【スパイスカレー作りに適したトマト加工品】トマトピュレ・トマトペーストどれがいい?

トマト ブログ

カレー作りに頻出する材料「トマト」。

スパイスカレー作りでは、トマトペーストやトマト缶を使う場合が多いのですが、使うものによって、若干出来上がりに差が出ます。

本稿では、スパイスカレーに使えるトマトまたはトマト加工品の特徴と、カレーの仕上がりにどのような差がでるかについてご紹介します。

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スパイスカレーに必要な材料・トマト

スパイスカレーを手作りする場合、酸味または旨味をつけるために、よく使われるのがトマトまたはトマトの加工品です。

当料理教室でお伝えしているスリランカカレーには、トマトを使わないものが多いのですが、日本人が考えるカレーに寄せようとすると、トマトは必須アイテムです。

レシピには、よく「トマトペースト」や「トマト缶」、「トマトピュレ」といった記載が出てきます。

けれど、実際に材料を買いにスーパーに行ってみると、トマトペーストやトマトピュレといっても、種類がいっぱい。

本来、レシピを書いた人には、その食材を使う意図があるので、ペーストと書いてあればペースト、ピュレと書いてあればピュレ、缶とかいてあれば缶でいいわけです。

けれど、品ぞろえや値段設定、また、他の料理で使ったものを転用する場合など、レシピ通りに材料を揃えられないこともあると思います。

各材料の特徴について知っておくと、自分が作りたいカレーの方向性に合わせて、どの種類のものを購入すればよいか、あるいは、自分が手に入れやすいもので、どうレシピの完成形に近づけていけるかが分かります。

カレー作りに適したトマト・トマト加工品とは

結論として、当料理教室でおすすめするのは、

  • 3倍濃縮までのトマトピューレ
  • 3倍濃縮までのトマトペースト
  • トマト缶またはトマト缶をミキサーにかけたもの
  • トマトパウダー

です。

何倍も濃縮されているタイプのトマトピューレ、トマトペースト、生トマト、その他加工品よりは、上記のものが適していると思います。

理由は、味が濃すぎず、薄すぎず、適度な量があり、水加減(水を足したり飛ばしたり)することなしに、そのまま使えるからです。

けれど、他の材料を使ってもできないわけではありません。

以下に、各トマト加工品は、そもそも何が違うのか、それぞれの特徴と、料理の際のポイントについてご紹介します。

生のトマト

トマト

生のトマトを使う場合、ざっくり切って入れるだけではレシピの「トマトペースト」替わりにはならないです。

トマトが荷崩れ、水分が飛ぶのに時間がかかります。

また、トマトの皮の部分が針状に残り、なんとも下処理ミスをしたような、アマチュアっぽい出来上がりになってしまいます。

生のトマトを使う場合は、一旦ミキサーにかけてジュースにする必要があります。

それでも、市場で出回っているトマトは、通常生食用のトマトで、水っぽいことが多く、レシピ通りの分量でも、トマトの味が薄かったり、水っぽくなってしまうことがあります。

生のトマトを使うメリットは、食材がフレッシュである、ということですが、

レシピの分量より若干多めに用意するのと、水分を飛ばす時間を考慮することが必要です。

トマトジュース

生トマトをジュースにしてから使うのなら、トマトジュースを使ったらいいじゃないか、ということになりますが、

トマトジュースは、水分が多いので、トマトピュレやペーストの代わりにはなりません。

濃度がかなり薄い、しゃびしゃびのカレーになってしまいます。

添加物や砂糖が加えられていることも多いので、選択肢から外した方がいいです。

トマトピューレ

では、当教室でおすすめしたトマトピューレは、そもそもどういったものなのか。

トマトピューレは裏ごししたトマトを煮詰めて濃縮したものです。

なので、濃さがちょうど良いのです。

酸味は少ないですが、トマトの味がしっかりしている、という特徴があります。

3倍濃縮くらいのものがベストです。

濃縮度が濃すぎるもの(6倍濃縮など)は、トマトの味が勝ちすぎて、スパイスが引き立たなくなってしまいます。

トマトペースト

トマトペーストはトマトピューレをさらに濃縮してペースト状にしたものです。

舌触りは滑らかなのですが、トマトピュレよりさらにトマトの味が強いという印象です。

当教室では、たまにカゴメのトマトペーストを使いますし、オンライン教室でも、これを用意されている生徒様がいらっしゃいます。

9倍濃縮ということは、かなりトマトの味が強い、ということです。

一袋約大さじ1杯で、トマトピューレ80gほどの威力があるように感じます。

これを使う場合は、トマトの量が減る分を、他の材料で補わなければなりません。

グレイビー(カレーのどろどろ)となる玉ねぎの量を増やしたり、水を増やしたり……

調整がうまくいけば、このペーストは一番経済的です。

トマト缶

トマト缶は、湯剥きしたトマトを煮て缶詰にしてからさらに加熱したものです。

ピュレよりは味が薄めで、酸味が強いという特徴があります。

トマト缶には、ホールタイプのものとカットタイプのものがありますが、切り方が違うだけです。

カレーに使う時には、これを事前にミキサーにかけておけるとベストです。

量がありますが水っぽくないので、美味しいカレーを作りやすいです。

トマト加工品を余らせてしまう方に朗報「トマトパウダー」

上記でいろいろとトマト加工品をご紹介しましたが、最後に筆者がおすすめするのは「トマトパウダー」です。

トマト缶やトマトピュレは、内容量全部を一つのレシピで使い切ることもありますが、そうでない場合も多々あります。

毎回、無理やりトマトを使った料理を考えたり、使い切れずに廃棄になってしまうのが嫌な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方には、お湯かお水で溶くだけで使えるトマトパウダーもおすすめします。

使うトマトの量が、だいたい300g以下なら、こっちを使うことが多いです。

普通のトマトピュレと同じように使えます。

トマトパウダーのメリット

なんといっても、使いたい分だけ使えること、保存がきくことです。

もう余ったトマト缶やトマトピュレの処理に困ることはありません。

トマト缶活用レシピ

容量の多いトマト缶は、ちょっとだけ必要で、よく余らせてしまう。

そんなことも少なくありません。

そこで、余ったトマト缶を活用できるレシピをご紹介します。

※画像をクリックするとレシピの詳細ページにとびます。

 


いかがでしたでしょうか。

トマト加工品にはいろいろな種類がありますので、使いやすいもの、自分が意図したできあがりになるものを選べるとよいですね。

 

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