アーユルヴェーダから見るベストカップル(配偶者の相性)とは?

アーユルヴェーダ

自分にはどのような人がパートナーとしてベストなのか。

将来結婚したい人、付き合っている人、配偶者との相性について考えることはないでしょうか。

考え方は人それぞれですが、アーユルヴェーダの教本の中に、上記に関するアーユルヴェーダならではの基準がありましたので、本稿にてご紹介します。

スポンサーリンク

配偶者との相性・条件

現在パートナーがいる方は、どのような点でその方を選びましたか?

また、現在パートナーがいない方は、どのような方を選びたいですか?

共感できる、フィーリングが合うなど、感覚的な相性ももちろん大事ですが、結婚となると条件も大切にされることがありますよね。

女性⇒男性の理想の結婚相手の条件は時代とともに変わってきています。
「3K・3高」(高学歴・高身長・高収入)
⇒「3G」(GAP(ギャップ)・GENTLE(紳士)・GOIN(強引))
⇒「4T」(低姿勢・低リスク・低燃費・低依存)
⇒「新3K」(価値観の一致・雇用の安定・金銭感覚が一緒)

男性⇒女性の条件もあるのでしょうが、上記のように「〇つの▲」とネタ的に言われることはありませんね。
(セクハラになるからでしょうか?逆セクハラ的な表現はいいのか?と思ってしまいますが)

カップル

また、B型の私は、私は小さいころから、B型の母がこのようなことを言うのを耳にしていました。

「B型の女は心の広いO型の人じゃないとやっていけない」

ちなみに父はO型、私の夫はA型です(笑)

母と父、私と夫の現在の関係性を考えれば、母の言い分は必ずしも正解ではないと思います(笑)

このように、相手の理想の条件や、相性は、人によって考え方が様々で、あてにならないものかもしれません。

以下に、アーユルヴェーダにおける「配偶者」の考え方をご紹介しますが、

これも上記と同じで、「ふーん」と思うものの、必ずしもあてはまるわけではないと思います。

けれど、アーユルヴェーダならではの視点で面白いので、気になる方は是非ご一読ください。

その前に、アーユルヴェーダの基礎知識を理解しておきたい方は、こちらの記事を参考になさってください。

アーユルヴェーダにおける配偶者に関する記述

あなたのニーズを完全に満たしていないペットを捨てないのと同じように、あなたにぴったりの配偶者を捨ててはいけません。


momo

いきなり格言というか説教

しかし、配偶者を選ぶ前に、自分の体質について理解しているなら、最適な人が選べるかもしれません。


momo

まじすか

どのような相手を選べば良いか

どのような相手を選ぶべきかは、相手とどのような関係を築きたいかというあなたの希望に基づいて決めるべきです。

共感し合える配偶者との安定した関係が欲しいなら、あなた自身と似たタイプの誰かを選ぶのが望ましいです。

このようなペアリングで発生する相互過剰は、体質が根本的に異なる2人のペアリングに固有の緊張した力よりも耐えやすいです。

体質が似ている2人は、パートナーをやる気にさせる力やきっかけを直感的に理解しています。

 

二人でお互いを高め合っていきたい場合は、あなたを刺激し、欠けているものを提供し、補完的なエネルギーを提供できるパートナーが望ましいです。

ただし、この場合は、体質の違いにより、お互いのやり方や感情の変化について、直観的には理解しきれない部分があることに注意してください。

各カップルの特徴

優勢な体質が似ているカップル(V×V、P×P、K×K)

古代インドの性別学では、体質が似ている個人─たとえば、ヴァータとヴァータ(以下V)、ピッタはピッタ(以下P)、カパはカパ(以下K)─つまり、同じドーシャが優勢なパートナー同士がより良い仲間を作るといっています。

これは、固有の性的傾向のためです。

同じドーシャが優勢であれば、精神プロセス(感じ方)や価値観が似ているから、というのがその理由です。


momo

欠点を補填し合う違うタイプがいいと思っていたのですが!?

