【アーユルヴェーダ基礎知識を学ぶ】14のスロータムシ(エネルギーの経路)

シナプス アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダの基礎知識である「スロータムシ」を理解しましょう。

スポンサーリンク

スロータムシとは


momo

 結衣さん、スロータムシって何ですか?


yui

モ、モモちゃん。もうそんなことに興味を持ったの?……いい趣味ね


momo

だって、なんだかかわいい名前なんだもの


yui

……テントウムシ、的な?

スロータムシは、体内を川のように流れるエネルギーの経路のことです。

単数形はスロータ。

大小の管、というイメージです。

スロータムシの役割は、栄養素と老廃物の運搬、伝達、供給、排出などです。

14のスロータムシと、女性に特有な2つのスロータムシがあります。

それぞれに機能や、関係している器官、腺があります。

ちなみに、吹き出しのキャラクターたちが繰り広げる「ゆるりと学べる」アーユルヴェーダの漫画を読みたい方はこちら

最新版はインスタグラムで!「manga_ayurveda

西洋医学の見方とは異なる


momo

うーん、よく分からないなぁ。血管とか、リンパ管って言われれば分かりやすいんだけど


yui

そうね、西洋医学で解明された体の部位を知っている私たちには、その方がいいよね


momo

そうそう、心臓とか、肝臓とか


yui

けれど、アーユルヴェーダでは、臓器や、器官や、腺を別々に見ていないのよ


momo


yui

臓器や、器官や、腺を、別々に見てないってこと


momo

 


yui

変なLINEスタンプ送ってこないの(笑)

風・食べ物・水を取り入れる3つの経路

外側から内側へ風邪、食べ物、水を取り入れる経路と、その機能、関係する器官・腺を紹介します。

ダートゥ 機能 器官、腺
プラーナヴァハ・スロータ プラーナ、呼吸、生命力の運搬 肺、心臓
アンナヴァハ・スロータ 食べ物の運搬 胃、小腸、結腸
アーンブヴァハ・スロータ 水の運搬、水分の吸収を調整 腎臓、膵臓、膀胱

 


yui

プラーナヴァハスロータは循環器系、アンナヴァハスロータは消化器系、アーンブヴァハ・スロータは腎・泌尿器系って考えると分かりやすいでしょ?


momo

ダメです


yui

えっ?だめ?


momo

ダメです。名前が覚わりませーん!

ダートゥへつながる7つの経路

ダートゥへとつながる7つの経路と、その機能、関係する器官・腺を紹介します。

ダートゥ 機能 器官、腺
ラサヴァハ・スロータ 血漿を運搬 肝臓、肺、胃、一般的なすべての器官や腺
ラクタヴァハ・スロータ 赤血球を運搬 肝臓、脾臓、心臓
マンサヴァハ・スロータ 筋肉へ供給 すべての器官や線の構造的側面
メード―ヴァハ・スロータ 脂肪組織へ供給 腎臓、脂肪
アスティヴァハ・スロータ 骨組織へ供給 結腸、骨格系
マッジャヴァハ・スロータ 骨髄と体全体の神経組織の伝達 脳、内分泌腺、神経
シュクラヴァハ・スロータ 生殖器官へ提供 生殖系、内分泌腺

 

ダートゥについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>【アーユルヴェーダの基礎知識】身体の7つの組織「ダートゥ」とは

 

排泄を司る3つの経路

排泄を司る3つの経路と、その機能、関係する器官・腺を紹介します。

ダートゥ 機能 器官、腺
スヴェーダヴァハ・スロータ 汗を運搬 肺、脂肪分泌系
プリーシャヴァハ・スロータ 便を運搬 結腸、排泄系
ムートラヴァハ・スロータ 尿を運搬 腎臓、膀胱、尿路系

 


momo

これは分かりやすい!


yui

その調子よ!

 

心につながる経路

マッジャヴァハ・スロータとつながっていて、体全体に刺激を与え動かす経路です。

ダートゥ 機能 器官、腺
マーノヴァハ・スロータ 思考と感情、感覚とすべての心の活動を運搬 脳、心臓、精神的な代謝

 

生殖と出産のための経路


momo

結衣さーん!14個の経路が出てきたのに、まだ終わりじゃないんですか~?


yui

あと2つ、女性に特有な経路があるのよ……

ダートゥ 機能 器官、腺
アルタヴァヴァハ・スロータ 月経や女性の性的分泌物を運搬 子宮、月経
スターニャヴァハ・スロータ 母乳や乳汁分泌 胸、シュクラ・ダートゥの内分泌線、乳汁分泌系

 

スロータムシを浄化することは、アーユルヴェーダの治癒の重要な概念です。

ドーシャバランス、グルヴァディグナの性質からどのように対処するかを決めます。

 


yui

今日はここまでね


momo

こういう知識、役に立つんですか?


yui

今日出てきた言葉を使って何か議論することはないかもしれないけど、根本的な知識を理解できていると、アーユルヴェーダの対処法や処置への理解が深まると思うよ