ベトナム滞在記-人生哲学編-

2017年7月、私はHale Puleのリトリートプログラム「ベトナムインテンシヴ」に参加しました。

その後の私の意識・方向性・行動・人生が変わるきっかけとなった合宿です。

本記事では、合宿での学びをご紹介しますが、ヨガとアーユルヴェーダの内容よりも、人生哲学的な色が濃いです。合宿全体の様子、食べたもの、ベトナムの様子などは、番外編として別の記事でのご紹介となります。

ヨガ&アーユルヴェーダ編はこちら>>ベトナム滞在記-ヨガ&アーユルヴェーダ編-
番外編はこちら>>ベトナム滞在記-番外編-

ベトナムインテンシヴの流れ

2017年7月

13日 移動(日本⇒ベトナム・ホーチミン)
14日 移動(ホーチミン⇒ブンタウ省のホートラムリゾート)
講義
15日~17日 講義(アーユルヴェーダ)・ヨガ
18日 移動(ホートラムリゾート⇒ホーチミン)
19日 移動(ベトナム⇒日本)

 

 

リトリートの目的

14日、初日の講義は、ヨガやアーユルヴェーダの教科書的な講義はありませんでしたが、この合宿を通して、もっとも大きい投げかけをいくつもされた時間でした。

この時間がなかったら、その後の私の行動も変わらず、私はヨガとアーユルヴェーダのより深い知識や練習法を学びに行ったにすぎなかったでしょう。

「ヨガとアーユルヴェーダは本来の自分に戻るためのもの。毎日の中で忘れていることを思い出し、立ち戻る場所を探していく。この合宿ではその練習をする」

これが合宿の目的でした。

 

生き方と心の在り方

人生のトッププライオリティーとは?

私たちに最初に投げかけられた問い、テーマは次の通りです。

「人生のトッププライオリティ(優先順位)を考えてほしい」
「自分の行動がそれに繋がっているか考えてほしい」

自分が自分の時間をどう過ごしたいか。自分の方向性を示すことで、今後の道しるべとなる。

自分の人生に制限を作らない。自分がどうなりたいかを考えて、それに向かっていく。今やっていることは自分が思い描いていたことか?

初日、これらを考え、書き出してくることが宿題になりました。

私は5つも挙げられない、誰かほかの人の優先順位を知りたいな、と思いました。

みんなはなんて書くのだろう?

でも、他の人がなんて書いたのかは、共有することもなく、共有すべきものでもありませんでした。

優先順位を書き出すのに、自分の感覚や直感を使うこともすすめられました。思考は、サンスカーラ(記憶)に影響され、制限を作りやすいからです。

なぜこの宿題がみんなに出されたかというと、

「人生を自分が意識を向ける方向に動かす」

ためです。

意識を向ける方向=目的が決まらないと、私たちは無駄なことをし、いつまでたっても、シンプルに生きられない。

私はすぐに、日本でやっていた行動は、優先順位5を達成するために結び付かないなと思いましたが、だからといって、自分が何をしたいのかは、明確には分かりませんでした。

でも、トッププライオリティへの意識は、ベトナム滞在中だけでなく、その後もずっと、人生を通してやっていかなければならない。それだけは、分かりました。

 

ラジャス・タマス的行いをやめる

この合宿でよかったことは、その場限りの講義ではなく、私たちが日常生活ですぐに実行できるような、活きた知恵やアドバイスが与えられたことです。

その中の一つに、

「新しいことを取入れるよりも、今やっていることから”ラジャス”、”タマス”的なことをやめる」

があります。

私は自分の体調を崩す原因になっているであろうことの中から、比較的やめるのが容易なものを3つ書き出しました。
(残念ながら、そのうちの一つはまだやめられていません)

みなさんも、考えてみませんか?

