【ヨガの種類19選】目的や体調に合わせて自分に合ったヨガを選ぼう

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ここ十年の間に人気を集めているヨガ。

一口にヨガといっても、いろいろな種類のヨガがあります。

それぞれのヨガの名前は聞いたことがあっても、どんな特徴があるのか、自分に適しているヨガはどれなのか、いまいち分からないかたもいらっしゃると思います。

本稿では、19種類のヨガを取り上げ、それぞれの特徴や運動量、どのような目的の人に適しているのかについてお伝えします。

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基本のヨガとは?

現代のヨガは、目的や流行に合わせて後からカスタマイズされたものが多く、ルーツとなったヨガとは異なるものが多くなっています。

ヨガは本来、「繋がり」を意味し、心と体を繋げる、本来の自己と今の自分を繋げるなどというものです。

ヨガはポーズをとる肉体的動作としてのヨガにとどまらず、日々の行いや生活信条、社会貢献の仕方などにわたる広義にわたる要素がありますが、

ポーズ(アーサナ)としてのヨガは、解脱へと向かう8段階のうちの一つで、もともとは瞑想を行う上で、快適に座っていられるように、心身を柔軟にし整えることを目的としていました。

アーサナとしてのヨガの基本は「ハタヨガ」と呼ばれるヨガです。

ハタヨガをベースとし、様々な現代のヨガが生まれました。

自分がどんな目的を持ってヨガをしたいのか?

これを認識しながら、以下に様々なヨガの種類を見ていきましょう。

ヨガの種類と特徴

ヨガの種類・それぞれの特徴を見ていきましょう。

ハタヨガ

ヨガのルーツとなったハタヨガ。

「ハ・HA」は「吸う息・太陽・男性・陽・動・凝縮」という意味があります。

「タ・TA」は「吐く息・月・女性・陰・静・拡大」という意味があります。

呼吸と姿勢を連動させて行うのが特徴です。

ポーズをとりながら正しい呼吸法を行うことで、心をリラックスさせ、精神面のバランスをコントロールして整えることを目的としています。

アイアンガーヨガ

アイアンガーヨガは、Yogacharaya Sri B.K.S.Iyengar(アイアンガー師)によって編み出されたヨガのメソッドです。

肉体と精神の柔軟性やリラクザーションを得ること、体の歪みを正していくことに重きをおいています。

また、様々な道具類を使うという特徴があります。

身体に負担をかけずにヨガの効果を最大限に引き出せる点が、他のヨガとの大きな違いと言えるでしょう。

アクロヨガ

アクロヨガとは、「アクロバティック・パートナーヨガ」の略。

ヨガとアクロバットとタイマッサージ」を融合させた、複数人で行うヨガのことです。

ベース(下になる人)、フライヤー(上になる人)、スポッター(サポートする人)という3つのポジションがあります。

柔軟性、 筋力アップはもちろん、人とアクロヨガをするにつれて、信頼感、つながり、好奇心を育み愛も深まると言われるユニークなスタイルのