アーユルヴェーダの経典において、1000の効能があると言われているオイル「ギー」。
本稿では、ギーの作り方、効能、料理への使い方をご紹介します。
アーユルヴェーダの万能油「ギー」
ギーは1,000の効能があるといわれるオイルです。
アーユルヴェーダでは料理だけでなくマッサージや点鼻、点眼にも使ったりします。
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ギーの作り方
ギーの作り方をざっくりご紹介します。
要るものは
- 無塩バター
- 鍋
- 不織布(リードクッキングペーパーなど)
- 煮沸消毒した瓶
中火で無塩バターを溶かし、小さな泡ができてきたら弱火にします。
だんだんと泡が大きくなってつながってきます。ぱちぱちという音がします。
音が小さくなって、もう一度小さな泡になってきます。
音がなくなって、泡をよせてみて透き通った黄金色になっていたら完成。
ギーの詳しい作り方は、アーユルヴェーダ料理教室(名古屋市)、オンラインキッチャリー教室でお伝えしています。
ギーの栄養学的知識・効能
脂肪には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つがあります。
不飽和脂肪酸の中でも必須脂肪酸である「ω(オメガ)3」「ω6」は、体内で合成できないため、食事から補わなければならない油です。
ω3…アマニ油、しそ油、青背の魚の油
ω6…サラダ油、ごま油、コーン油、マヨネーズ
ギーには、ω3とω6が、バランスよく含まれています。
また、ギーに含まれる短鎖脂肪酸はエネルギー源としてすぐ使われ、体脂肪として蓄積されにくいため、肥満を防ぐ効果があります。
また、腸内細胞の悪玉菌の増殖を抑えたり、腸の炎症を抑えたりする作用もあり、腸内環境を整える助けになります。
ギーの調理方法
ギーを作った後、生徒様によく聞かれる質問があります。
ギーはどんな料理に使えますか?
バターみたいに使えますか?
ギーはいろいろな料理に使えます。
バターを使うとおいしい料理にぴったりなので、二つ目の質問の答えは「Yes」ですね。
- パンにぬる
- お菓子作りに使う(純粋な油脂なので焦げにくいという声も)
- 炒め物に使う
- 蒸した野菜に溶かしたギーをかけて食べる
ギーを使うのに適していないなと思うのは次のような料理です。
- ローフード(サラダなど)
ギーは飽和脂肪酸で、23℃くらいで凝固するため、ドレッシングなどには向かない - 冷まして食べる料理
煮物でも冷ました方がおいしい場合がありますが、冷めるとギーが固まり、油脂を食べている感覚がちょっと好ましくありません。
焼き物・蒸し物・炒め物も同様です。
ギーを使った料理例「蕎麦の実と玄米」
そんなギーを作った後、お鍋に残った油も利用して新しいレシピに挑戦です。
Hale Puleのレシピを使いました。
蕎麦の実を家で使ったことはありますか?
私は初めてでしたが、こんなとろとろになるんですね。
ギーと塩、スパイスで味付けです。味付けといってもそんな派手な味にはなりませんが、出来立てのギーのかおりがして、幸せ。。
満足感が得られます。でも、お昼前にはちゃんとお腹が空きます。