【スリランカの紅茶・セイロンティ】産地によって異なる味や香りを楽しむ

セイロンティ ブログ

スリランカの紅茶はセイロンティと呼ばれ、世界中で愛されています。

セイロンティと一口にいっても、産地によってずいぶんと特徴が異なります。

本稿では、産地ごとの紅茶の特徴についてお伝えします。

お気に入りの紅茶を見つけてください。

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スリランカの紅茶

スリランカは、インドの南東に位置する、インド洋にしずくのような形をした小さな島です。

スリランカの主産業になっているのが紅茶です。
品質の高い紅茶は、セイロンティと呼ばれ、世界中で愛飲されています。

セイロンティの五大産地

セイロンティと一口にいっても、産地によってずいぶんと特徴が異なります。

ルフナ、キャンディ、ヌワラエリヤ、ウバ、ディンブラはセイロンティの五大産地といわれています。

エリア別に味を一くくりにするのは難しいのですが、それぞれの特徴をみていきましょう。

ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)

ハイグロウンエリア。標高が1800m以上もあります。

日中は25℃を超えても、夜になると10℃を下回ることもなり、朝晩はかなり冷え込みます。

1796~1948年のおよそ15年間、イギリスの植民地であったスリランカにおいて、ヌワラエリヤは彼らの避暑地として栄えました。

日本人が好む清々しい味

ヌワラエリヤの紅茶の味は、特に日本人が好む味として有名です。

スリランカのシャンパンと呼ばれているほど香り高く、味わい深い。

刺激的でほんの少し渋く、口に含むとほんの少し甘味と苦味を感じます。

水色(すいしょく)はごく薄いオレンジ色、ライトな味。

紅茶というよりほのかにウーロン茶に似た味わいで、ベストシーズンの時期には、芳醇な香りが加わります。

おすすめの飲み方

紅茶自体を贅沢に楽しみたいという方にぴったりな紅茶。

ストレートで楽しむのがおすすめです。

キャンディ(Kandy)

スリランカのほぼ真ん中、中央山脈の北に位置するミドルグロウン地域です。

日本でいう京都、古都ですが、茶畑は街の周辺ではなく、車で片道1.5時間ほど離れたところに点在しています。

特徴がないのが最大の特徴

キャンディの紅茶は、特徴がないのが特徴です。

特徴がないため、引き立て役に徹することができます。

水色は透き通るような済んだ色。

おすすめの飲み方

アイスティとして飲むのがおすすめです。

アイスティでは、ベースの紅茶は目立たないもののほうが、香り付けに使うフルーツが引き立ちます。

ウバ(Uva)

ウバの紅茶はインドのダージリン、中国のキーマンと並んで世界の三大銘茶の一つです。

ウバは、中央山脈の東側に位置するハイグロウンエリアですが、ヌワラエリヤほど寒くはありません。

7~9月に乾季となり、クオリティーシーズンを迎えます。

ウバのクオリティーシーズンの紅茶は、そうでない時期の紅茶とまったく味が異なります。

メントールの香り豊かな紅茶

ウバでは雨の降らない乾季に強い風が吹き続けるという特徴があります。

雨が降らず、強い風が吹き続けると、紅茶の生産量は落ちてしまいますが、クオリティは上がります。

水分を欲する茶の木はストレスを感じますが、その分葉っぱの中のポリフェノールを中心とする化学物質がぎゅっと凝縮します。

クオリティシーズンに、ポイントとなる風が吹いた茶園の紅茶からは、メントールの香りと味をはっきりと感じます。

ディンブラ(Dimbula)

ハイグロウンエリアにあるディンブラのシーズンはヌワラエリヤと同じで12~3月と言われています。

ウバほど分かりやすく、頭一つとびぬけるシーズンではありませんが、品質は年中安定しています。

くせのない安定感のある紅茶

自己主張をしない、癖がないのがディンブラの紅茶です。

水色は濃いオレンジ色。

おすすめの飲み方

スパイスティにして、バリエーションを楽しむのがおすすめです。

ルフナ(Ruhuna)

ロウグロウンカントリー。

スリランカの南部一帯を指す広大なエリアです。

ルフナの紅茶は中東に輸出されることが多いため、外観を大切にしています。

セイロンティの総生産量の半分以上は実はこのエリアのもの。

ストロングな紅茶

ロウグロウンは茶の木の生長がとても早く、葉っぱと葉っぱの間の茎もとても長くなります。

その茎の部分に多く水分が含まれているため、ドライヤーの温度を高くしてたっぷりの茶汁すを一気に閉じ込めます。

そのためか、香ばしい紅茶となります。水色は、赤みがかったオレンジ色。

おすすめの飲み方

このストロングな紅茶は、茶葉をいつもより多めにして、しっかり味を抽出し、さらにたっぷりのミルクをいれて、パンチのあるミルクティにするのがおすすめえす。

また、主な輸出先である中東にならって、プレーンティで飲んでみるのもおすすめです。

 


いかがでしたでしょうか。

産地ごとの紅茶の特徴について、お分かりいただけましたでしょうか。

お気に入りの産地を見つけて、豊かなティータイムをお楽しみください。