「ウトゥカターサナ(椅子のポーズ)」の解説です。
シンプルな中に、人生の中でも活かせる教訓があります。
椅子のポーズ概要
このシンプルなポーズに挑むと、心を鍛え、体に安定感をもたらします。
キープ中、終始筋肉を働かせ、動きたい、もうこのポーズから逃げたいという心の動きを制御します。
シンプルな挑戦の中から手に入れるものを増やす。
それは人生においても役立つ考え方です。
サンスクリット | Utkata「力強い」「激しい」 |
特徴 | 左右対称・ヒップスクエア・コア |
効果 |
|
土台 | 足 |
力を発揮 | 脚、お尻、骨盤底、背中 |
禁忌 | 高血圧、頭痛、不眠症 |
解剖学的point | 股関節の屈曲 |
コンセプト・哲学 | サンスカーラ |
椅子のポーズのやり方
- タダーサナで立ちます。両足は腰幅、顔は正面。両手は腰にそえるか胸の前で合掌。
- 両膝を曲げ、椅子に座るように、息を吐きながらお尻を後ろに引いて下ろします。
- 息を吸いながら、上腕骨を外に回しながら両腕を上げ、肩甲骨は下に下げます。両手は肩幅、目線は両手の間。
ポイント・内側の働きかけ
- 足の小指とかかとのラインが、マットの縁に並行になるようにしましょう。
- かかとのほうに重心をのせ、ひざがつま先より前に出ないように注意しましょう。
膝に負担をかかるのを避けるためです。
前にかがんだ時につま先が見えるのを確認します。 - 太ももの内側を引き寄せる意識をします。ただし、両ひざがぶつからないよう注意。
両ひざがぶつかったり、開き過ぎたりすると、股関節と膝と足の縦の整列を邪魔します。
両膝の間にブロックを挟むと良いでしょう。 - 骨盤は前傾も後傾もさせず、ニュートラルな状態に保ちます。
- 股関節を屈曲させましょう。
太ももの付け根から腰を後ろにおろす意識をします。 - 肩と耳を遠ざけ、肩の力を抜きます。
僧帽筋を引き下げる意識で。
辛い場合は軽減法も試してみましょう。
軽減法
- 肩が硬い場合は、両腕を肩幅より広めのV字にします。
- 肩を痛めている場合は、胸の前で合掌してキープします。
- 踝の下に丸めたブランケットをおきます。
- 壁を使った軽減法:壁に背中をつけて、ひざを直角に曲げ、両手を上げる。
ヨガ哲学(サンスカーラ)
このポーズの哲学的コンセプトは「サンスカーラ」です。
やってみると分かると思いますが、単純な動きなのに、きついのです。
だから、次は、このポーズはやりたくない、自分にはできない。
そう思ってしまうかもしれません。
サンスカーラとは、残存印象・潜在意識のことです。
過去に経験したものから、その経験に対する印象ができ、心のクセができます。
けれど、「きつかった」というサンスカーラを乗り越え、何度も挑戦することができたなら、
いつしかこのポーズの印象が変わるかもしれません。
「快適で安定する」
というような。
このように、サンスカーラは変えることができます。
サンスカーラを変えるチャンスは、私たちの人生のあらゆる出来事の中に転がっています。
>>【思考のクセ】瞑想│直観力を磨き、サンスカーラから解放する
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