冷えと強張りをじわっと溶かすハーブのお灸「ピンダ・スウェダ」

サロン

「かつて、南インドの地で傷ついた戦士たちが、真っ先に求めた癒やしがありました。」

アーユルヴェーダの伝統的な発汗療法、ピンダ・スヴェダ(ハーブボール)。

白い布に包まれた、丸くて可愛らしいボールを、ぽんぽんと肌に当てるトリートメント。

みなさまも一度は見て、憧れた経験があるのではないでしょうか。

ハーブの香りに包まれ、全身を芯から温めてくれる「ハーブのお灸」。
本稿では、そんなピンダ・スヴェダについて、詳しくお話ししていきます。

ハーブボールで体ぽかぽか、匂いで落ち着く

柔らかそうな布に包まれた、持ち手付きのボール。
なんだろう?とにおいをかいでみると、なんともいえないスパイシーな、アロマな香り!

このボールをオイルに浸し、体に当てがった経験はありますか?
体はぽかぽかし、嗅覚からの刺激で、心地よく思考がストップ。

夢見心地でトリートメントが終わると、あれ?体がラク。
さっきまで体の痛みや、コリ、緊張があったのに、なぜ?

それが、この可愛いボールの仕業です。

ピンダ・スウェダとは

ピンダ・スウェダは、伝統的なアーユルヴェーダトリートメントの一つ。
ハーブボールによる発汗法です。
このハーブボールは、「キリ(Kizhi)」と呼ばれています。

キリは、何種類ものハーブを布で包んで作られます。
これを温かく蒸したり、温かいオイルに浸したりして、全身に押し当てていきます。

発汗法というくらいですから、当てた部分が温かくなります。
ハーバルバスやスチームバス、ヒートマットに包まれ、全体的に汗をかくよりも、気になる部位に、重点的にアプローチができるのです。

え?こんなボールを当てることが、そんなに体にいいわけないでしょ?
と思ったみなさん。

侮らないでくださいね。
ピンダ・スウェダの歴史。

 

限られた王族だけの「回復術」

話は古代インドに遡ります。

南インドにおいて、戦士たちはその地域の古武術「カラリパヤット」の鍛錬に励んでいました。
その激しい鍛錬や実戦で負った打撲や筋肉の傷を癒やすための「回復術」として、ピンダ・スウェダが用いられました。
戦士の体をメンテナンスするために発展したのですね。

ピンダ・スウェダをすると、関節の可動域が広がり、身体が柔軟に保たれます。
戦士たちの身体能力を最大限に引き出すために、必要なケアだったんです!

薬草資源が豊富な南インドならではのトリートメントですね。

ただ、こうした薬草やオイルは貴重で、しかも大量に必要だったため、国を支える王族や選ばれた戦士のみが受けられる、贅沢なケア、でもあったんです。

 

キリの種類

包むハーブによって、キリにはいろいろな種類があります。

ポディキリ(Podi Kizhi)

ドライハーブや、そのパウダーを包んだもの。

エラキリ(Ela Kizhi)

フレッシュハーブをオイルで炒めて包んだもの。

ナヴァラキリ(Navara Kizhi)

ナヴァラライス(メディカルライスの一つ、赤米)をミルクとハーブ液で炊いたものを包んだもの。

ピンダスウェダの効果

  • 発汗・血液循環UP
    熱刺激により毛細血管が拡張し、組織への栄養供給と老廃物の排出が進みます。
  • 滋養
  • 痛みやコリ、筋肉痛の軽減
  • デトックスをサポート
    発汗を促すことで、組織に溜まった毒素(アーマ)の排出を助ける。
  • むくみの軽減
  • 緊張やストレスからの解放
  • 筋肉を強化する
  • 肩関節周囲の症状(四十肩や肩こり)、関節痛、関節炎
  • 神経痛、痺れ、感覚麻痺
  • リウマチ
  • 抗炎症・鎮痛
    ハーブに含まれるフラボノイドやアルカロイドが抗炎症作用を発揮します。

