「仕事を辞める」と上司やオーナーに言う際に、必ず尋ねられるであろう質問について、自己の経験からまとめました。
これから退職する予定のある人は、回答を考えるとともに、もう一度自分の意思を確認することもできます。
※あくまで個人の考えとして読んで下さい。
辞める時に尋ねられる6つの質問
前提として、これから新しい道に進もうという前向きな人のために、この記事を書いています。
人生の方向性に迷っている方はこちらの記事も参考にしてください。
>>人生がつまらない20代のあなたが考えるべきたった2つのこと
新しい挑戦への準備に注力するために、退職の手続きはスムーズにするに越したことはありません。
過去の私の経験をもとにまとめた「質問リスト」は以下の通りです。
※内容は、職場の規模や雰囲気、関係性にもよるので一概には言えません。
- なぜやめるのか
- やめて何をするのか
- 会社への不満の有無とその内容
- 会社で(他の部署で)できること、やりたいことはないのか
- 今でなくてはだめな理由
- 退職日、最終出社、有給消化するか
回答する上でのポイントと回答例
ポイントは、全部まともに正直に答える必要はないということです。
嘘をつけということではありません。嫌なら黙秘したって構わない、ということです。
以下に、私が前職を辞めると伝えた時の回答例を書きます。
考えが最初からしっかりまとまっている人は良いですが、あやふやで、ある程度理論武装が必要な人は参考にしてください。
1.仕事を辞めたい理由
「辞めるって、誰が?」
私が仕事を辞める旨伝えた時、上司たちは「ポカン」て感じ。
今までそんな素振りも話もなかった、仕事面でも全く気がつかなかった、と当然ですが驚かれました。
「他にやりたいことができました。この会社は副業はだめだし、副業では、務まりません」
この後当然されるであろう質問は以下に続きます。
2.会社をやめて何をするのか
「詳細な回答ができません」
「個人事業主になるつもりだが、うまくいくかどうか本当に不安。ここであまり風呂敷を広げたくはない。」
本音をそのまま伝えました。それ以上の深堀はされませんでした。まっとうな上司ならネチネチ尋ねないはず。
ちなみに、会社の中にはいろいろな人がいます。本当に別人種の人がいます。
詮索好きな人もいて、個人のことをいろいろ調べて、勝手なことを周りに言いふらす人もいます。そこでたとえば勘違いの情報が出回ったとしても、そっとしておきましょう。
みんな、誰が辞めるだとかなんで辞めたとかいう話が、大好きですからね(笑)
3.会社への不満の有無とその内容
ここで、円滑に話を進めるために、上司たちの心理を理解する必要があります。
上司たちの立場からすれば、マネジメント不足だったのか、あるいは会社に対する不満が募ったのかと、不安に思われるはずですから、ここはまず「会社に不満はない」ことを前提に話を進めると良いでしょう(会社が超不満でやめる人は別)。
もし、あなたが会社として手放したくない人材であれば、不満の内容を聞き出して、それを軽減することで、あなたを引き留めようとするかもしれません。
「不満が理由でやめる」
と思われてしまうと、会社側としてはまだ引き留める余地があると勘違いされてしまいます。
私の場合は、「辞めないといけないほどの不満はない」で押し通しました。
会社に対する不満はがないわけがないし、上司に対し腹を立てたこともあります(お互い様ね)。
でも、上司や今の部内のメンバーには感謝することも多く、業務は大変ながらも、職場環境は良いと思っていました。
なので、会社や人間関係に関する小さな不満は、胸にしまっていました(ドライですね、すみません)。
4.この会社の違う部署で、やりたいことが見つかる可能性はなかったのか
こちらの質問は、あまり考えたことがありませんでした。
自分のやりたいことは、その内容や働き方も、会社に勤めていては少なからずズレるのではないかと思ったので、「ない」と答えました。
でも、今思えば、一度考えてみてもよかったかもしれません。
まだチャンスがある方は、考えてみてください。
言えば異動させてくれるのか、それも辞意を表明した後で?
⇒これについてはナゾですが…
5.今でなくてはだめな理由
これも聞かれる前に、考えてみる価値のある質問です。
私の場合は、若気の至りか、自分のやる気を抑えられなかった(仕事の依頼もきていた)というのが正直な理由でしたので、そんなことを答えたと思います。
ただ、結婚して主婦になってからではだめなのか、定年過ぎてからでは遅いのか、という迷いはおろかです。
結婚して主婦になるかも、定年過ぎるまで生きていられるかどうかも分からないのですから。
貯金、知識(スキル)が十分かという観点で考えた方がよいでしょう。
6.退職日、最終出社、有給消化するか
あとは手続き上の話です。
退職日が一番始めに決まると思いますので、最終出社日や辞めると言うタイミングもそこからの逆算になります。
詳しくは続きをお読みください。
「辞める宣言」をするタイミング
タイミングは有給消化に入る一カ月以上前にはしておいた方がよいでしょう。
会社としては、抜けた穴をふさぐためのゴタゴタがあるので、考慮した方が、迷惑になりません。
辞める発言が早ければ早いほど、その分一部の人から「こいつは残り〇カ月」と認識されてしまうので、嫌だよう、と思うかもしれませんね。
ちなみに私の場合は、退職日の4カ月前には辞める旨を言っていました。
その場で「OK」をもらえるのか
職場次第です。
私の場合、とりあえず土日を挟んで、再考の余地はないか考え直してもらって、月曜日にもう一度意思を聞かせてほしいと言われました。
その後、上述したような問答が約4~5回ほど、相手を変えて行われて、結局「じゃあ手続きを進めるよ」と言われたのが、最初に辞める旨を伝えてから2週間ほど後でした。