世界の様々な地域で愛用される香り高いスパイス「クミン」。
本稿ではクミンの特徴・使い方・料理など、クミンの基本知識をお伝えします。
なお、クミンを使った料理は、森の時計のスパイス基礎講座「クミン」で学べます。
クミンとは
カレーに用いるスパイスの代表といえば、クミン。
カレーだけではなく、世界の様々な地域で愛用されているスパイスです。
学 名: Cuminum cyminum |
科 名; セリ科クミン属 |
サンスクリット名: ジーラ |
英名/和名: Cumin / 馬芹(うまぜり) |
原 産 地: 地中海沿岸東部原産(エジプト・イラン) |
生 産 地: 東地中海沿岸、北アフリカ、インド、アメリカなど |
使用部位: 種(植物学上は果実) |
クミンの特徴
形・見た目
クミンシードは楕円形の茶色がかった緑色で、大きさは約5mmほど。
直線的な縦じまがついています。
味・風味
スパイシーな香り。
甘味、ほのかな苦味があります。
あとをひく辛味とシャープな土っぽさも感じます。
クミンを使った世界の料理
クミンは香り豊かで、料理を引き立てる優れたスパイス。
世界の様々な国々で定着し、愛用されています。
- クスクス(モロッコ)
- タジン料理(チュニジア)
- 羊肉を使ったケバブ(中東地域)
- ひよこ豆のフムス(中東地域)
- カレー(インド・アフリカ)
- タコス(ジャマイカ料理)
- ラクサ(マレーシア)
クミンの使い方
汎用性が高く、調理用途の幅も広いクミン。
形状ごとの特徴をつかみ、使い分けてみましょう。
フライパンなどでシード状のクミンを煎る(焙煎)ことで、ナッツのような香ばしさも得られます。
クミンの効果効能
クミンには次のような効果効能が期待されています。
- 消化を改善
- お通じを良くする
- 血圧と心拍数を整える
- 風邪や喘息を和らげる
- 貧血の予防
- 体を強くする(性機能を正常にする)
- 不眠を和らげる
- 記憶力向上
インドの予防医学アーユルヴェーダでは
消化の火、アグニを高め、消化吸収を促すといわれています。
また、腹満や胃の痛み、吐き気を改善します。
ドーシャに対してはピッタとカパを減らす作用があります。
クミンの使い方を学ぶ│森の時計スパイス基礎講座
森の時計のスパイス基礎講座で、クミンの基礎知識、料理への使い方を学べます。