「間食しない方がいいですか?」
「アーユルヴェーダでは間食についてどう捉えていますか?」
「間食はどのようなものがおすすめですか?」
間食(おやつ)に関するいろいろなご質問を生徒様からいただきます。
本稿ではこれについて解説いたします。
アーユルヴェーダの間食の捉え方
「間食しない方がいいですか?」
質問の背景にある皆様の期待が伝わってきます。
「ちょっとならいいよ」
「こういうものならいいよ」
っていう例外とか、甘~い言葉を探してますね。
だけど、ダメだって分かってて、この質問してるんですよね(笑
でもみんな分かってます。
間食は必要ない。
人類の歴史史上、こんなに飽食の時代は稀。
確かに例外はあります。
けれど、食べ物を消化し切ってから次の食事をするために、
多くの場合は間食がしないのがベストです。
アーユルヴェーダでは間食を勧めない理由
・1日3食で乗り切る方法を身体が忘れる!
⇒血糖値とエネルギーレベルが不安定になる。つまり依存
・消化器官を休める機会を逃す
⇒アグニの弱化(多くの不調の根源)
内臓は次の食べ物を受け入れる準備をするのに、少なくとも2時間はかかります。
消化しやすい食べ物でこの時間。
消化しにくいものを食べた後はもっと時間がかかります。
前食べた物が消化し切れていないのに、次の食べ物を食べると、消化力が衰え、アーマ(毒素)が蓄積します。
間食が必要な場合
間食が必要な場合もあります。
例えば以下のような人、ケースです。
・胃が小さく三食で栄養を摂れない小さな子供
・吐きづわりなど体調不良で決まった時間の食事が困難な妊婦さん
・何からの事情で3食のいずれかをスキップしてしまい、次の食事の時間までに空腹でたまらない
⇒次の食事で暴飲暴食を防ぐ観点から軽食を摂る方が良いこともある
間食をやめるメリット
・消化管が休まる(アグニの最適化)
・体の脂肪の消化が促進される
・体が軽く感じる
・「空腹」と「食欲」を区別できる
間食をしたいと思ったら
間食をしたいという気持ちの裏側には何があるのでしょう?
間食を求める時、以下のことをご自身に問いかけてみてください。
□どんな時に間食をしたくなりますか?
□どんなおやつが食べたいですか?
満たされていないニーズが空腹感を装って出てくることがあります。
□のどが渇いていますか?
□寒く、温かさを求めていますか?
□疲れていますか?
□怒り、悲しみ、孤独など、ストレスを感じていますか?
何かを食べ物で代用しようとしているのなら、食べ物は魅力的ですが一時的なものに過ぎず、原因を排除することが必要です。
上記の場合水を飲む、身体を温める、休む、気分転換する、感情を表現するなど。
ドーシャ別おすすめの間食
多くの場合、間食しないのがベストですが、もし本当の空腹を感じているなら、間食をしても良いでしょう。
以下では、
・各ドーシャに合う間食の性質
・具体例
を紹介します!
ヴァータにおすすめの間食
ヴァータが優勢な時には次のような特徴がある間食がおすすめです。
・温かく湿ったもの
・グラウンディングをもたらす
・やや油分がある
・自然の甘味がある
例
・ホットミルク
・ギーソウクドデーツ
・ほっとバナナ
・りんごシチュー
・さつまいもとレーズンの煮物
・ナッツ詰めデーツ
ピッタにおすすめの間食
ピッタが優勢な時には次のような特徴がある間食がおすすめです。
▫クーリング作用のあるもの
▫グラウンディングをもたらす
▫自然の甘味がある
▫香りが良いもの
例
・マンゴーココナッツラッシー
・ザクロジュース
・フレッシュフルーツ
・アロエヴェラジェル
・ギーソウクデーツ
・ライスプディング
・ローズラッシー
カパにおすすめの間食
カパが優勢な時には次のような特徴がある間食がおすすめです。
▫軽い物
▫温かさをもたらす
▫乾燥したもの
例
・生はちみつ
・りんごのスパイスソテー
・野菜チップス
・渋味のあるフレッシュフルーツ
(ザクロ、ベリー、りんごなど)
まとめ
・間食は消化力を損ねる可能性があるので、多くの場合すすめられない
・間食は消化力を弱め、依存性を高め、空腹とは何であるかを忘れてしまう
・間食が必要な場合もある
・間食をしたいと思った時、本当に必要かどうか自分に問う
>満たされないニーズを間食で満たしたいだけかも
>本当に満たされるには真のニーズを満たすことが大切
・真の空腹を感じているなら間食しても良い
・ドーシャや環境・状況をもとに体のニーズに合った間食を選択する
・各ドーシャに合う間食の性質、具体例を紹介
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