それも事実です。

残念ながら、プラクリティ(体質)が似ているカップルは、同様の欠陥がある可能性があります。

V×V

Vの人々は一般的に、浪費家です。
衝動買いしたり、無駄なものを買ったりし、管理もよくできていません。

他のタイプとカップルになった場合、おそらく互いの財政習慣をめぐってお互いの髪の毛を引き裂くでしょう。

Vのカップルはお互いに興奮しやすく、疲れやすい傾向があります。

一緒に住んでいるVタイプの2人は、コミュニケーションを取ることが好きで、楽しく、賑やかです。

もし関係が乱れてくると、しゃべってはいても、それはコミュニケーションにはなっておらず、ただ言いたいことを言っているだけに過ぎないかもしれません。

2人が規律を構築することはほとんどありません。
しかし、その自由さの中に快適さを見出すことがあります。

P×P

Pの人々は、知的で論理的、行動的です。

意識的にお金を使い、うまく計画し、費やし、計算します。

Pの2人はお互いに競争し合い、関係で優位を獲得しようとします。
これは生来のPの攻撃性のためです。

彼らは習慣的に相互に刺激し合い、平和な時の方が珍しくなるという恐ろしい状態になることがあります。

一方で、刺激し合いお互いを高めるという関係性は、Pの人々が望む姿かもしれません。

K×K

Kは特に過度な性欲があるタイプではありませんが、元来怠惰な性質があるので、それに乗っ取られてしまうと、かなり好色になります。

Kのカップルは、肉体的に強いので、セックスにおいてもお互いを簡単に摩耗させることはありません。

繁殖力も強いと言われています。

Kの人々は、倹約家です。ケチです。

Kの2人は、お互いに動かないので、活発なアクティヴィティを楽しむというよりは、地に足の着いた静かな生活を好みます。

何年も一緒に暮らしていたとしても、ほとんど相互作用していないかもしれません。

変化を嫌う、自己満足しやすい、古い習慣に固執するというKの性質からすると、

たとえば一方のKが変容を促そうとしても、もう一方が変容を阻害して、結局何も起こらない、ということも少なくありません。

優勢な体質が異なるカップル(V×P、P×K、K×V)

優勢な体質が異なるカップルは、お互いの持っていないところを補填し合う、いい関係かに思えます。

最初は全くことなるタイプであったとしても、長い間一緒に住んでいる2人は、だんだんと感覚や価値観を共有し始め、お互いに似てくることもあります。

夜間に隣り合って寝る2人は、近接していることと、睡眠中に防御力が低下するために、たとえ性的関係がなくても、お互いのオーラに入ります。

カップルが良い関係である場合、この近接性は、絆をいっそう深めるのに役立ちます。

しかし、元来の性質の相違による違和感は、絆の深さだけでは克服できない場合もあります。

V×P

PはVに生活の上の規律や、秩序を与えることができます。

VはPに継続的なコミュニケーションの機会を与えることができます。

しかし、不均衡がある場合、2人は関係を吹き飛ばし、焼却します。

P×K

PはKに熱を与え、アクティブにします。

KはPに穏やかさを与えます。

ただし、Pが熱すぎると、Kが沸騰し、Kが湿りすぎると、Pが溺死します。

お互いの相異なる性質に飲み込まれてしまうことがあります。

K×V

KはVに安定性とバランスを与え、VはKに動きや軽やかさを与えることができます。

しかし、KとVがペアになった場合、相互に不満を感じる可能性があります。

たとえば、夫婦生活においては、最初にVがKのパートナーからの関心の欠如を感じます。
ところが、何日かしてKのパートナーが覚醒したとき、Vはもう冷めていて、同等の熱意で応答できない可能性があります。

V×Kのカップリングは、仕事や趣味などの共通の関心領域がなければ、結婚を成功させるのが難しいかもしれません。

両者には十分なPの性質(ファイヤまたはパッション)がないため、関係は進歩しません。

両者は「冷」という性質があるため、Vの風はKの水を凍らせます。
Kの「粘性」の性質は、Vの妨害します。

2つの体質が優勢なカップル(VP×VK、VP×PK、VK×PK)

VP、PK、VKタイプのカップリングは、複数の特性が見えたり見えなかったりするので、ややこしくなりますが、

うまくバランスする場合もあります。

VP×VK

VKとVPはフィーリングが合っているカップルですが、双方がもつVの性質のために、平凡な生活の安定性は低下します。

VP×PK

PK×VPは、最も安定したカップルの1つです。

どちらも互いに影響するのに十分な火のエネルギーを持ち、一方のVは他方のKのバランスをとります。

VK×PK

VKとPKは良い関係を築けますが、共有のKの頑固さは、2人の相違点を増幅する傾向があります。

まとめ

  • アーユルヴェーダのカップリングのすすめは、血液型あるある程度にとらえるべき。
  • 最良のパートナーを選ぶには、自分の体質(プラクリティ)を理解していることが重要。
  • パートナーとどのような関係を築きたいかにより、選ぶべき相手は異なる。
  • 同じ性質をもつカップルは、お互いを理解しやすいが、相互補完できない。
  • 異なる性質をもつカップルは、関係が良い場合は絆を深めることもできるが、相違点に悩まされる。
  • 複数の性質をもつカップルは、相互補完しやすいが、あらゆる性質が見えたり見えなかったりするので、関係性が変わりやすい。