食卓を鮮やかに彩ってくれるカラフルな野菜「パプリカ」。
本稿ではパプリカの栄養、調理法などの基礎知識や、パプリカを使った人気のレシピをご紹介します。
パプリカ
ピーマンの品種の一つで、大型で肉厚。
ベル、ジャンボピーマン、パプリカの名で出回っています。
赤、黄、緑、赤紫、オレンジ、淡緑、黒とカラフルな色が特徴です。
生で食べてもおいしいですし、加熱して独特の甘みを引き出せば、極上の味わいになります。
分類 | 野菜類 | 旬 | 6~9月。栽培法が改良され年中出回っており、 価格も比較的安定している。 |
重量 | 大1個=150g | ||
栄養 | ビタミンC·E、 β-カロテン、 カリウムなどを豊富に含む。 |
パプリカの栄養
ビタミンC、E、β-カロテン、カリウムなどを豊富に含みます。
特に赤とオレンジの含有量がとても多いです。
ただし、ビタミン類の含有量は、夏以外に出回る栽培物には少ないです。
パプリカの色によって異なる特徴
皆さまは、どの色のパプリカがお好きですか?
パプリカは色によって栄養と味わいが多少異なるので、それぞれの特徴を把握した上で選べると良いですね。
赤パプリカ
甘みと酸味のバランスがよく、B-カロテンやビタミンCの含有量が多いです。
カプサイシンという、とうがらしと同じ抗酸化作用の強い成分を含みます。
オレンジ色のパプリカ
赤パプリカの次に栄養成分が豊富なのはオレンジ色のパプリカです。
甘みが強いのが特徴です。
黄パプリカ
黄色いパプリカはやや苦みがあります。
老化防止に役立つルテインを多く含みます。
パプリカの選び方
肉厚で張りのあるものを選びましょう。
パプリカの保存方法
ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば1週間はもちます。
使い残った場合は、水けをふいて種とわたを除き、ラップで包んで冷蔵保存しましょう。
パプリカの調理
油と相性がよく、各種のいため物に用いられています。
油を使った料理は、カロテンの吸収率をよくするのでおすすめです。
ほかに、肉詰めやフライ、てんぷらにも用いられます。
サラダなど、生食することもできます。
白いわたをそぎとる
半分に切るか、へたの周囲を包丁の刃先で切り、へたとわた、種をとり出しましょう。
わたや種がピーマンより大きいので、手でむしっても良いですし、包丁の先でそぐようにしても良いです。
焼いて表皮をむく
パプリカは焼くと独特の甘みが引きだされ、おいしくなります。
- 焼き網にまるごとのせて熱します。
返しながら全体に焦げ目がつくまで強火で焼きましょう。
黒く焦げて、少し焼きすぎに思えるくらいのほうが甘みが引き出せます。 - 熱いうちにキッチンペーパーかアルミホイルで包み、蒸らしながらあら熱をとります。
内側にたまった汁は、パプリカの甘みと香りがついているので、捨てずに使いましょう。 - 焦げた皮のはじけたところからつまんで、下に引くようにして皮をむきます。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点からパプリカを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 冷性
動作(Karma)
V-P↑K-
味(Rasa)
甘味・渋味
消化後の味(Veepaka)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- ナス科の植物。
関節痛、アトピー、皮膚炎、ピッタのバランスが乱れている時は摂取を控えるのがおすすめ。
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