【アーユルヴェーダと女性の健康】出産後の生活

出産後の生活 ブログ

出産後、喜びに満ち溢れつつも、出産後の変化に適応するための試練を乗り越えなければなりません。

本稿では、出産後のお母さんの状態、生活、子宮の回復と消化の改善についてお伝えします。

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出産後のお母さんの状態

赤ちゃん

出産後の最初の数週間の行いが、その後数ヶ月、赤ちゃんや自分をケアする能力に大きな影響を与えます。

妊娠中に多大な身体的・精神的エネルギーが必要とされるのは当然のことですが、本当にエネルギーが必要なのは出産後かもしれません。

赤ちゃんに栄養を与え、あやし、背負い、愛を与えるとともに、自分にも栄養を与えます。

その間、満足に睡眠が取れることは少なくなるでしょう。

愛するパートナーがいたとしても、身体的にも感情的にも、赤ちゃんが本当に必要としているのはお母さんなのです。

お母さんは、休息をきちんと取り、穏やかで健康でいられたら理想なのですが、多くの場合、実際は疲れ果て、ストレスを抱え、栄養不良になり、感情も複雑な状態です。

出産後の生活

出産後、どのような生活をするかは、家族構成、仕事、ライフスタイルなどにより、人それぞれ異なります。

すぐに仕事に復帰せざるを得ない人もいるかもしれませんが、それを憂鬱に思う人もいれば、スーパーウーマン気分になる人もいるでしょう。

しかし、身体が回復していたと思っていても、以前と同じパフォーマンスを発揮することは難しいです。

一方、出産直後から、新ママのお母さん、あるいはおばあさんなど、家族の援助を得られる場合は、生まれたばかりの赤ちゃんと新しく母親になった自分を育み、愛し、世話をすることだけに専念できます。

家族の方が、赤ちゃんをお風呂に入れさせ、赤ちゃんとお母さんの食事を作り、お母さんの身体をマッサージし、お母さんが眠っていられるよう配慮をし、掃除をし、おむつの交換をし、あやしてくれるのです。

おばあちゃん

実の親が全てをやらないと変だという意見もあるかもしれませんが、女性の身体と心には、回復し体力をつけるための時間が必要です。

出産後の最初の6週間には、生理的に様々なことが生じるため、それに適応する時間が必要です。

子宮の回復

産後1週は、身体を回復させること、特に子宮を回復させ再構築することに集中しなくてはいけません。

この過程で、子宮の表層にある血液、血栓、細胞が剥がれ落ちます。

この剥がれ落ちた悪露(おろ)が月経に似た大量の出血となり、10日間ほど続きます。

最初は強いにおいがありますが、徐々に薄れていきます。

色は赤褐色から淡ピピンク、最終的には乳白色へと変遷します。

産後3週目の終わりまでには、この悪露が消滅するはずです。

子宮は元の大きさに戻っていきますが、子宮が柔らかくなるにつれ、分娩の時のような(痛みはそこまでではありませんが)子宮の収縮を感じます。

赤ちゃんに母乳を与え出すと、その数週間の内に、収縮を感じる女性が多くいます。

これが「後陣痛」であり、オキシトシンという母乳を管理しているホルモンにより引き起こされます。

水分をよく摂り、膀胱の不快感を除去するために、排尿を頻繁に行いましょう。

後陣痛の痛みを軽減するには、しっかりとサポートを付けた仰向けの英雄のポーズ (スプタヴィラーサナ) や、屍のポーズ(シャヴァーサナ) が効果的です。

また、ストレスは痛みを悪化させるので、ストレスを感じているときは、お腹を押すように枕を置いた西側を強く伸ばすポーズ (パスチモッターナーサナ) などのリストラティブポーズを行ないましょう。

消化を改善する

多くの女性が出産後に便秘になります。

この便秘は、陣痛と分娩に際して大量のエストロゲンが分泌されて生じるのですが、陣痛が始まってからあまり何も食べていなかったり、痔があったり、(会陰切開手術をしている場合は)縫合部が破れてしまうことを恐れたりすることによって、悪化することがあります。

野菜

消化を改善するために、全粒の穀物や野菜などから食物繊維をよく摂り、水分補給をしっかりしましょう。

また、消化を改善するヨガのポーズを行いましょう。