常備しておきたい乾物の一つ、切り干し大根。
煮物や炒め物、酢の物にしたり、もどさずにみそ汁に入れたり。
おうちにあると何かと役に立ちます。
そんな切り干し大根の基礎知識と、普段の食卓に活用しやすいレシピをご紹介します。
切干大根
せん切りや細く削った大根を、すのこの上に広げ、天日で乾燥させたもの。
11月中旬から冬の間、寒風が吹く中で日光に当てて作られます。
分類 | 野菜、乾物 |
主産地 | 宮崎県 |
栄養 | 鉄、食物繊維、カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンB群に富んでいます。 |
栄養
天日乾燥することによって、生の大根よりも甘味が増し、カルシウム、鉄、ビタミンB1、B2などの栄養価が高くなります。
また、食物繊維も豊富で、生よりも大量にとりやすいことから、動脈硬化の予防、便秘の改善、大腸がんの予防、ダイエットにも効果が期待できるといわれています。
選び方
乾燥品なので日持ちしますが、日にちがたちすぎたものは、変色して味も香りも落ちます。
きれいな薄黄白色で、ごみなどがなく、よく乾燥したものを選ぶようにしましょう。
もどして煮てもやわらかくなりにくいものは、すの入った大根で作られたものかもしれません。
残念ながら、外見からは判断できません。
保存
乾燥剤などを入れて密封し、冷蔵庫か、日の当たらない涼しい場所で保存します。
長期間常温で放置すると、大根に含まれている糖質が変化し、色も変わり、悪臭がしてきます。
もどし方
たっぷりの水に放して、もむようにして軽く洗い、ほぐしながら、ごみや切りくずを除きます。
酢漬けやサラダなどにする場合
すぐにざるに上げて水を絞り、酢液、マリネ液などに漬けます。
煮る場合
洗ったあと、かぶるくらいの水につけてもどします。
もどし時間は、10分ほどが目安です。
商品の表示に従ってください。
もどすと、かさは2倍、重さは4倍近くになります。
水につけすぎると、風味まで抜けてしまうので、注意しましょう。
もどし汁は甘味があり、捨てずに煮物に利用するのがおすすめです。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点から切干大根を見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 温性
※もどしたものの場合は乾燥性が緩和されています。
動作(Karma)
V↓P-K↓
味(Rasa)
甘味、辛味
消化後の作用(Veerya)
温性
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- 長年身体に溜まった脂を溶かす。
- 身体を温める、血行促進、便通を調える、利尿効果。
アーユルヴェーダの料理教室(名古屋)
アーユルヴェーダの知識や、アーユルヴェーダ料理を学びたい方は、
愛知県名古屋市の「森の時計」に是非お越しくださいませ。