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第72話「烏合の衆」アーユルヴェーダ小説HEALERS

あかつきにて、今のメンバーで初となる親睦会と、今後の事業展開に関する会議が開かれた。11月に長期滞在キャンペーンを実施し、その前座として7〜8月に「オンラインキッチャリークレンズ」を行うという二段構えの企画であった。スタッフからは、セラピストの人数、休日の確保、最大収容人数4人の是非など、実現に向けた現実的な懸念が噴出する。小須賀は4人滞在のクライアント側のメリットに疑問を呈すが、杏奈は「仲間がいることでクライアントのモチベーションが高まり、気づきを得やすい」という精神面での理由を説明する。最後に美津子は、自身の経験から、「人を癒すことで自分も癒される」という想いを語る。そしてこの新しい施策は、「あかつき大作戦」と名付けられたのだった。
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第71話「コンプレックス」アーユルヴェーダ小説HEALERS

ヨガインストラクターの鞍馬は、実家の温泉旅館の閑散期を利用してジムで働いている。彼は自分の美しさには自信があるものの、低身長が最大のコンプレックス。ある日、鞍馬は新入りの同僚が「トレーナーは顔より身体、男は身長がなくちゃ」と陰で言い放っているのを聞き、自尊心が傷つけられる。仕事であかつきに入った鞍馬は、杏奈に自分の身長の悩みを打ち明けるが、杏奈の「男のかっこよさは身長では決まらない」という言葉や、アーユルヴェーダの教えに忠実な言動に、かえってイライラを募らせるのだった。
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第70話「躍動」アーユルヴェーダ小説HEALERS

美津子は長期滞在クライアントの受け入れを強化するべく、秋以降にキャンペーンを行うことを提案し、杏奈にその企画立案を依頼する。突然の重要な役割に杏奈は戸惑いつつも、あかつきの可能性を広げるため、実現に向けて躍動する。杏奈は沙羅と羽沼に「理想のタイムスケジュール」を提示し、アイディアを求める。羽沼は、企画を成功させるために、あかつきのコンセプトや強みを洗い出す作業、そしてスタッフ全員を巻き込んだ親睦会を開くことを提案する。「人を動かす」ことが苦手な杏奈だったが…
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第69話「再びあかつき」アーユルヴェーダ小説HEALERS

杏奈は神社でお宮参りの親子を見て、昔見た夢を思い浮かべる。しかし、その夢を叶えるには、まずは揺るぎない自己を確立したい。そのためにも、あかつきに迎えるクライアントのことに集中せねばと思うのだった。寛子は、自己評価を他者に委ねてしまい、人と比べて落ち込んだり、イライラしたりといったネガティブな感情を抱きやすいクライアントである。杏奈は彼女の認識を変えるためのアプローチを積極的に取るが、美智子が同じようにするよりも、クライアントに影響を与えられていないように思えてしまい…
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第68話「ツバメ」アーユルヴェーダ小説HEALERS

杏奈と空楽はこども料理教室に参加し、久保ら婦人会メンバーの姿から、子供への配慮を学ぶ。見知らぬ男の子の笑顔から、杏奈はまた、ただ微笑むということが相手の心を和ますということも学んだ。帰り道、杏奈は空楽をそれとなくあかつきの活動に巻き込もうとする。内心、怖気づく空楽だったが、自転車に乗る練習をする女の子の姿と、吉兆を示すツバメの飛翔から、勇気をもらうのだった。
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第67話「経験の意味」アーユルヴェーダ小説HEALERS

夫の不倫により人生が変わってしまった瑠璃子は、自分が歩むかもしれなかった他の人生に思いを馳せてしまう。一方、自身を過小評価する空楽に対し、美津子は「自分自身にかける言葉」の大切さを説く。また、沙羅は小須賀との会話の中で、クライアントの闇に共感する杏奈の特性こそが、美津子の評価するポイントなのだと気づく。三つの場面において、ネガティブな経験を含め、すべての経験には意味があることが描かれる。
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第66話「カーネーション」アーユルヴェーダ小説HEALERS

蓮は同級生・莉子と明神山へ。シャクナゲの花から、莉子は母の日を連想し、自身の境遇について思いを馳せる。二人はあかつきへ立ち寄り、その直後に順正もあかつきを訪ねる。彼はカーネーションの花束を携えていた。莉子と鉢合わせたことから、順正は莉子の問題に対し、杏奈にサポートさせようとするのだが…。
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第65話「ふきとチョコレート」アーユルヴェーダ小説HEALERS

子宮内膜症を患うクライアント・樹里に対し、ヨガ、食事、トリートメント…多角的にドーシャを鎮めるためのアプローチを行う。空楽は子宮ポリープへのアーユルヴェーダ的アプローチを聞くが、その見解に首を傾げる。ヨガレッスンを担当した鞍馬もまた、アーユルヴェーダ独自の見解を交えたアーサナの考え方に内心戸惑う。そんな中、美津子は沙羅に「あかつき」の担い手は「真のヒーラー」であるべきだと語る。
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第64話「鯉のぼり」アーユルヴェーダ小説HEALERS

あかつきを含めた地域事業を支えようと、羽沼はようやく、Webコンサルとして腰を上げた。ゴールデンウィークを迎え、あかつきでは鯉のぼり生春巻き入りの弁当を準備する。小須賀は一人で娘二人を育てる沙羅の喜ぶ顔を思い出し、余剰分を届けた。沙羅は小須賀との会話から、杏奈が経営者側の仕事にまで仕事の幅を広げていることを読み取る。沙羅はもし自分が自由に仕事できる立場だったらともやもやするが、ここでもヨガ的な思考を試みるのだった。
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第63話「思い煩い」アーユルヴェーダ小説HEALERS

莉子は母の再婚と妊娠をきっかけに、女子同士の色恋話に嫌悪を抱き、女であることにも否定的になる。孤立していく莉子だったが、ひょんなことから同級生の蓮の行きつけのクライミングジムへ同行することに。一方順正は、院長である松下宅にて松下と食事を共にしていた。松下はクリニックの新しい展開について話す中で、順正の父親の話題や、順正が産婦人科医として働く背景にある動因に触れようとするが、いずれも彼の本心を読み取れないままに終わってしまう。