【シンプルな提案】ギーの使い方│漫画で学ぶアーユルヴェーダ

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個食_幸福感を味わえないこと

5千年も昔から受け継がれてきた生活の知恵、アーユルヴェーダには、シンプルな生活の指針がたくさんあります。

そのため、アーユルヴェーダをやるからには、生活習慣や行動を一気に変えなくちゃいけない、と気負う必要も、ハードルが高いと感じる必要もありません。

今日のブログでは、『漫画で分かるアーユルヴェーダ』を通して、次のことをお伝えします。

  1. 嫌なこと・理不尽なことがあった時の心の状態・行動
  2. 体質に合わない食事
  3. 個食_幸福感を味わえないこと
  4. いつもの食卓にギーを取り入れる
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漫画で分かるアーユルヴェーダ第3話

 

まずは、漫画をお読みください。
大きい画面はこちら

大切なものを失くしたモモは、気持ちが乱れて、暴食します。

体質に合わない食事を摂る

個食_幸福感を味わえないこと

いつもの食卓にギーを取り入れる

 

それでは、冒頭に挙げたトピックごとに、漫画の解説をします。

 

嫌なこと・理不尽なことがあった時の心の状態・行動

第3話から、主人公の桜井モモは高校一年生になります。

モモはとても天真爛漫な性格なので、高校生になって新しい生活に入ることに胸を躍らせますが、大切なものを失くしたことに気が付き、ものすごく落ち込みます。

嫌なこと、悲しいことがあれば落ち込むのは当然ですが、モモの気分の高低差はジェットコースターのようで、このように気持ちの浮き沈みが激しいのは、ヴァータの特徴でもあります。

モモは、ヴァータ体質なのです。

(各キャラクターについて知りたい方はこちら>>登場人物

 

打ちのめされたモモは、「やけくそ」になって、実はこの日、家事分担で夕食の当番だったのですが、どうでもよくなり、そばにあったすぐ食べられるパンに手を伸ばすのです。

桜井家は、特段健康志向な人間がいるわけでもなく、マーガリンが冷蔵庫にあります。モモはそのマーガリンやジャムをつけて食パンを食べ──つまり、甘いものをたべることで──自分を慰める行動に出たのです。

 

モモはどんどんナイーヴになっていき、昔の記憶を思い出します。
つらかった時に慰めてくれた人の存在──モモの(母方の)おばあちゃんでした。

おばあちゃんとともに思い出すのは、おばあちゃんが作ってくれた、温かいうどんです。

 

体質に合わない食事

記憶に浸り、余計に気分が沈んでしまいそうになったモモですが、突然の来訪者が、その思考をストップさせます。

来訪者・結衣(2人目のヒロイン)は桜井家の2階に住んでいて、アーユルヴェーダを生活に取り入れている人物です。

食事の様子を垣間見た結衣は、モモの性質とその食事の相性を危惧します。

そうです。軽くふわふわして、乾燥した食べ物である食パンは、ヴァータの人にはよくありません。

ヴァータの持っている代表的な質は「乾」です。そのほかの主な質は「冷」「軽」です。
「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスを取る」というアーユルヴェーダの原則にあてはめれば、バランスをとるために、モモは「油性」「温かい」「グラウンディング(どっしりつ落ち着く)させてくれる」食べ物を摂るべきだったのですが、残念ながら、これらの質をもつ良質な食べものは一切摂取できていません。

ヴァータについて詳しく書いた記事はこちら>>【ヴァータ・ドーシャ】体質・特徴・食事のおすすめ

しかも、モモは一人で夕ご飯を食べていたようでした。

そこで結衣は、モモを夕食に誘います。

 

個食_幸福感を味わえないこと

モモが驚いたのは、結衣が料理を作り始めると、部屋中に甘いいい香りが漂い、それがとても心地よく感じられたことです。

モモには、でも、それが何の匂いなのか、よく分からないのでした。

出された料理は、丼物だけど、見たことのない、リゾットのような、雑炊のような食べ物です。

はふはふしながら味わうモモがかわいくて、結衣はつい微笑みます。

そして結衣が借りている部屋は、実は昔、モモのおばあちゃんが使っていた部屋でした。
結衣が経った今調理をしたキッチンは、おばあちゃんが大切にしていたキッチン。

結衣の食事で、ぬくもりと、やさしい言葉と、温かい食事で満たしてくれたおばあちゃんの食事を思い出したモモは、結衣にお願い事をします。

アーユルヴェーダでは、食べている間の心の在り方や、食べ物から幸福感を味わえるか、も大切であると捉えています。

悲しい気持ち、怒った気持ち、不安な気持ちを抱いている時、苦手な人が近くにいて緊張している時……そんな時は、食べているようで、実は食べることに集中できていません。

そうなると、どんな食べ物であっても、消化がより難しくなるのです。

 

いつもの食卓にギーを取り入れる

最後に、モモはやっと甘い匂いの出どころを知ります。

「ギー」でした。

引っ越しの挨拶として贈られたギーを持て余していたので、ギーがいろいろな料理に使えると知って、モモは驚きます。

結衣はここで、食パンについて何も言及していません。

パンを控えるよりも、マーガリンの代わりにギーを使う方が、モモにとってハードルが低そうだと、とっさに判断したのです。

なので、アドバイスはその一つだけにしました。

まだ、お互いのことを良く知らないモモと結衣。

踏み込んだ話までできなかったモモは、結衣がどういう人なのか、少しもやもやしながらも、すっかりと気持ちは落ち着いて、部屋でリラックスし始めました。

そして、兄・篤のために夕飯を用意するのを、すっかり忘れていたことに、やっと気が付いたのでした。

 


 

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