たくさんの丸い穴。
切った時の表面がかわいい野菜、れんこん。
料理の飾りつけにもぴったりですよね。
そんなれんこんの基礎知識と、普段の食卓に活用しやすいレシピをご紹介します。
れんこん
れんこんは、はすの地下茎。
泥の中に長く伸び、先端の数節間に養分を貯えて肥大します。
これがれんこんです。
沼や水田で栽培され、比較的温暖な地に良いものができます。
断面には平均10個くらいの大きい穴と小さい穴があります。
分類 | 野菜類 | 旬 | 冬 |
原産地 | インド、エジプト、中国など諸説あり。 | ||
栄養 | ビタミンCと食物繊維を多く含む。糖質の大部分はでんぷん。 |
粘質物を含むため、切ると糸を引きます。
栄養
ビタミンCが豊富です。
嬉しいことに、「れんこんのでんぷん質がビタミンCを熱から守り、加熱しても損失が少ない」という特徴があります。
たんぱく質や食物繊維、カルシウム、鉄、ビタミンB1、B2なども含みます。
保存
まるごとのれんこんは、新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存します。
切ったものは、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫の野菜室に入れ、早めに使いきります。
空気にふれると乾燥、変色してしまいます。
選び方
肉厚で穴が小さく、つやのあるものを選びましょう。
古いものは、穴がアクで黒くなっています。
れんこんの扱い方・調理
皮をむく
- 両端を少し切り落とし、包丁かピーラーで縦に薄く皮をむきます。
- 表面のくぼんだ部分は、その部分だけ包丁で、ていねいに削り取ればOKです。
切る
用途に合わせて、切り方を工夫しましょう。
輪切り
端から好みの厚さに切ります。硬いので支え手でしっかり押さえましょう。
きんぴらを作る場合は薄く、煮物に使う時は厚くします。
半月切り
縦半分に切り、端から好みの厚さに切ります。
乱切り
2~4つ割にし、端から一口大に斜めに切ります。
その切り口が上に見える位置まで手前に回し、斜めに包丁を入れて一口大に切ります。
煮物に向いています。
酢水につける
切ったらすぐに酢水につけて、10分ほどおきます。
水600mlに対し酢大さじ1が目安です。
あくを取り除くのと、変色を防ぐのが目的です。
酢れんこんや和え物など、白く仕上げたい時に役立ちます。
ゆでる
ゆでる時、酢を加えた湯を用いると、白く仕上がります。
シャキシャキした歯ごたえが特徴なので、加熱しすぎに注意します。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点かられんこんを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 冷性
動作(Karma)
V↓P↓K↑
味(Rasa)
甘味
消化後の味(Veepaka)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- 潤いを与える
- のどの渇き、痛み、咳、痰などの改善
- 食欲不振、慢性的な下痢、鼻血、女性の不正出血を緩和。
アーユルヴェーダの料理教室(名古屋)
アーユルヴェーダの知識や、アーユルヴェーダ料理を学びたい方は、
愛知県名古屋市の「森の時計」に是非お越しくださいませ。
れんこんを使ったレシピ
- 蓮根のホワイトきんぴら