煩悩と依存について。
4回目の本記事のテーマは、変化を遂げようとしている最中に湧き出てしまう可能性のある「自己批判」を回避するための考え方についてです。
前の記事を読みたい方はこちら
>>誰もが陥っている可能性のある依存とその弊害について
>>アーユルヴェーダとヨガから紐解く依存を生み出す5つのクレーシャ(煩悩)
>>クレーシャ(煩悩)に対処し依存から抜け出す方法
依存から抜け出そうとしても失敗する
人間、なかなか悔い改めるのは難しいです。
不健康な食生活、精製した砂糖を食べて、皮膚がんになってしまい、手術を経験する。
それでも砂糖を食べ続けることを止めれない。
「これやるといいと分かっている」
「変えた方がいいと思っている」
「これをやめた方がいいと気づいている」
なのに、最終的に古いやり方に戻ってしまう。
そんなことは、誰にでもあると思います。
前に進めない自分を攻撃してしまう考え方
前の習慣に戻ったり、変化を遂げられなかった自分を、責めてしまったことはありませんか?
その時、最も自分を傷つける(有害となる)考え方、行為は
「自己批判」
です。
「なんで自分はお菓子ばかり食べてしまうんだろう。しまりのないやつだ」
「毎日30分ウォーキングすると決めたのに、もう一週間もサボってしまった。私は何をやっても、どうせ続けられない」
「上司がアドバイスしてくれたのに、むすっとした表情をしてしまった。素直に受け止めようと決めたのに」
……というような具合です。
こんな風に、自分へのネガティヴな考え方を抱くと、オージャスやアグニを枯渇させてしまいます。
前に進めなかったからといって自己批判する必要はない
煩悩を手放そうとしても、アップダウンがあります。
そんな時でも、自己批判を絶対しないようにしましょう。
自己批判しても、それはエゴでしかありません。
いつもより自分が元気で健康に幸せに過ごしていくことが、周りを勇気づけ、元気を与えると忘れないでいましょう。
どうやって自己批判を避ければよいのか?
人間なので誰でも間違いを犯すことはあります。
次回からこれやらないようにしようと思うことはいいことです。
こんなことしてしまった、自分はだめだ、と思う必要はありません。
前のやり方に戻った時に、「何もする必要はない」んです。
すべてそのまま受け止めることが大切です。