NHK Gで放送している「世界はほしいモノにあふれてる(略称:せかほし)」シリーズでスリランカが紹介されました。
光り輝く島の魅力やアーユルヴェーダの最新トレンドについて取り上げられていましたね。
本稿にて少し内容をご紹介します。
なお、再放送は2021年1月18日24:58~。
見逃した方は再放送必見です。
世界はほしいモノにあふれてる
世界を旅するトップバイヤーと、目利きバイヤーが見つけた素敵なモノを紹介する番組です。
欲しいものや行きたいお店が続々登場するかもしれません。
2021年1月14日に放送された「せかほし」は、「光り輝く島スリランカへ」というタイトルで、
バイヤーは写真家で写真館STUDIO FORT(スタジオフォート)の石野明子(いしのあきこ)さん。
スリランカからリモートでスタジオトークに参加されていました。
石野明子さんが執筆・撮影したスリランカガイドブックはこちら
番組の概要まとめ
スリランカが「光り輝く島」と言われるゆえんを、その土地に住む人々の魅力や、暮らしに根付くアーユルヴェーダ、食事、美しい自然などを通して紹介されました。
スリランカの人々
カメラを向けると輝くような笑顔を見せる人々。
民族間の争いにより起こり、10万人の犠牲者が出た長い内戦をこえて、スリランカは大きく変わり始めています。
魅力的な人や新しい出来事が芽生え始め、スリランカの魅力を発信しようという若者や女性の活躍が注目されているといいます。
生活全般にわたる健康の知恵アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダのこともたっぷり紹介されました!
スリランカは、2千種類ものハーブが確認され、生活に取り入れられているハーブ大黒。
また、高温多湿の気候で育まれたスパイスは品質が高く、古くから世界で重宝されてきました。
そのハーブやスパイスがアーユルヴェーダに活かされ、日々の食べ物から生活習慣など、生活全般にわたる知恵で伝統医療として定着しています。
スリランカ人は病気になった時、すぐ病院にかけこむのではなく、自分でハーブなどの力で治すそうとする。
そんなアーユルヴェーダの最新トレンドは、古い技術だけでなく、新しいプロダクトを生み出すこと。
病気の予防だけでなく心や体のストレス解消に役立つプロダクトが生み出されています。
- アーユルヴェーダバーム:頭痛、虫刺され、風邪など効能は40種類以上
- ハーブやスパイスをつけこみ、エキスを抽出した飲む美容液
- アーユルヴェーダの薬を使ったせっけん
などが紹介されていました。
せっけんなどのプロダクトは、「シッダレパ(SIDDHALEPA)」という会社のものでした。
使ってみたいですね。
手洗いやうがいなど、毎日のちょっとしたケアも、自分のお気に入りでできたら癒しにつながる
アーユルヴェーダの神髄を体験できる滞在施設
アーユルヴェーダリゾートについてもちらっと触れられました。
- 数日から数週間すごすと健康や美容の効果を実感できる
- 専門医による問診で身体の不調を洗い出し、処方が決められる。
- 食事も一人一人に合わせて用意される。
と、概要の説明があったものの、実際に中に入った取材は行われず、代わりに東京代官山のサロンでのアーユルヴェーダ体験が紹介されていましたね。
アーユルヴェーダの根幹は自分を知ること。
起こりうる病気の素をたつという予防医学であり、心と体のバランスをととのえるのが目的。
人が生まれながらもっている体のバランスを風、火、水の3つで表現し、そのどれが乱れているか診断で見極める。
その上で施術に使うオイルの種類や温度が決められ、その人に合った処方がされる。
いきなり額にオイルをたらすシロダーラの紹介がされてましたが、最初はアビヤンガからですね。
まあ、テレビ的には一番映えるので、シロダーラだったと思うのですが。。
スリランカカレーのおいしさの秘密
スリランカカレーの紹介ももちろんありました。
スリランカカレーの特徴やおいしさの秘密は、以下のようにまとめられていました。
- 味のベースはココナッツミルク。
- 野菜と香り高いスパイスをふんだんにつかったヘルシーなカレー。
- 焙煎したチリパウダーやカレーパウダーを使うのが特徴
- ブレンドしたスパイスはトゥナパハと呼ばれ各家庭それぞれの調合がある
- ごはんを真ん中によそい、様々なカレーや野菜料理を混ぜ合わせて食べる。
- 一口一口の味が混ぜるものによって変わる。自分で調整しながら食べる。
- うまみとして、モルディブフィッシュ(※)というかつおぶしを使う。
※モルディブフィッシュ:塩漬けして天日でかちかちになるまで干したもの。
日本の発酵させ、けずってふわふわにしたものとは違う。
モルディブフィッシュの代わりに、粗削りの鰹節でOK。
日本人の口に合う。
裕福そうな、日本在住のスリランカ人夫婦のお宅での食事の様子が映し出されていましたね。
使っていたグリーンチリやチリパウダーの量には驚きました(笑)
スリランカカレーってすごく辛いんですよね。
また、スリランカカレーの材料で、日本にないものとしては、ダンバラという豆の莢や、バナナの花(繊細な甘味と香りが特徴)が紹介されていました。
南の島の野菜やフルーツって、すごく色鮮やかで、みるからに美味しそうですね。
希少な動物、大自然を生かした建築
サファリや、大自然の中にそびえたつ岩山シーギリヤロック(5世紀にたてられた宮殿の遺跡)の紹介は一瞬で、主にバワ建築が取り上げられていました。
リゾート建築の父とよばれるジェフリーバワは、若いころ世界中を放浪し、最後に母国の自然に魅力を見出し、自然と一体化したリゾート建築を発明しました。
亜熱帯の森に建てられたホテル「ヘリタンスカンダラマ」は、森の中の遺跡に飲み込まれたような建物として有名です。
南部の港町ゴールにある「ジェットウィングライトハウス」も紹介されました。
風を遮らない構造、自然を壊さずに建築物をつくり、設計図を自然に合わせて変えていくバワの建築手法、時間とともに姿を変える太陽が織りなす光と影の生かし方など、
バワ建築の特徴や素晴らしさが魅力的に紹介されていました。
スリランカの宝石
スリランカではダイヤモンド以外のほとんどすべての宝石がとれるようです。
まさに光り輝くスリランカですね。
若いデザイナーが活躍する姿も紹介され、これからのスリランカの発展がますます期待されました。