7/6(金)、7/7(土)、アーユルヴェーダ料理教室を開催しました。
本日のブログでは、献立の紹介です。
アーユルヴェーダの原理原則や食事法のポイントに基づいて組み立てている献立です。
今後皆さんがご自身で食生活(アハーラ)のマネジメントをする上で、献立例を知ることはとても重要ですので、是非参考になさってください。
夏を乗り切るアーユルヴェーダランチ
7月料理教室の献立
- ミントライス
- オクラのスープカレー
- 冬瓜とチャナダルのクートゥー
- ズッキーニのグリル
- さつまいものグリル
- ラッシー
食事法①消化に良い
アーユルヴェーダ料理のポイントは消化に良く、サットヴァ(純粋性)な食べ物、新鮮な食べ物を多く取り入れることです。
新鮮な野菜や果物、栄養豊富な穀物や乳製品は、その多くがサットヴァの性質を持ちます。
そのため森の時計ではいつも消化に優しいベジ料理を作ります。
家で作る場合は、4品目もあれば十分です。
4品目とは、穀物(米など)、オーグメンティングの野菜、エクストラクティヴの野菜、豆類です。
食事法②体質に合った食事
料理教室では事前に参加者様の体質を把握できないため、季節によって乱れやすい性質のバランスを取る献立にします。
アーユルヴェーダでは、太陽の運行とともに、それぞれの環境における気候が変化し、それに合わせて人の体力と消化力、ドーシャも変化すると考えられています。そのため、季節に合った食事をとることが必要です。
夏はピッタの季節
暑い夏は、ピッタの乱れやすい季節です。
もしあなたが、次のような症状、心の状態にあるとしたら、ピッタドーシャのエネルギーバランスが過剰になっている可能性があります。
ピッタの乱れ
- 体が火照る
- 胸やけ
- 体臭
- 炎症
- 胃酸過多、イライラする、批判的になる、せっかち、完璧主義
↑漫画で分かるアーユルヴェーダ(インスタグラム、森の時計HPにて順次配信中)の中で、主人公モモの母笛子がイライラしているシーン。
この後笛子は、さらにピッタを上げるアルコールと塩分多めのつまみを摂る……
※漫画を読みたい方はこちら
ピッタを落ち着かせる食事
- 甘味・苦味・渋味
- 余分な熱を下げるもの
(ミント、コリアンダー、甘い果物、牛乳、ギー) - 冷却作用があり、夏が旬の瓜類も良い
ピッタを乱す食事
- 味・酸味・塩味
- 熱を上げるもの
(唐辛子、トマト、ごま、発酵食品、酢) - 激性のあるもの
(タマネギ、ニンニク、カフェイン、アルコール、唐辛子)
夏は辛いもの、酸っぱいものを欲するかもしれませんが、過剰摂取はピッタを乱すので、ほどほどにします。
それぞれのレシピのピッタを鎮める役割
・ミントライス
⇒ミントとコリアンダーの苦味、クーリング作用がピッタを落ち着ける。
・オクラのスープカレー
⇒オクラの整腸作用、利尿作用を取り入れる。ココナッツが熱を下げる。
・冬瓜とチャナダルのクートゥー
⇒冬瓜の冷却作用を取り入れる。ココナッツが熱を下げる。
・ズッキーニのグリル
⇒ズッキーニの冷却作用を取り入れる。黒胡椒が食欲を増進し、カルダモンが精神を落ち着かせ、コリアンダーが消化促進する。
・さつまいものグリル
⇒甘味がピッタをなだめる。糖尿病予防などあらゆる効能を持つシナモンが消化を助ける。
・ラッシー
⇒酸味が食欲を増進する。
食事法③6味をそろえる
6味とは甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。
1回の食事で満足感が得られるだけでなく、体の全ての組織、器官、細胞を活性化させます。
それぞれの食材がもつ味
・ミントライス
⇒甘味、苦味、渋味
・オクラのスープカレー
⇒甘味、苦味、渋味、塩味
・冬瓜とチャナダルのクートゥー
⇒甘味、苦味、渋味、塩味
・ズッキーニのグリル
⇒甘味、辛味、苦味、渋味、塩味
・さつまいものグリル
⇒甘味、渋味。
・ラッシー
⇒甘味、酸味
食事法④オーグメンティングとエクストラクティヴの比
オーグメンティングとは、体に栄養を与える食べ物、エクストラクティブとは、排出効果のある食べ物のことで、比率が6:4になるのが理想的です。
また、個人の体質に合わせて比率を調整します。
例えば、太り気味の方がいれば、オーグメンティングを少し減らし、エクストラクティブを増やします。
・ミントライス
⇒オーグメンティング、エクストラクティブ
・オクラのスープカレー
⇒エクストラクティブ
・冬瓜とチャナダルのクートゥー
⇒オーグメンティング、エクストラクティブ
・ズッキーニのグリル
⇒オーグメンティング
・さつまいものグリル
⇒オーグメンティング
・ラッシー
⇒オーグメンティング
生徒の皆様の声
「ミントライスが作ってみたかったので、満足」
「複雑な料理だと家ではなかなかできないが、今日学んだものはとても簡単で、家でもできそう」
「やさしい味付けで、身体が満足する」
「バランスがよく、満足感がある」
「最近冬瓜などを良く食べるが、新しい調理法で新鮮」
ご参加ありがとうございました。
次回料理教室はスリランカづくし
次回の料理教室は8/12(日)11:00~14:00です。
以下のメニューを予定しています。
- クミンライス
- キャベツのマッルン
- にんじんサンボル
- 豆カレー
- 野菜カレー
- ラッサムスープ
- シュリカンド
- 紅茶