アーユルヴェーダオイル「ギー」の作り方・効能・料理への使い方

ギー ブログ

アーユルヴェーダの経典において、1000の効能があると言われているオイル「ギー」。

本稿では、ギーの作り方、効能、料理への使い方をご紹介します。

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アーユルヴェーダの万能油「ギー」

ギーは1,000の効能があるといわれるオイルです。

アーユルヴェーダでは料理だけでなくマッサージや点鼻、点眼にも使ったりします。

>>話題のアーユルヴェーダオイル「ギー」その効果効能とは?
>>【スリランカアーユルヴェーダ施設滞在記3-2】ギーの点眼│アクシタルパナ

ギーの作り方

ギーの作り方をざっくりご紹介します。

要るものは

  • 無塩バター
  • 不織布(リードクッキングペーパーなど)
  • 煮沸消毒した瓶

中火で無塩バターを溶かし、小さな泡ができてきたら弱火にします。

だんだんと泡が大きくなってつながってきます。ぱちぱちという音がします。

音が小さくなって、もう一度小さな泡になってきます。
音がなくなって、泡をよせてみて透き通った黄金色になっていたら完成。

ギーの詳しい作り方は、アーユルヴェーダ料理教室(名古屋市)オンラインキッチャリー教室でお伝えしています。

ギーの栄養学的知識・効能

脂肪には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つがあります。

不飽和脂肪酸の中でも必須脂肪酸である「ω(オメガ)3」「ω6」は、体内で合成できないため、食事から補わなければならない油です。

ω3…アマニ油、しそ油、青背の魚の油
ω6…サラダ油、ごま油、コーン油、マヨネーズ

ギーには、ω3とω6が、バランスよく含まれています。

また、ギーに含まれる短鎖脂肪酸はエネルギー源としてすぐ使われ、体脂肪として蓄積されにくいため、肥満を防ぐ効果があります。

また、腸内細胞の悪玉菌の増殖を抑えたり、腸の炎症を抑えたりする作用もあり、腸内環境を整える助けになります。

ギーの調理方法

ギーを作った後、生徒様によく聞かれる質問があります。

ギーはどんな料理に使えますか?

バターみたいに使えますか?

ギーはいろいろな料理に使えます。

バターを使うとおいしい料理にぴったりなので、二つ目の質問の答えは「Yes」ですね。

  • パンにぬる
  • お菓子作りに使う(純粋な油脂なので焦げにくいという声も)
  • 炒め物に使う
  • 蒸した野菜に溶かしたギーをかけて食べる

ギーを使うのに適していないなと思うのは次のような料理です。

  • ローフード(サラダなど)
    ギーは飽和脂肪酸で、23℃くらいで凝固するため、ドレッシングなどには向かない
  • 冷まして食べる料理
    煮物でも冷ました方がおいしい場合がありますが、冷めるとギーが固まり、油脂を食べている感覚がちょっと好ましくありません。
    焼き物・蒸し物・炒め物も同様です。

ギーを使った料理例「蕎麦の実と玄米」

そんなギーを作った後、お鍋に残った油も利用して新しいレシピに挑戦です。

Hale Puleのレシピを使いました。

蕎麦の実を家で使ったことはありますか?

私は初めてでしたが、こんなとろとろになるんですね。

ギーと塩、スパイスで味付けです。味付けといってもそんな派手な味にはなりませんが、出来立てのギーのかおりがして、幸せ。。

満足感が得られます。でも、お昼前にはちゃんとお腹が空きます。