メタボ・ガン・老化・うつから家族を守る・家族の心を動かすための方法

おじいちゃんおばあちゃん ブログ

お盆休みと時期がずれてしまいましたが、8月最後の週末、法事のため実家に帰省しました。

仕事をヨガとアーユルヴェーダに変えてから初めての帰省。
家族との会話の中で、新な気付きや課題を見つけました。

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家族にも知ってほしいヨガとアーユルヴェーダの知恵

「家族がアーユルヴェーダ的な料理を好まない」
「家族に嫌がられるから、自分一人で食事を摂る時しか、アーユルヴェーダ的なものは作らない」

料理教室に通われる生徒さんの中には、こういったことをおっしゃる方もいます。

自分がより健康で若々しく、日々楽しく過ごせるようになる。それだけでもいいけれど、家族にもそうなってもらえたら、もっといい。

そうお考えになるのは当たり前ですね。

私は家族と離れて一人暮らしですが、もし家族がいたら、同じように考えていたし、こんな風に悩むでしょう。

「家族が望む生活をするには、私の理想とする生活や食事を妥協し、家族に合わせなければならないかしら?」
「私の理想とする生活や食事を家族にあてはめたら、家族は嫌がるかしら?」

 

家族の不同意・無関心の理由

アーユルヴェーダやヨガをして自分がいいなと思ったことを、家族にも共感してもらいたい。それは自己肯定感を得たいという思いかもしれません。

家族が、最初から乗り気になって「一緒にやってみよう!」と言ってくれればいいですが、そんなことは滅多にないでしょう。

でも、家族が悪いわけではありません。

家族が乗り気にならないのはこのような理由かもしれません。

  • ヨガやアーユルヴェーダに関心がない
  • 現状に不満がなく、新しいことをしたり、何かを止めたり、変えたりする必要性を感じていない
  • 変えたいが、ヨガはまだしも、アーユルヴェーダなど聞きなれない言葉が出た時点で最初から無理

 

病気になるのは運命・当たり前だと思っている

アーユルヴェーダでは、病気や疾患には原因があり、結果は原因となる行動を選択した自分に返ってくるという、原因と結果の法則があります(カルマの法則)。

※先天性、遺伝性の疾患は、上記のとおりではない場合がありますが

それなのに、病気を加齢による自然な現象のようにとらえられる傾向があります。
メタボ・ガン・老化・うつ……しかし、こういったものは、普段の生活習慣や食生活など、アーユルヴェーダで健康の柱とされているものの正しい実践と、自分の内側を見つける作業によって、予防することが可能です。

帰省中、父・母・私のと会話で、印象に残ったものを以下に書きます。

母「健康診断で、大腸が引っかかった時は、ああ、二度目のガンかなと思ったけれど、お医者さんはポリープあるけど陽性ですね~、しゃんしゃんって感じで何とかなったから、よかった~」

私「え、今回はなんとかなっても、今までと同じ生活をしてたら、またひっかかるんじゃない?」

母「でも、歳を取るとみんなどこぞかんぞがひっかかってくるの」

私「(うちの様子見てると)変えた方がいいことあると思うけどな。お父さんも、前立腺危なかったんじゃないの?」

父「おいしいもの食べて幸せに生活してそうなったら、それも運命ってことだわ」

幸せとは、健康とは、病気とは、加齢とは何であるか、その定義が根本的に違うと、家族の習慣を変えるのは大変だろう……と感じた会話です。

家族の心を動かすポイント

①本人のやる気が出るまで無理に推奨しない

ACAコースを受講されているみなさんには、レッスンの冒頭でお願いすることです。

アーユルヴェーダの知識をひけらかしたり、「これいいよ!」とお願いされてもいないのにぐいぐい引っ張ったりしない。

これをやってしまうと、「余計なお世話だよ」と面倒くさがられるからです(笑)

また、その気になっていない人に、無理に行動させても、あなたの勧めたことの効果はうまく出てこないでしょう。

②いい変化を目の当たりにさせる

あなたでも、家族の中の誰かひとりでもよいのです。

「これを生活から除いてみたら/変えてみたら/取り入れてみたら、こんな風に変わった」

と、口に出して言う必要はありませんが、目に見えて変わったとしたら。

たとえば

  • 前はいつも不機嫌だったのに、最近は鼻歌を歌っている
  • トイレにこもっている時間が少なくなった
  • 痩せた
  • 腰痛を訴えなくなった

家族は、なぜか?と思います。

そして、その人がしていた行動を思い出します。

  • 前は、勧めればコーヒーだの饅頭だの食べていたのに、最近「お腹空いてないから」と断られていた
  • 前は、ジュースや炭酸飲料を飲んでいたのに、最近白湯しか飲まないぞ
  • 自分のやりたいことが定まっていて、それに向かって前向きに進んでいる
  • 食卓に見慣れないツブツブが入った料理が現れた
  • 朝、畳の部屋でヨガをしていた
  • あぐらで座ったままずっと動かない姿を見た。大丈夫か?と思っていたけど……

行動を起こしてから良い変化が出てくるまで、タイムラグがあります。

その間、家族はあなたの珍しい習慣を見てただ不思議におもうかもしれません。

でも、不思議に、奇妙に思えば思うほど、結果が出てきた時、「もしやあれが!?」と気付きやすいのです。

そしてそれは、言葉でいくら「ヨガとアーユルヴェーダをやってみたら」というよりも、家族の心を動かします。

 

③一番柔軟な人を動かす

家族の中で本当に何かを変えた方がいいと思う人がいる。
けれど、本人はどうにも頑なで習慣を変える気がなさそう……

そういう場合は、家族の中で割と前向きに行動を変えてくれそうな人を巻き込むと良いでしょう。

適任は、若い女性です。
女性は男性よりも、新しいことを受け入れることに柔軟なようです。

若い女性は特にフレキシブルです。出産前の女性や、出産後の女性は特に、自分の身体に大きな関心をもっているものです。

更年期の前後、病気などにかかったことのある女性も、ヨガやアーユルヴェーダに関心をもつ可能性があります。

家族の中にそんな人がいれば、その人の悩みを聞くことから始めましょう。

その様子を見た他の家族も、「次は私に聞いてくれないかな~」と思うかもしれません。

 

④健康より美容などのポジティブなワードを出す

「健康」とか「病気」という言葉が連呼されているだけで、気が滅入ってきます。

それよりも、アンチエイジングとか、美容とか、前向きな観点からヨガとアーユルヴェーダに興味を持ってもらえる可能性もあるので、言葉選びには気を付けましょう。

 

⑤馴染みのない言葉や用語を使わない

これも言葉選びの問題です。

ヨガ、アーユルヴェーダを筆頭に、サットヴァ、プラクリティ、ドーシャ、ヴァータ……こういう言葉を聞いただけで、相手に心を閉ざされてしまう可能性があります(笑)

知っている人どうしなら、専門用語の方が、しっくりきて、スムーズに話が進むのですが、全く知らない人相手ではそうはいきません。

その場合は、簡単な言葉、日本人に馴染みのある言葉に置き換えたほうがよいでしょう。

サットヴァ⇒中庸、バランスの取れた状態
プラクリティ⇒本来の自然な姿、一番調子いい時の自分
ドーシャ⇒体質、乱れている質
ヴァータ⇒(これは少し説明が必要かも)極端、不規則さをもち、神経活動が活発、好奇心旺盛な人

 


いかがでしたでしょうか。

家族全員が健康で幸せな毎日を過ごすために、できることからやってみませんか?

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アーユルヴェーダについて遊び感覚で知ることができますので、こういったものも是非、活用してください。