7/13(金)、7/14(土)はアーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースのレッスン4でした。
講義は「アーユルヴェーダ食事法のポイント(10項目のうち6項目)」。料理の内容を変えずして、より健康的であるための知恵をお伝えしました。
食材論は「オーグメンティングの野菜」です。
アーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースの詳細についてはこちらからご覧いただけます。
本日のブログは、ACAコースで実際に作った献立の紹介です。
アーユルヴェーダの原理原則や食事法のポイントに基づいて組み立てています。
今後皆さんがご自身で食生活(アハーラ)のマネジメントをする上で、献立例を知ることはとても重要ですので、是非参考になさってください。
便通を良くする食物繊維たっぷりの食事
ACAレッスン4の献立は次の通りです。
- 生姜のアペタイザ
- キヌアとテフ
- キャロットジンジャースープ
- 黒目豆
- 小松菜
- ミント茶
キヌアとテフは「スーパーフード」と言われる穀物で、お米や小麦に比べ、カルシウム、食物繊維をはじめ、あらゆる栄養価が高いことで知られています。
食事法①消化に良い
健康でいるためには、とにかく体の中に毒素(未消化物)を残さないことが重要です。
未消化物=アーマの蓄積は病気の第一歩なのです。
そのため、消化力(アグニ)の力を強く保つ必要があります。
アグニを強く食べるには、何を食べるのかと同時に、どのように食べるのかが重要です。
先々週のレッスン3と、今回レッスン4では、「どのように食べるか」についてのポイントをたくさんお話しました。
献立の一つ、生姜のアペタイザは、食前10分ほど前によく噛んで食べます。
そうすることで、消化器官を刺激し、これから食べ物を食べる準備をすることができるのです。
食事法②体質に合った食事
自分の体質を理解することと、乱れている質を鎮める食事をすることもまた大切です。
そのために、「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスを取る」というア―ユルヴェーダの原則を覚えておくようにと、いつもお話しています。
例えば、冷え性の人が、身体を冷やす作用のある食べ物(砂糖、瓜類、ミント、コリアンダーなど)を食べると、さらに体を冷やします。
反対に、血流を良くし、身体を温めるもの(温かいスープ、スパイス、ごまなど)を摂れば、バランスがとれます。
↑2日目。同じメニューですが、器を変えました。
今回の献立の中で、キヌアは、軽くて乾燥した質なので、ヴァータタイプの方にはあまりお勧めできません。
それでも、調理法を工夫することで、ヴァータを乱さないよう留意することもできるのです。
例えば、水分を多めにして炊く、オイルを多めに入れる、など。
食事法③6味をそろえる
6味とは甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。
1回の食事で満足感が得られるだけでなく、体の全ての組織、器官、細胞を活性化させます。
・生姜のアペタイザ
⇒辛味、酸味
・キヌアとテフ
⇒甘味、苦味、渋味
・キャロットジンジャースープ
⇒甘味、辛味
・黒目豆
⇒塩味、苦味、渋味
・小松菜
⇒塩味、苦味、渋味
・ミント茶
⇒甘味、苦味、渋味
食事法④オーグメンティングとエクストラクティヴの比
オーグメンティングとは、体に栄養を与える食べ物、エクストラクティブとは、排出効果のある食べ物のことで、比率が6:4になるのが理想的です。
また、個人の体質に合わせて比率を調整します。
例えば、太り気味の方がいれば、オーグメンティングを少し減らし、エクストラクティブを増やします。
・キヌアとテフ
⇒オーグメンティング
・キャロットジンジャースープ
⇒オーグメンティング
・黒目豆
⇒エクストラクティブ
・小松菜
⇒エクストラクティブ
↑ACAコース受講者の皆様
いかがでしたでしょうか。
ACAコースでは、このようなアーユルヴェーダ理論に基づいた献立の立て方や、食事法、作り手の心構えなどについてお話しています。
詳細を知りたい方は、こちらから、お気軽にお問合せください。