【スリランカアーユルヴェーダ施設滞在記・観光②】満月の夜(ポヤデイ)はお寺へ

スリランカのお寺 スリランカ

滞在5日目(11/22)は満月。

スリランカでは、満月の日は祝日扱い。夜、お寺へお参りに行きました。

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ポヤデイ(満月の日)

スリランカでは、満月の日(ポヤデイ)は祝日扱い。

銀行や役所がお休みになり、基本的にアルコール類の販売はされないのだとか。

それで何をするのかといえば、お寺などへお参りをしにいくそう。

 

お寺へ!ポヤデイのお祈り

私も、Sさんと車で少し遠くのお寺へ。

ここには、日本の佛教大学で勉強したエライお坊さんがいて、シャンティランカとつながりがあるので、ポヤデイの日はここに滞在者を連れていくのだそう。

行った瞬間に異様な雰囲気が。

「サドゥ、サドゥ、サドゥ……」

と言いながら、みんなが円になって、何かをバケツリレーしています。

男も女も、幼児もご老人も……

私とSさんもサンダルを脱いではだしになり、その輪の中に。

シャンティランカで液体の薬を入れるのに使われるようなコップがお盆にたくさん乗せられていて、それをバケツリレーしています。

 

「???」

 

思わず苦笑いする私。

お盆を回し、待っている間は合掌します。

これは、アーユルヴェーダのお薬で、お祈りが終わるとみんなに配られるのだそうな(結局その場面は見られなかった)。

 

敬虔なスリランカの仏教徒たち

バケツリレーならぬお盆リレーが終わると、みんな座って、お坊さんと一緒にお経を唱えます(少し遅れながら)。

 

「〇×△※♪~」

 

私もわけが分からないまま、聞こえたままの音を発音します。

このお坊さん、なんと日本語堪能。

私たちに特等席に案内し、シンハラ語でアナウンスした後に、日本語訳もしてくれます。

 

「〇〇のためにこのお経を唱えましょう」

 

といった後で、みんなそのお経を繰り返す、それの繰り返し。

日本のお経は少し暗い印象があるけれど、スリランカのお経は少しトーンが高くリズミカルで、明るい印象でした。

驚いたのが、小さな子供まで、お経を覚えていて、自然と口ずさんでいるということ。

「当たり前」

というみたいに。

↑かわいい子ども。

日本では、近所の人たちがこうやってお寺に集まって、顔を合わせて雑談もしながらお参りに行くなんてことが1年を通したってほとんどないのに、スリランカでは満月のたびにこれをやっているという……

軽いカルチャーショックでした。

そして、お経の間中、私は足元の蚊が気になって仕方なかった……(笑)

これでは解脱には程遠い。

 

最後に、お坊さんがポットに入れた水をみんなに配ります。

私たちはこれを両手で受け止めるのですが、Sさん曰く、

「みんなはこれを飲むの。私は前に少し飲んだけど……なんともなかった」

申し訳ありませんが、私は口に当てたのみ。

あとは額やら顔に浴びせて、フィニッシュです。

 

うちに来なさいおばあさん

ありがたいお水をいただいた直後。

しわしわの、亀のようなおばあちゃんが、私とSさんの手をにぎり、しきりに「うちに来なさい」と懇願にも似た面持ちで言ってきました。

私たちを何だと思ったのでしょう?

とにかく、信心深い様子が伝わってくるので、無理に追い払えず……

後ろで苦笑いしていた、娘さんorお嫁さんorお孫さんらしき女性に連れられ、去っていきましたが、ほんわかする、謎の体験でした……

 

菩提樹と礼拝堂と線香の光

お寺というよりアミューズメントパークのような装飾がされた境内。

菩提樹の葉っぱは面白い形をしています。

こちらは礼拝堂の中

線香に火をともし、お供えします。

崇高なお坊さんと対話

Sさんに連れられお坊さんに挨拶。

この方は、お布施を集めて、子供を学校や幼稚園に行かせられない家庭へ寄付するなどの活動を行っているそうです。

 

「みなさんに助けられています」

 

とお坊さん。

日本は、「制度」によって、たとえば生活保護などが適用されることはあるけれど、こうやって身近な人たちによって助け合うみたいな風習は一般的ではなくなっていますよね。

古き良きを感じます。

スリランカのお坊さんは、自称「肉も食べない、女性関係を持たない」といいつつ、本当のところは分からないようですが、この方はきちんと戒律を守っているそう。

お顔付や立ち振る舞い、発する言葉、オーラから、それが感じられました。

ミサンガのようなお守りをいただきます。

オイルまみれにしないようにしなくちゃ……