本日のブログはアーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースのレポートです。
森の時計アーユルヴェーダ料理コースレッスン
アーユルヴェーダクッキングアドバイザーコース(ACAコース)を定期開催しています。
ACAコースで得られること
・調理法だけでなく、アーユルヴェーダの基礎を体系的に学べます
・食事法(食べ方や作る時の状態)やアーユルヴェーダのセルフケアが学べます
・教科書的なアーユルヴェーダの知識を知るだけでなく、生活の中に当てはめた例を知ることができるので、理解が深まります
・レシピだけでなく、テキストが付与されるので、家で復習するツールとして活用できます
レッスン5:アーユルヴェーダ食事法のポイント
7/27(金)、7/28(土)はアーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースのレッスン5でした。
講義は「アーユルヴェーダ食事法のポイント」。
6味について、体質と味の関係、季節ごとの食事のポイント、オーグメンティングとエクストラクティヴの割合についてお伝えしました。
食材論は「エクストラクティブの野菜」です。
エクストラクティブの野菜とは、主に苦味と渋味をもつ野菜で、デトックス効果、排出作用があります。
ほとんどの葉野菜や、わさび、たけのこ、トマト、アスパラガスなどが当てはまります。
オーグメンティングとエクストラクティブの解説と食材例は、別の記事で詳しく解説します。
アーユルヴェーダに基づくバランスの良い献立
ACAで作る料理は、アーユルヴェーダの原理原則や食事法のポイントに基づいて組み立てています。
今後皆さんがご自身で食生活(アハーラ)のマネジメントをする上で、献立例を知ることはとても重要ですので、是非参考になさってください。
ACAレッスン5の献立は次の通りです。
- バスマティライス
- ビーツ
- ダル
- キャベツと緑の葉野菜
- ココナッツチャツネ
- デーツシェイク
最重要点は消化に良いこと
健康でいるためには、とにかく体の中に毒素(未消化物)を残さないことが重要です。
未消化物=アーマの蓄積は病気の第一歩なのです。
そのため、消化力(アグニ)の力を強く保つことがポイントです。
アグニについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>消化の火・アグニとは
ローフード(サラダなど生で食べるもの)は酵素を取り入れられるという点で優れていますが、消化力が弱いとそもそもローフードを消化できず、あるいはローフードを消化するために他の食べ物を消化できず、未消化物を残す可能性があります。
体質によっては全くNGではないものの、森の時計では、さっと火を通す調理法を推奨しています。
体質に合った食事
自分の体質を理解することと、乱れている質を鎮める食事をすることもまた大切です。
そのために、「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスを取る」というアーユルヴェーダの原理原則はとても重要です。
例えば、冷え性の人が、身体を冷やす作用のある食べ物(砂糖、瓜類、ミント、コリアンダーなど)を食べると、さらに体を冷やします。
反対に、血流を良くし、身体を温めるもの(温かいスープ、スパイス、ごま、黒胡椒など)を摂れば、バランスがとれます。
本日の献立の中で、デーツシェイクは、ヴァータとカパを乱さないために、常温で取ります。
甘いデーツや重い性質を持つ全乳を使っているので、カパの人にはあまりおすすめできませんが、ヴァータとピッタにとっては良い栄養補給ドリンクとなり、気持ちも落ち着け、満足感を与えてくれます。
6味をそろえる
6味とは甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。
1回の食事で満足感が得られるだけでなく、体の全ての組織、器官、細胞を活性化させます。
・バスマティライス
⇒甘味
・ビーツ
⇒甘味、辛味、酸味
・ダル
⇒渋味、苦味
・キャベツと緑の葉野菜
⇒苦味、渋味
・ココナッツチャツネ
⇒甘味、酸味、苦味、渋味
・デーツシェイク
⇒甘味
オーグメンティングとエクストラクティヴの比
オーグメンティングとは、体に栄養を与える食べ物、エクストラクティブとは、排出効果のある食べ物のことで、比率が6:4になるのが理想的です。
また、個人の体質に合わせて比率を調整します。
例えば、太り気味の方がいれば、オーグメンティングを少し減らし、エクストラクティブを増やします。
・バスマティライス
⇒オーグメンティング
・ビーツ
⇒オーグメンティング
・ダル
⇒エクストラクティブ
・キャベツと緑の葉野菜
⇒エクストラクティブ
・ココナッツチャツネ
⇒エクストラクティブ
・デーツシェイク
⇒オーグメンティング
今回はカルダモン香る野菜のレシピと、デーツで簡単に作れるデーツシェイクが好評でした。
ACAコースでアーユルヴェーダの美と健康の叡智を学びたい方は、こちらからお申込みください。