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第84話「ヨガと眠り」アーユルヴェーダ小説HEALERS

杏奈と美津子がテキストの編纂に追われる中、加藤の斡旋で、男性教師・山本がヨガをしにあかつきに通い始める。担当する鞍馬は、山本の態度に苛立ち、さらに杏奈の仕事振りに複雑な感情を抱く。ある日、羽沼の小屋にて安藤の話を聞いたことをきっかけに、杏奈は山本とかつての自分の父・正博の姿を重ね合わせる。眠りの重要性を認識した杏奈は、ヨガニドラに新たな意欲を燃やす。
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第83話「高揚」アーユルヴェーダ小説HEALERS

夏の大掃除と食事会が催される。そんな中、あかつき大作戦のための販促が、ようやく成果を見せる。新たな技術習得に励む者、それをサポートする者、新しくセラピスト研修への参加を決意する者…それぞれが自分の道を歩み出す。あかつきに、高揚感が満ちる。
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第82話「怒り」アーユルヴェーダ小説HEALERS

彩にて、瑠璃子は羽沼と酒を呑む。羽沼は瑠璃子に様々な質問を投げかけ、怒りの根底にある原因を吐き出させようとする。物事に対する見方や、ネガティヴな思考をポジティヴなものに変えるための対話であった。しかし、羽沼の意図が分からない瑠璃子は、この質問攻めを瑠璃子は不思議に感じる。一方で、感情を吐露したことによるものか、心のわだかまりが熱く溶け出したように感じるのだった。
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第81話「鬱」アーユルヴェーダ小説HEALERS

あかつきは鬱を克服中の女性・直美をクライアントとして迎える。心とは、魂とは。アーユルヴェーダは鬱に対し、総合的なアプローチを試みる。直美は自らのマインドの癖、自らを癒すために避けて通れない家族の絆に気づき始める。杏奈もまた、直美との対話の中で、人を癒すために必要な要素について気づき始めるのだった。
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第80話「後悔」アーユルヴェーダ小説HEALERS

遭難事件を経て、沙羅、瑠璃子、羽沼は自らの在り方を見つめ直す。瑠璃子は過去への執着を自覚し、羽沼は自らの生き様に誇りを持つべく前を向く必要性を痛感する。沙羅もまた、母として仕事への向き合い方を再考する。一方、帰省中の杏奈は、旧友の再会や元恋人の結婚に揺れ、激しい嫉妬と後悔に苛まれる。そんな時に心の拠り所となるのは、アーユルヴェーダの教え以上に、師・美津子の存在そのものだった。
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第79話「遭難事件」アーユルヴェーダ小説HEALERS

快と万里子は、母親への不満と民話を再現したいという好奇心から、二人で明神山へ登るが、天候の急変により動けなくなってしまう。母親の沙羅と瑠璃子、あかつきのメンバーは、激しい雨の中で必死の捜索を行う。羽沼は万里子を背負い、山を下りながら、けなげな子供の願いを、自分が担おうとするのだった。事件を通じ、親子、そして関係者の間で、新たな連帯感が生まれる。
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第78話「稚児行列」アーユルヴェーダ小説HEALERS

蓮は莉子と共に栗原神社の夏祭りに立ち寄るが、再婚家庭の複雑な事情を抱える莉子との距離感に頭を悩ませる。稚児行列を終えた快は母・沙羅の仕事先であるあかつきに帰るが、沙羅は新しい仕事に手間取っていてなかなか相手にされない。その頃、善光寺では順正と加藤が地蔵像を前に、その地蔵に花を手向ける人の思いに、思いを馳せるのだった。
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第77話「新しい世界」アーユルヴェーダ小説HEALERS

沙羅と杏奈は、それぞれ慣れない業務に悩みながらも、あかつきを成長させるべく仕事に励む。そして、杏奈はセラピストデビューへの不安を抱きながら、初めてのトリートメントに臨む。今までの杏奈のひたむきな姿を見ていた美津子は、新しい世界への挑戦がうまくいくよう、念を送る。杏奈の成長の様子は空楽にも影響を与え、花火大会の夜、空楽はやりたいことに一歩を踏み出したいという自分の気持ちを認めるのだった。
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第76話「アレルギー」アーユルヴェーダ小説HEALERS

あかつきに、複数の食物アレルギーを持つ息子・善心とその母・愛梨が滞在する。愛梨は、健康な体でありながらパンを残す同宿者・一花に怒りを感じるが、実は一花にも精神疾患の既往があり、現在はプロ意識から厳しく食事を管理していたのだった。杏奈はアレルギー対応のお菓子作りを通して、沙羅はトリートメントや親子のスキンシップを通して、親子の心のケアをしようと励む。アレルギーの事例を通じ、杏奈は「健やかな命を育むには、両親が愛し合い、心身ともに満たされていることがいかに大切か」を深く再確認する。
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第75話「子供の瞳」アーユルヴェーダ小説HEALERS

瑠璃子は、離婚した元夫との面会交流や養育費の問題、将来への不安に心をすり減らしていた。そんな母の苦悩を察する幼い娘の万里子は、羽沼に「パパにあわなくていい」と漏らす。一方、瑠璃子は子育ての足枷なく自由に働く周囲への嫉妬から失言し、羽沼に嗜められる。自身の心の暗さに気づいた瑠璃子は、無邪気に眠る娘を前に、かつて鮎太郎と共に自然の中を駆け回っていた頃には持ち合わせていた明るさが、今は失われてしまったことに嘆き、葛藤する。