近年、その栄養価と美容効果から人気を集める「デーツ」。
甘くておいしいデーツは、食べ方も多様です。
本稿ではそんなデーツの基礎知識と、普段の食卓に活用しやすいレシピをご紹介します。
スーパーフルーツ「デーツ」とは?
デーツは、中近東原産のなつめやしというフルーツです。
房状になる果実は長さ3~8cm、直径2~3cmの長楕円形をしています。
有史以前から栽培され、クレオパトラも愛したといわれています。
分類 | ヤシ科 | 旬 | 9~10月 |
原産地 | ペルシア湾地域、チグリス・ユーフラテス川沿岸地方。 | ||
栄養 | 主成分は糖質。灰分、無機質も多く、特にカリウムが豊富。 |
主産地はイラク、イラン、エジプト、シリア、スリランカ、台湾など。
日本には、ドライフルーツとしてのデーツの名で、イラン、インドなどから輸入されています。
デーツはとても甘く、ねっとりとした食感。
干し柿に似ているといわれることもありますが、よりコクのある甘さです。
「神の与えた食物」と言われるデーツの栄養価
紀元前数千年も前から灼熱の地域で暮らす人々の健康を支えてきたデーツ。
砂漠の過酷な条件で育つ生命力の強さから「生命の木」と呼ばれ、栄養価の高い果物です。
- 鉄分(ブルーベリーの3倍)
- カルシウム
- カリウム
- リン
- マグネシウム
などのミネラルが豊富に含まれており、食物繊維も豊富です(バナナの約7倍)。
デーツの健康・美容状の効果・メリット
サウジアラビアでは、デーツは女性の体にとても良いとされています。
イスラムの国では1日3粒のデーツを食べると、元気な赤ちゃんが生まれると言われているそうです。
そんなデーツには、他にどんな健康上・美容上の効果があるのでしょうか?
貧血防止
鉄分・亜鉛を含んでいるデーツは、ヘモグロビンや赤血球の生成に効果があります。
普段から、または月経時に貧血になりやすい女性には、特に摂取するのがおすすめです。
エネルギーを即効補給
デーツに多く含まれる糖の成分は、吸収の速いブドウ糖・果糖です。
そのため、運動や仕事・勉強中の即効性の高いエネルギー補給として適しています。
テニスプレーヤーのジョコビッチ選手も、試合の合間に栄養補給に食べていたとか。
血糖値が上がりにくいダイエットに適した甘味
デーツは繊維が多いため、血糖値が上がりにくく、太りにくい甘味とされています。
デーツの食べすぎには注意
デーツの1日の摂取量目安は3~4粒です。
食べすぎるとお腹がゆるくなってしまいます。
デーツの購入方法
デーツは、輸入品を扱うスーパーや、デパートの食品売り場などでも見かけるようになりました。
アマゾンや楽天など通販でも購入可能です!
当料理教室のある名古屋市内にも、デーツを売っている食材店があります。
>>ザファル トレーディング インターナショナル ハラル フード ストア│熱田区
>>スパイス・豆などハラル食材店│ハラルヤ (HALALYA)・名古屋市昭和区
デーツの使い方
デーツは、ものによって大きさや柔らかさがまちまちです。
種が入っているものが多いのですが、種が入っていないものもあります。
種がある場合は、デーツの真ん中に切り込みを入れて、種を取ってから使いましょう。
乾燥していて硬いものは、少量の水に浸し、少し柔らかくしてから使うのがおすすめです。
デーツの利用
デーツは料理の隠し味にも使用されていて、お好み焼きソースなどにも使われています。
このように、料理に甘味として使うこともできます。
デーツを使うと、砂糖を使うよりもコクや深み、とろみが出ます。
デーツはブルーチーズ、ベーコン、チョコレートといった素材と組み合わせたレシピが多く、
- デーツを刻んでパンやケーキに入れる
- クリームチーズやナッツなどを詰める
- グラノーラと一緒に食べる
など、おしゃれなメニューに変身させることができます。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点からデーツを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 冷性
- 重性
動作(Karma)
V↓P↓K↑
味(Rasa)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- オージャスを増やし、全てのダートゥの中でも特にシュクラを養う。
アーユルヴェーダの料理教室(名古屋・オンライン)
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デーツのレシピ
デーツは森の時計のロースイーツ教室、グルテンフリースイーツ教室などでも頻出します。
是非、使ってみてください。