「ヨガとアーユルヴェーダは姉妹科学です」
この言葉どこかで聞いたことはありませんか？
ヨガのレッスンに行けばアーユルヴェーダを勧められ、アーユルヴェーダサロンに行けばヨガを勧められる。
これはなぜなのでしょう？
本稿では、「アーユルヴェーダとヨガは姉妹科学」と呼ばれる理由についてお伝えします。
アーユルヴェーダとヨガは姉妹科学
アーユルヴェーダをやっている人はヨガに、ヨガをやっている人はアーユルヴェーダに興味をもち実践していますよね。
アーユルヴェーダとヨガは「姉妹科学」と呼ばれています。
これはなぜなのでしょう？
哲学的基盤が同じ
どちらもサーンキヤ哲学という共通の基盤をもちます。
ヨガとアーユルヴェーダが姉妹関係にあると言われるのは、その基となった六派哲学の中で、互いに補填しあう関係にあるからです。
サーンキヤ学派は形而上学的な世界観を確立し、ヨーガを理論面から基礎付ける役割を果たします。
ヨーガ学派は「心の諸作用の止滅」を主目的とする救済技術を発達させ、これに心の理論を整え、 解脱に至る実践的な行法の体系を示しています。
補填し合う関係
アーユルヴェーダは自己治癒のシステムです。
体・心・魂のレベルで痛みや苦しみを解放し、健全さを育み、維持する方法を示します。
ヨガは自己実現のシステムです。
体・心・精神のレベルで真の自分に近づき、解脱に至る実践的な行法の体系を示します。
アーユルヴェーダとヨガを一緒に実践することで、私たちが歩むべき道を知り（ヨガ）、その道を歩む力を保持する（アーユルヴェーダ）ことができます。
二つはお互いを補填し合い、真の変容を助けてくれるのです。
アーユルヴェーダにおけるヨガの活用
乱れたドーシャを鎮めるために、ヨガアーサナ（ポーズ）やプラーナヤーマ（調気法）が活用されます。
瞑想は精神的、感情的なストレスを軽減し、クリアに物事を見、魂の自分の存在に気付くことを助けてくれます。
ヨガは、アーユルヴェーダの実践で培った健全な体と心を、何の目的のために使うのか思い出させてくれるのです。
ヨガにおけるアーユルヴェーダの活用
健全な心と身体を持って、目標に向かって歩むため、ヨガではサットヴァな食べ物や、その味を教えてくれます。
ヨギーは体をととのえる解毒法・浄化法を用いますが、これはアーユルヴェーダの要素です。
アーユルヴェーダは、目標に向かって歩むのに足る健全な体と心を、維持するための方法を思い出させてくれます。
飛躍を助ける2つの翼
「アーユルヴェーダは健康になる方法思い出させ、ヨガは完全になる方法（悟りまたは自己実現）を思い出させます」
ヨガとアーユルヴェーダを一緒に実践することで、心身に起こる微妙な変化に気づきやすくなります。
それがモチベーションの維持につながり、私たちを飛躍させます。
あなたの道は？
私はアーユルヴェーダの癒しの道を伝え、サポートすることを自己実現としています。
生徒さまを導くに足る安定した精神と、健全な土台を作るため、日々の運動や健康的な食習慣は欠かせません。
みなさんはどんな目的をもち、健全さを保つために、何をしていますか？
私は ヨガは、自分の進むべき方向を示す人生の羅針盤のようなもので アーユルヴェーダは、その道を進むのに十分な心と身体を培うための道具だと思っています。
健全な心と身体をもっていても、進むべき道を知らなければ、それを持ち余すどころか、健全に保とうというモチベーションがなくなるかもしれません。
進むべき道を知っていても、健全な心と身体がなければ、その道を歩むことができないかもしれません。
どちらか一方が不足しても、完全な自分には到達できないのです。
二つを活用することで、私たちは健全な心と身体をもって進みたい道を歩むことができます。
まとめ
アーユルヴェーダとヨガは、なぜ姉妹科学と呼ばれているの？
● 同じサーンキヤ哲学を基盤とする
● アーユルヴェーダは健康になる方法を、ヨガは自分の進むべき道を思い出させる
● 相性が良く、お互いを補填する関係
● ２つを実践することで、真の変容を助けてくれる
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