小説

ブログ

第45話「森のにおい」アーユルヴェーダ小説HEALERS

明神山の森と栗原神社の杜の狭間にあるアカガシ群生地は神聖な場所。森のにおいを感じながら、順正は呼吸だけをして、体を休めた。あかつきでは、杏奈が羽沼から助言をもらいながら、情報発信の質向上に励んでいるところだった。美津子と順正が会話する場に同席した杏奈は、産婦人科の現役の医師である順正が女性の健康に関する資料を手に取ると恐縮してしまう。しかし、彼の口から出て来たのは意外にも批評ではなく、建設的な提言であった。
ブログ

第44話「花祭」アーユルヴェーダ小説HEALERS

足込町界隈で古くから受け継がれてきた奇祭「花祭」が間近に迫っている。町民たちはその話題で持ちきりであった。そんな中、美津子は加藤の元を訪れ、あかつきの近況を報告する。一方、沙羅は結衣との交流をきっかけに、腹を割って夫と話をし、七瀬を保育園に入れ、仕事に本腰を入れる方向で動き出した。
ブログ

第43話「切なる願い」アーユルヴェーダ小説HEALERS

咲子の滞在滞在最終日、最後の施術を前に、美津子は花神さまに祈りを捧げる。一方羽沼は登山ガイドとして、咲子の夫・大樹と交流する。不妊治療への苦悩を吐露する大樹に、羽沼は自分の経験を語る。そして、羽沼は内心、あかつきとの関わりを深めたいという思いを増すのだった。
ブログ

第42話「受容」アーユルヴェーダ小説HEALERS

美津子は少子化の現実とその背景を考える中、改めてあかつきに教育や意識変革の可能性を見出す。その頃、あかつきで過ごす杏奈、沙羅、咲子、結衣。それぞれの立場から育児や仕事、妊活への悩みが語られる。ネイルサロンを営む結衣は、子育てと仕事の両立の厳しさを語り、妊活中の咲子は長年不妊であることへの精神的葛藤に悩んでいる。そんな咲子に、美津子は「妊娠はコントロールではなく受容の姿勢が大切」と語り、結果にとらわれず、暗闇の中で快適に過ごすことを目指してほしいと諭す。美津子の声は波動となって、咲子の心に深く響く。
ブログ

第41話「梅林」アーユルヴェーダ小説HEALERS

和装に身を包んだ咲子と結衣を連れて、あかつき一同は足込町の梅林を訪れた。自然に触れつつ、小須賀と杏奈は、結衣の話に耳を傾ける。結衣は夫との関係に葛藤を抱え、夫の厭世的な価値観と、妊活に対する意見の相違に悩んでいた。そんな結衣に、小須賀はさりげなく語り掛け、違った目線を提供する。
ブログ

第40話「赤ちゃんを生み出すもの」アーユルヴェーダ小説HEALERS

赤ちゃんを欲しいと思う気持ちは、実際に赤ちゃんを生み出す力と微妙に異なる。受胎に必要な本当のエネルギーについて、杏奈と二人のクライアントは向き合っていく。毒性のない体、オージャス、オーラ、四つの受胎可能因子、パートナーと本当の意味でつながるための日々の意図的な努力。心身ともに健康な赤ちゃんを送り出すための、アーユルヴェーダの見解が連打される。
ブログ

第39話「ラサーヤナ」アーユルヴェーダ小説HEALERS

妊活中のクライアント、咲子があかつきに滞在する。美津子と杏奈は咲子にラサーヤナの説明をし、滞在のゴールについて認識合わせをする。同時に、子供連れのクライアント・結衣があかつきを訪れた。結衣は大きな悩みを抱えていた。第二子のことで夫との意見が割れており、夫が精神病を抱えているのであった。
ブログ

第38話「自然な衝動の抑制」アーユルヴェーダ小説HEALERS

明神山の森と栗原神社の杜との狭間・アカガシの木の下は、順正のお気に入りのスポットだった。彼がただ呼吸をしながら休んでいる頃、蓮は前原と一緒に買い物をしていた。同じころ、杏奈はオンライン授業用の資材を買いに出かけ、その後実家に立ち寄る。父・正博に前立腺の問題があることを知らされた。杏奈は父に遠回しに改善策を伝えようとするが、アーユルヴェーダの考えを知らない両親は、全く取り合わなかった。
ブログ

第37話「適性」アーユルヴェーダ小説HEALERS

杏奈と美津子は、オンラインキッチャリー教室を開催し、その生徒をあかつきに誘導するという集客戦略を立てていた。オンライン料理教室のテストをするにあたり、羽沼と安藤からの協力を得る。羽沼はそのテストの中で、再びあかつきへの関心を抱く。一方、美津子は仁美の滞在依頼、ヨガの講師の必要性を強く感じていた。沙羅に打診するも、育児のため柔軟に動くことができない。沙羅もまた、そのことに葛藤を抱くのだった。
ブログ

第36話「重圧」アーユルヴェーダ小説HEALERS

永井の娘・恵里は松下クリニックの母乳外来に赴く。そこは順正が務める産婦人科であった。ストイックな態度で周囲を混乱させがちな順正だが、産科の影を味わった女性への対応に、少なからず苦慮していた。あかつきでは、美津子もまた、クライアントからの期待と自らの責任に対する重圧を認識していた。順正に弱気な心内を話す美津子だったが、順正に一笑に伏されてしまう。しかし、それが美津子の心を逆に軽くするのだった。