成分は女性ホルモンを活発化させる作用があるとされ、

女性の更年期の症状の改善に効果があると言われています。

インドの予防医学アーユルヴェーダでは

お腹のガスをとるスパイスとして知られます。

すべてのドーシャを鎮めます。

女性には、月経を促進し、授乳期の母乳分泌を促すという効果がうたわれています。

これは、フェンネルは女性ホルモンに影響する作用があるためですが、

妊婦の方や婦人科系の疾患がある方はかかりつけ医に相談してください。

フェンネルの使い方を学ぶ│森の時計スパイス基礎講座

森の時計のスパイス基礎講座で、フェンネルの基礎知識、料理への使い方を学べます。

スパイス基礎講座フェンネル

【フェンネル】野菜ピラフ/魚介のフェンネル煮/ハノイ風ダルスープ/チョコレートボール/フェンネルティー

スパイス基礎講座(名古屋対面レッスン)
>>ご予約はこちら

スパイス基礎講座(オンラインレッスン)
>>ご予約はこちら