話題のアーユルヴェーダオイル「ギー」その効果効能とは?

ギー アーユルヴェーダ

先日、姉から電話で

「今日スッキリ(TV番組)でギーの特集をやってたよ!aki(講師)が言ってたやつじゃん!いろいろ教えてほしい~」

と言われました。

ギーはだんだん出回るようになり、認知度が上がってきました。

本稿では、このギーの特徴や効能について取り上げます。

スポンサーリンク

スッキリでも特集されたアーユルヴェーダオイル「ギー」

2018年4月24日放送の日本テレビ系『スッキリ』では、セレブも愛用する話題のオイル「ギー」について特集されました。

そこで、本稿でも「ギーとは何か?」その効果効能をお伝えします。

ギー

ちなみに「ギー」は当教室のキッチャリー教室で作ることができます。

>>キッチャリー教室(名古屋)

>>オンラインキッチャリー教室

アーユルヴェーダ料理教室を中心にギーを使った料理を作りますが、

当ホームページのレシピ一覧でもギーをつかったものがございます。

>>アーユルヴェーダのお料理レシピ

「ギー」とは

ギーとは、食塩不使用のバター(本来は動物性のミルク)からタンパク質と水分をぬいた精製オイルのことです。

アーユルヴェーダでは『最も優れた油』として食用、内服薬、外部のオイル塗布などに使われています。

アーユルヴェーダの施術の中では、目の中に入れることもあります。

アクシタルパナ

ダイエット効果・生活習慣予防にも!アーユルヴェーダオイルギーの効能

ギーの効果を列挙すると以下のようになります。

  • 身体の灼熱感を取る
  • 炎症を抑える
  • アレルギー疾患を抑える
  • うつ・認知症防止
  • がんなど生活習慣病の予防
  • 心臓病や動脈硬化などの心血管疾患の予防
  • 腸内環境を整える
  • 体脂肪を蓄積させないため肥満を防ぐ

ヴェーダ(経典)の中のギーの記載

アーユルヴェーダの古典書にはギーに関して以下の記述があります。

“記憶力、知性、消化力、精力、オージャス(生命素)、カパ、脂肪を増大させ、ヴァータ、ピッタ、毒素、錯乱、疲労、不幸、発熱を除去して、全ての油脂類の中で最も優れたものである。ギーの味は甘味、薬力は冷性、消化後の味は無数である。ギーは無数の使い道があり、無数の効果をあげることができる”

(チャラカ・サンヒター第1巻第27章)

……とにかくすごそうですね。

栄養学から見るギー

良質な油(脂質)を十分に摂ることは、発育を促し、体の機能を維持するために必要です。

ギーは不飽和脂肪酸のω3とω6をバランスよく含むため、双方の長所を得られます。

短鎖脂肪酸を含むことから体脂肪として蓄積されにくく、腸内環境を整えます。

抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンEを含みます。

体脂肪が蓄積しにくい短鎖脂肪酸

ギーは短鎖脂肪酸なので、体脂肪を蓄積させにくく、したがって肥満を防ぐことができます。

必須脂肪酸をバランスよく含む

食物から取り入れなければならない必須脂肪酸のω3とω6を絶妙のバランスで含んでいます。

ω3とω6のメリット・デメリットは相反するものがあり、相互が補填するような関係にあります。

長所 短所
ω3 炎症を抑える、血栓を防ぐ、うつ・認知症・がん・心臓病・動脈硬化などの予防 過剰摂取は血糖値への影響、血圧低下などの原因となる可能性がある。
ω6 コレステロール値を下げるヘルシーな油。 過剰摂取は体内の炎症を悪化させ、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患の原因となる可能性がある。

つまり、片方だけの過剰摂取は、その片方のデメリットが出てきてしまいます。

両方とることで、どちらかの欠点が過多にならず、もう片方の逆の性質がデメリットを中和させてくれるので、バランスよく摂取するのが大事です。

ギーは最初からこの2つがバランスよく含まれているので、油の組み合わせや使用比率を気にしなくて済むということですね。


いかがでしたでしょうか?

バターから作るオイルが、身体にいいなんて嘘でしょ?
と思うかもしれませんが、使ってみる価値はあります。

いろいろな料理やお菓子作りに使えるので、気になる方は是非、手に入れて使ってみてください。