例えば、

  • 夜更かししない
  • アルコールの量を減らす
  • コーヒーを一日3杯から2杯にしてみる
  • スマホは夜9時移行見ない
  • 甘いものを食後に食べない
  • 「自分なんて」と言わない
  • 人のうわさ話をしない
  • テレビを見ながらご飯を食べない

なんでもよいのです。
きっと、よくないと思っていることの中で、一番ハードルが低いと思うものを一つだけ、やめてみましょう。

その後、自分の感じ方に意識を向けてみます。

もし、心地よくて、気が乗るようなら、次にハードルが低いものを、また一つ取り出し、それをやめます。

その、繰り返しです。

自分に制限を設けることをやめる

「制限を設けることをやめる」

これも重要なアドバイスの一つです。

私は「”他人からネガティヴな印象をもたれている・認識されている”と思うこと」をやめる、と自分に約束しました。

しかし、今記事を書く中で気づきましたが、いまだにやめきれていません。日々言い聞かせないと、すぐに慣れている思考に戻ってしまいます。

ただ、前よりは改善している。これも事実です。

 

バランスの取れた状態にいるか自問自答する

「マハグナか、グナの割合を、常に自分に問う」
「自分で乱れに気づく。どうしたら整えられるか考える」

グナとは「性質」のことです。

アーユルヴェーダやヨガは、私たちの心身に意識を向ける練習です。乱れに気付いたら、乱れを整えられるような選択を、自分がしなくてはなりません。

そのために、グルヴァディグナやドーシャの概念が役に立ちます。 ドーシャは、生まれた時に本来の割合が決まっています。その割合が乱れたら直します(一般には、増えているドーシャを減らす)。ドーシャが乱れる原因は、それぞれの持つグルバディグナが偏ること。安定させるためには、不調の原因となっていることをやめることが重要です。

例えば、身体が冷えているのに、冷たいアイスクリームを食べたり、風が吹き曝しでさらに体温を下げてしまうような環境にいたりしない。

グルヴァディグナについて知りたい方はこちら>>グルヴァディグナとは
ヴァータについて詳しく書いた記事>>【ヴァータ・ドーシャ】体質・特徴・食事のおすすめ
ピッタについて詳しく書いた記事>>【ピッタ・ドーシャ】体質・特徴・食事のおすすめ
カパについて詳しく書いた記事>>【カパ・ドーシャ】体質・特徴・食事のおすすめ

また、先生という立場ならば、どう生徒をサットヴァに導くか。それも考えなくてはなりません。

本来の自分がもつ性質と、現在の性質との乖離。
ベトナム合宿後、この点については、かなり自分の中で気づくようになってきましたが、すべての選択と決断が、自分をサットヴァに導くものになっているわけではない。これも事実です。

 

自分の人生で起こったことにどう対処するか

「困難に遭った時どうとらえるか?」

その答えは、前向きにとらえる、たとえばその状況の中でも感謝すべきことに気づくこと。それによって変わってくる。というもので、当時の私を前へ後押ししてくれました。

みなさんはどんな困難に直面したことがありますか?そしてどう対処しましたか?

たとえば、自然災害や戦争の中で、それまでとは違う生活を余儀なくされる。その中でも、感謝できることを見つけて感謝する。

たとえば、ひどい目に遭って男性と別れた後「あいつは謝らなかった」と思い続けると、前に進めない。事実をただ受け入れて、許すことは、相手を認める・同意するわけではないけれども、自分が前に進むために必要なこと。

たとえば、自分には全然子供ができないのに、性格の悪い同僚の女の子にはすぐ子供ができて、理不尽に思えるやら羨ましいやらで、祝いの席で泣きそうになった。でも自分を責めたりせず、最善を尽くす。今あるものの中で、感謝するべき存在を見つける。

人生の中の予期せぬ出来事に遭った時にどうするかというこのトピックは、解決しにくい問題を含んでいますが、向き合わざるをえない重要なテーマです。

 


私がベトナムインテンシヴで何より影響を受けたのは、ヨガやアーユルヴェーダの具体的な学びよりも、本記事で書いたような、日々の心の在り方に関するアドバイスだったかもしれません。

本記事をただ読むだけだと、あっけなく思えてしまうかもしれません。

でも、上記のテーマを日々心掛け、自分に課し、選択を変えて、人生を変えてきたその人の口から、同じことを聞いたとしたら、あっけなくは思えないでしょう。

アーユルヴェーダを口頭伝承することの重要性は、そういうところにあるのかもしれません。

 

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