ピンダ・スヴェダの有効性は、現代の医学的視点からも多くの臨床研究が行われています。

膝の変形性関節症(Sandhigata Vata)

熱による血管拡張と、ハーブ成分(ニルグンディなど)の経皮吸収の相乗効果が関節の炎症を抑えるとされています。

腰痛(Katishoola)

局所的な加熱が筋肉の緊張を解き、関節の柔軟性を高めます。

神経疾患・麻痺

中枢神経系のトラブルによる筋肉の硬直や重だるさを軽減できる可能性があります。
筋肉弛緩作用、神経刺激作用、鎮痛作用により、運動機能の向上を助ける補助療法として有効であるとされています。

禁忌

・皮膚病
・熱
・高血圧・心臓病
・生理中
・更年期(ホットフラッシュ)

 

アーユルヴェーダサロン「森の時計」のピンダ・スウェダ

愛知県名古屋市天白区のアーユルヴェーダサロン「森の時計」でもピンダ・スウェダを受けられます。

トリートメントの流れ

※通常のアビヤンガの流れに、ピンダ・スウェダが追加されるイメージです。

  • カウンセリング: 今の心身の状態を丁寧にお伺いします。
  • お着換え
  • アビヤンガ: 温かい薬草オイルで全身を包み込み、筋肉を緩め、キリを受け入れる準備を整えます。
  • ピンダ・スウェダ: 目的に合わせたキリを用い、温熱とともにハーブの力を浸透させます。リズミカルな刺激と静寂の中で、深い休息へと導きます。
  • 発汗: オイルの浸透を促し、不要なものを手放します。
  • お着換え
  • アフターカウンセリング: 温かいお茶とともに、余韻を味わってください。

所要時間

お時間に余裕を持って、3時間〜3時間半ほどみていただいております。
トリートメント(計120〜130分)+カウンセリング・お着替え等

 

よくあるご質問

Q. ピンダ・スウェダだけ受けることはできますか?

A. 基本的には「アビヤンガ(全身オイルマッサージ)」とセットでのご提供となります。オイルで組織を緩めてからハーブの熱を届けることで、お体深部のコリや疲れがほどけていくのを実感していただけます。

Q. ピンダ・スウェダを当日追加することはできますか?

A. に恐縮ながら当日の追加は承ることができません。数種類のスパイスを調合し、一つひとつ手作業でじっくりと仕込みを行っております。この仕込みに時間を要するため、少なくとも前日午前中までにご予約いただければ幸いです。

Q.どんな匂いですか?

A.カレーのようなスパイスの香りもありながら、落ち着く薬草の香りもある、落ち着く匂いです。

Q:夏でも受けられますか?

夏でも受けていただくことは可能です。ただ、コンディションにもよります。
ピンダ・スヴェダは体に熱を入れて巡りを良くするトリートメントです。そのため、夏場でもクーラーなどで芯が冷え、体が重だるい方にはとても効果的です。逆に暑さで体に熱がこもっていたり(ピッタの増大)、炎症がある場合はお勧めしないこともあります。

これ以外にも気になることがあれば、お気軽に公式LINEからお問い合わせください^^

 

まとめ:ハーブの香りと温かさを味わう極上の時間を

ピンダ・スヴェダは、温かなハーブの生命力を全身に巡らせる、アーユルヴェーダの伝統的な発汗療法です。
現代の研究においても、痛みや強張りを和らげるその有効性が高く評価されています。

絶え間ない緊張やストレスにさらされ、私たちの体は知らず知らずのうちに冷え、固まってしまっています。
それが血流を妨げ、心身の重だるさや不調を招くことも。

「森の時計」の静かな空間で、凝り固まった部分を優しく温め、内側から溢れ出す活力を味わってみませんか?

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