2019年度の上半期が終わりましたので、昨日から2回に分けて、教室の振り返りと、講師の近況について綴っています。
自分の未熟さをわざわざ露見するようで、愚かなようでもありますが、その愚かさごと丸ごと受け入れてくださる読者の皆様だと信じて。。
本日は「講師の近況」です。
早送りしたいと思う人生なんて、いや
時間が過ぎていくのがやけに遅い。
ネガティヴな感情をかみしめていなければならない時間が、いやに長い。
こんな時間、早送りできればいいのに。
と思えるようなことがあってから、人が癒される過程に興味を持ちました。
早送りしたいと思うような時間は、なるべくなら、あってほしくありません。
むしろスローモーションにして、いつまでも噛みしめていたい。
そんな瞬間を積み重ねるヒントを、アーユルヴェーダやヨガ、料理を通して得られると思い、学び始めると、面白くて、止まらなくなりました。
人にも伝えたいという思いが余って、私は料理教室を開いていました。
それから一年と少し経った2019年上期の状況はというと……
アーユルヴェーダのセラピストになり損ねました
ここから2019年4月からのことを書きますが。。
私は料理教室を開催しながら、
2019年1月末まではスリランカ料理のレストランで、
その後2019年5月まで、アーユルヴェーダサロンでセラピスト見習い(アシスタント)をしていました。
誰かと協力して、総合的なアーユルヴェーダのアプローチ(セラピー、ヨガ、食事など)で人を癒すという仕事には、でも、それ以上進むことができませんでした。
手湿疹がひどく、仕事ができなくなりました。
食事とセラピー、ヨガとアーユルヴェーダ。
そんなことを掲げながら、自分自身がその効果を体現できていないことに葛藤を覚えていました。
人生の優先順位・進みたい方向に立ち戻る
迷いが出た時、私はいつもマイラ・リューイン先生を思い出します。
ほんの数日でしたが、私にアーユルヴェーダを教えてくれた先生です。
「人生の優先順位(トッププライオリティ)に自分の行動が繋がっているか考えてみて」
その言葉が、私にたくさんの変化をもらたしました。
2019年初夏。
料理教室での外での仕事ができなくなって、
私はこのまま横浜で料理教室を続けていいか、実家に戻り、堅い仕事に就くべきかという分岐点にいました。
マイラの言葉を念頭に置きながら、何を大切に生きるべきなのかノートに書きだしました。
生き方、家族、仕事、周りに与える影響……パートナー(男性)の理想についてまで!
そして、料理教室を継続することだけは、譲ってはいけないというのが自分の結論でした。
私は7月が近づくまで、料理教室の改善と、自分の私生活に規則性と楽しみをもたらすことに集中しました。
6月後半より、料理教室の運営を続けながら、組織の中でも働き始めました。
そして現在に至ります。
癒しを与えてくれるものたち
仕事もできず、体調も悪くし、くすぶりかけていた時期に、私に癒しを与えてくれたと思われるものたちを紹介します。
①ゆっくりする時間
家の外で仕事をしていなかった一カ月と少しの間、私の腸は、かえって絶好調によく働いていました。
食事だけ気をつけていてもいけない。
メンタルと体は繋がっている。
そう実感させられました。
朝せかせかしない。ゆっくりする。緊張しない。きちんと食べる。
こんなことが、自分の身体をリラックスさせ、腸の活動を活発にしたと思われたのです。
②ていねいな、自分に合った食事
アーユルヴェーダ料理教室ではよく「体質に合った食事」という言葉が使われます。
私の教室でも使います。
でも、体質というかもっと瞬間的な今この瞬間に必要な食事の見極めというのは本当に難しいです。
食事を変えることによる効果も人により時により様々です。
私は自分のためだけに作る料理を、これまでよりていねいに、しっかり、心を込めて、ゆっくり行うようにするとともに、「どんな食事が今の自分に良いか」についても、もっと観察するようにしました。
健康日記も今まで以上にしっかりつけるようにしました。
自己を正直に観察する姿勢と、その時考えられる最良の食事の選択できる判断力と識別力。
これこそ、アーユルヴェーダ料理教室で伝えたいことです。
③温かい人の力
冒頭で書いた、早送りしたいと思うような時間の中で、「もう心の底から笑うことはないと思った」。
何でもないような感じで、そのことを話したとき、即座に、
「それはだめだ」
と力強く言ってくれたパートナーがいることの、思いがけない幸福は忘れられません。
人は人からものすごく傷つけられることもありますが、同時にすごく癒されることもあるものです。
プライベートな話が長くなりました。
私が良い影響を与えられる人は、
自分のまわりのほんの2、3人しかいないかもしれませんが、
その2、3人がいるだけでも貴重で離しがたい幸福だと思い、その時の最善を尽くしていきたいと思います。
今後とも料理教室&ヨガ教室「森の時計」を講師ともどもよろしくお願いいたします。