ヨガポーズ「ガルダーサナ(鷲のポーズ)」の解説です。
左右の骨盤を水平に(どちらかが前や後ろに出ない)保つのがポイントです。
ガルダーサナ(鷲のポーズ)の概要
ガルダーサナのような立位のポーズは、集中力をUPし、注意散漫な心を落ち着かせるのに最適です。
胸を閉じないように、快適な姿勢で、胸の中心に呼吸を送りましょう。
サンスクリット | Garuda「鳥類の王・鷲」 |
特徴 | 左右非対称、ヒップスクエア、バランス |
効果 |
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土台・礎 | 足と下の脚 |
力を発揮 | 腿と骨盤底 |
禁忌 | 膝のトラブル、股関節に痛みがある、平衡障害 |
解剖学的point | 支持基底面の安定、脊柱軸伸展、骨盤の安定、股関節内旋・内転、肩甲骨外転 |
コンセプト・哲学 | サティア(正直) |
ポーズの名前の由来:ガルーダについて
ガルーダは、インド神話における神様です。
宇宙を維持する神ヴィシュヌを乗せて飛ぶ鳥の王で、鳥の姿をしています。
神様の言葉と聖なる生命力のシンボルです。
ガルダーサナのやり方
- 山のポーズから、両手を腕の前に伸ばし、右手を上にして腕をクロスさせる。ひじを90度に曲げ、手の甲同士を合わせる。さらに左手を手前に腕をからめ 、手のひら同士を合わせる。
- 両膝を曲げ、お尻を後ろに引く。左足を右腿の上にのせる。
- 骨盤を正面に向けられたら、左足を右脚のふくらはぎに巻きつける。
- 背筋を伸ばし、骨盤を立て、重心を真下に落とす。上半身を前に倒す。
- 両足、両手をほどき、山のポーズに戻る。
ガルダーサナのポイント・内側の働きかけ
- 左右の腰骨を均等に真正面に向ける。腿同士を押し合い安定感を作る。
- 上の脚の太ももの付け根を後ろに引くようにし、両骨盤は正面を保つ。
- 胸がつぶるようなら、胸を広げられるところまで肘の位置を下げる。
- 頭頂とお尻で引っ張り合いバランスをとる。
- ドリシティ(目線)は指先。
- 肩甲骨を広げ背骨から離す。
- 胸の真ん中を引き上げる。
軽減法
- 左右の手の甲を合わせるだけでもOK
- 足をふくらはぎに巻きつけるとバランスが崩れる⇒脚をクロスさせて母子球かつま先を地面に降ろす。または上の脚をブロックにのせる。
- 足を軸脚に巻きつけられない⇒脚をクロスさせ、足は自然な方向に伸ばす。
- 両腕を巻きつけると肩や背中が痛む⇒胸の前で合掌して行う。
- 骨盤が片側に捻れる⇒壁際で練習。両お尻を壁に軽く触れさせて、お尻を動かさないようにして左右均等を保つ。
- 両腕両脚を巻きつけるのが難しい⇒両腕と両脚を別々のポーズとして練習する。①脚を巻きつけてバランスが取れるようになる練習。②両足をタダーサナにして、腕を巻きつける練習。