中東でよく使われるスパイスの一つ「スマック」。
日本ではあまりなじみのないスパイスですが、ゆかりに似た酸味のある爽やかなスパイスです。
本稿では、この「スマック」についてご紹介します。
スマック(Sumac)
スマックというスパイスがあるのをご存知でしょうか。
スマック(Sumac)とは、ウルシ科の低木の果実を乾燥させて細かく砕いた香辛料です。
スマックの木は、3mほどの高さまで成長し、薄い灰色か赤みがかった木の実をつけます。
これを砕いたものがスパイスになります。
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スマックの味わいの特徴
スマックは、日本人におなじみの「ゆかり(赤しそが主な原料)」のような酸味があります。
香りは控えめですが、フルーティーで、やや渋味があります。
また、加えた料理の味を引き出してくれます。
調理法
実を絞って使う
丸のままの実は、割って水に30分ほど浸してから、しっかり絞って絞り汁を取ります。
汁は、 マリネ、ドレッシング、肉、野菜料理、ドリンクなどに使われます。
実を粉末にして使う
実を粉末にし、サラダ、マリネ、グリル料理などに使います。
また、他のスパイスやハーブと組み合わせて、スパイスミックス(ザーターなどが有名)にして用いられます。
スマックの用途
アラブ料理、 特にレバノン料理には不可欠な材料で、ペルシャ料理でも酸味料として多用されます。
スマックの用途は多岐にわたりますが、以下のような使い方があります。
- サラダに混ぜる
- グリル料理にそのまま振りかける
- ヨーグルトに混ぜてソースやディップソースとして使う
- 魚、肉、野菜料理に使う
- ケバブに使う
- 平たいパンにふりかけて食べる
保存
- 粉状のものは、密閉容器に入れ、数か月~数年保存できます。
- 丸のままの実は1年以上保存できます。
スマックに含まれる有効成分
スマックは生薬としての歴史も長いです。
そんなスマックには多くの抗酸化物質やビタミンCが含まれています。
スマックに含まれるポリフェノールとしては
- ケンペロール
- タンニン
- ケルセチン
などがあります。
効果効能
スマックには以下のような健康効果が期待され、生薬として使われてきました。
- 利尿薬
- 風邪の緩和
- 喉の痛みの緩和
- 下痢の緩和
- 母乳の分泌を増やす
- 抗菌・抗真菌作用
いかがでしたでしょうか。
サラダやマリネなどに振りかけるだけで、気軽に使えるスパイス。
是非、食卓にこのスマックを取り入れてみてください。