【トマト料理はじめ様々な料理に使える】セロリシードの特徴・使い方

セロリシード スパイス・ハーブ

香味野菜としておなじみのセロリですが、その種もハーブ・香辛料として広い使い道があります。

本稿ではセロリシードの基礎知識についてお伝えします。

スポンサーリンク

セロリシード

セロリシード

セロリの果実(一般に種とされる部分)を使用します。

学  名: Apium graveolens [アピウム・グラウェオレンス]
科  名: セリ科
和名: オランダ三つ葉
英名: celery seed
使用部位: 果実(一般に種子として知られている部分)
原 産 地: ヨーロッパ、中近東

セロリシードの味わいの特徴

セロリの種は、親植物よりもはるかに際立った香りと味があります。

心地よい温かみのある味です。

ナツメグ、シトラス、パセリのような風味があります。

鋭く、スパイシーで、少し苦くヒリヒリする後味が特徴です。

親植物としてのセロリの種類

セロリ Celery(Apium graveolens)

ワイルドセロリと呼ばれるセロリのオリジナルは、ヨーロッパの古代植物。

ガーデンセロリ・根セロリ

17世紀に品種改良されたセロリ。

カッティングセロリ Cutting celery (A graveolens)

カッティングセロリ(もしくはリーフセロリ)はオリジナルのワイルドセロリに似ています。

まっすぐな茎に深緑色の光沢のある葉をたくさんつけ、うっそうと茂ります。

チャイニーズセロリ Chinese celery(A.graveolens)

ガーデンセロリに似た葉を持っていて、中間の緑色が特徴です。

茎は小さくへこみがあります。

セロリシードの保存方法

セロリシードは密閉容器に入れ、冷暗所で保存しましょう。

1~2年の間に食べ切るか、香りが飛ぶ前に食べきりましょう。

セロリシードの使い方

セロリの種は小さいので、 通常ホールを使いますが、風味が強いので控えめにしましょう。

他のスパイスやハーブと合わせてスパイス(ハーブ)シーズニングにしたり、種をそのまま使うか、軽く砕いて料理に入れます。

ハーブペッパーサーモン

↑セロリシードほか合計6種類のスパイス・ドライハーブを粉砕したお魚用ハーブペッパーを振りかけて焼いたサーモン。

セロリーシードの調理法

ロシア料理やスカンジナビア料理では、セロリシードをスープに使います。

軽く砕いた少量の種は、ドレッシングに使うこともできます。

トマトジュースや缶詰のホールトマト、カットトマトにはセロリシードがよく合うので、インド料理ではセロリの種とトマトを組み合わせてカレーを作ります。

他に、ポテトサラダやキャベツ料理、シチュー、パン、ミネストローネ、コンソメスープ、グラタン、コールスロー、ピクルスなど、多くの料理に使うことができます。

フレッシュジュースやスムージーに使うと、味が引き締まり満足感が増します。

セロリソルト

すりつぶした種と塩を混ぜ合わせたセロリソルトは、シーズニングとして利用されています。

配合は、通常は塩:セロリシード=約75%:種25%です。

トマト料理(ラタトゥイユ、トマトソース等)に加えたり、野菜などに直接振りかけても良いです。

塩よりもコクがでて濃厚さがアップします。

イワシやサバなどの青魚や、鶏のから揚げ、フライドチキン等の下味に使うと臭みが消え、ほんのりスパイシーに仕上がります。

セロリシードの効能

セロリシード

セロリは、古代ローマやギリシャでは整腸剤や強壮剤といった薬として使用されていました。

セロリシードは噛むと集中力が高まると言われています。

また、利尿作用があるのでむくみの防止に役立ちます。

作用

  • 利尿作用
  • 消化促進作用
  • 血圧降下作用
  • 解毒作用
  • 鎮痙作用
  • 駆風作用
  • 抗真菌作用

注意事項・禁忌

妊娠中には使用しないでください。

授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。

腎炎の人や、腎炎の経験がある人も使用する際には医師のアドバイスを受けてください。