ヨガや瞑想のクラスでよく耳にする「チャクラ」についてご紹介します。
チャクラとは
チャクラは、サンスクリットで円、円盤、車輪、轆轤(ろくろ)を意味する言葉です。
ヒンドゥー教のタントラやハタ・ヨーガ、仏教の後期密教では、人体の頭部、胸部、腹部などにあるとされる中枢を指す言葉として用いられます。
漢訳は輪(りん)。
タントラとは
ヒンドゥー教においては神妃(シヴァ神妃)になぞらえられる女性的力動の概念シャクティ(性力)の教義を説くシャークタ派の聖典群のこと。
仏教においては中世インドの主に8世紀以降に成立した後期密教聖典の通称です。
身体的、肉体的に何を指すか
チャクラは、身体的には腺、maha marmasマハ・マルマ(エネルギーの中心地)に相当します。
内面的には高次の意識に相当します。
チャクラの表現
チャクラは、微細なエネルギーの球体で、ハスの花として例示されています。
それぞれ、色、ヤントラといわれる神聖な幾何学模様のシンボル、神を備えています。
サンスクリット語の音節を表し、身体の器官を象徴しています。
7つのチャクラ
チャクラは、内分泌系の7つの内分泌腺にあります。
アジューナとサハスラーラを除く5つのチャクラは、イダとピンガラの交差によって形成されます。
アジューナとサハスラーラの2つは、イダとピンガラを超越しています。
以下、代表的な7つのチャクラについて、ご紹介します。
- ムーラダーラチャクラ
- スヴァディスターナチャクラ
- マニプーラチャクラ
- アナーハタチャクラ
- ヴィシュッダチャクラ
- アージュナチャクラ
- サハスラーラチャクラ
順番は、体の下の部分から上に向かいます。
※名称はサンスクリット名です。
ムーラダーラチャクラ
- 土の元素に関連
- 嗅覚に関連
- 生殖腺に関連
- グラウンディング/安心感をもたらす
背骨の付け根に位置します。
安定感、安心感、一体感に関連しています。
肛門、副腎にも関連しています。
スヴァディスターナチャクラ
- 水の元素に関連
- 味覚に関連
- 生殖腺に関連
下腹部、腰、臀部の周辺に位置します。
感情、官能性、性的能力に関連しています。
尿道、生殖器系、欲求にも関連しています。
マニプーラチャクラ
- 火の元素に関連
- 視覚に関連
- 副腎に関連
横隔膜と太陽神経叢の周辺に位置します。
物質世界において実現させる力や、個人の力を表現することに関連しています。
臍、消化管、アハンカーラ、自己の意志にも関連しています。
アナーハタチャクラ
- 風の元素に関連
- 触覚に関連
- 胸腺に関連
- 自己/他者への親和力
胸の中心、胸部と上背部に位置します。
自分自身や他人への親近感、惜しみなく与え、また受け取る能力に関連しています。
胸部、循環器、献身、スピリチュアルな探求にも関連しています。
ヴィシュッダチャクラ
- 空の元素に関連
- 聴覚に関連
- 甲状腺に関連
- 言語またはテレパシーによるコミュニケーション能力
喉元の中心と顔と頭の下部に位置します。
言葉やテレパシーなどによるコミュニケーションに関連しています。
鼻、口、喉、甲状腺、創造性、明確に表現することにも関連しています。
アージュナチャクラ
- 光に関連
- 下垂体
- 予知能力・はっきりと見通すことに関連。
第三の目、眉の下から額の上までの辺りに位置します。
透視力と洞察力に関連しています。
目、脳の一部と下垂体の部分、個々の魂にも関連しています。
サハスラーラチャクラ
- エネルギーに関連
- 松果腺に関連
- 悟っていること
額の一番上から頭頂までの場所に位置します。
悟っていること、この世に生を受けた時から既に知っていると言う感覚に関連しています。
耳、脳の一部、心の神の感覚、高次の自己にも関連しています。
元素 感覚 内分泌系 関連先
以上、チャクラの基礎知識でした。