「この仕事続けてていいのかな……」とお悩みを抱えている女性の皆様も多いのではないでしょうか。
本稿では、アーユルヴェーダの視点からメッセージを送ります。
仕事を辞めたくなったら「自分」をもっと知る
現在の仕事が、アーユルヴェーダが考える人生の目的の一つである「ダルマ(職業的な使命。天職のようなもの)」ではないと、あなたはしょっちゅう「仕事辞めたい」と考えます。
現在の仕事は、あなたにぴったりの仕事なのか?
どんな仕事が、あなたに合っているのか?
それを知るには、自分の内側を良く知る必要があります。
どういうことか、もう少し掘り下げてみてみましょう。
とある20代OLの悩み
得意先へのメールを送信して、「ふう」と一息。
上司が隣にいない隙に、ネットでGoogleの検索画面を開いたあなた。
「仕事 辞めたい」
漠然と検索。
何がどう解決するわけでもないけれど。
仕事は当たり障りなくこなせるし、上司からの評判は悪くない。今の仕事はつらくはないけれど、楽しくない。
上司は「女性リーダーをめざせ」というけど、人の上に立って責任を負って、バリバリ仕事したくない。
結婚して子供産んで、安定したポストでぬくぬく仕事続けられればいいか。
でも、結婚できるかなぁ。
だいいち、一日8時間こんな仕事やってても、楽しくないなぁ。これから定年まで、こんな仕事やり続けるのかなぁ。
……
……
ああ、仕事辞めたい。
なぜ仕事辞めたいと思うのか
現在の仕事が、「天職」ではないと、あなたはしょっちゅう「仕事辞めたい」と考えます。
※アーユルヴェーダでは、この「天職=生まれてきた(職業上の)目的・使命」を「ダルマ」といいます。
ダルマは、アーユルヴェーダが考える4つの人生の目的の一つです。
天職に就き、かがやかしく働くことは、それ自体、生まれてきた目的の一つであり、しあわせです。
それができないということは、自分の人生を否定することになり、心が苦痛の声を挙げます。
たとえば、ある人が一生懸命勉強をし、学校の先生になったとしても、「絵画を通して自分を表現し、人々に感動を与えること」が人生の目的であったとしたら。
生徒に親しまれ、尊敬される先生であることに、ある程度は満足できるでしょう。
けれど、本当に満たされることはないのです。
だからこそ、
現在の仕事は、あなたにぴったりの仕事なのか?
どんな仕事が、あなたに合っているのか?
という疑問と正面から向き合う必要があります。
20代は仕事に悩む最初の時期
そんなこと、今更考えたって遅いよ。
そんなの、学生の時に考えることだよ。
いいえ。
何歳からだとしても遅すぎることはありません。
だいいち、仕事をしたことがない学生の時分から、天職を見定められる運のいいひと人はほんとうにわずかです。
ほとんどの人が、実際に仕事をやり始めて「なんか違う」と気付きます。
やってみないと、分からなかった。ということもあります。
なので、22~25歳くらいから、「天職は何か」を知り、そこへ移行したいという欲求が生まれるのは当然なのです。
あなたが20代後半なら、自分の仕事に疑問を抱いた年数が積もり、いよいよ本格的に、不安になっているでしょう。
自分の天職が何か知るために考えてほしいこと
私は何をしている時に、もっともかがやいていられるのかしら?
それを知るために次の5つの項目について考えてみましょう。
- 小さいころから、何をしている時、一番楽しかったですか?
- あなたの性格は、どのようなことをするのに向いていますか?
- どのようなことで、周りの人の役に立ちたいですか?
- その仕事をすることで、なりたい自分になれますか?
- その仕事は、あなたを成長させ、あなたが人生の目標に近づくための糧となりますか?
ご自身の内側を観察する。
適職を診断したり、求人サイトを見る前に、まずしてほしいことです。
もちろん仕事を辞めたり変えたりすることが最善の選択肢とは限りません。
でも、もし今の仕事でステイするつもりなら。
今その瞬間の仕事にやりがいを見出すために、どのような姿勢や態度、捉え方で臨むべきか、考えてみましょう。
周りの先輩、友達、両親に、とにかく自分の思いを伝えてみるのもいい方法です。
大切なのは、あなたが活き活きとしていられない瞬間を、一日一分一秒でも減らすことです。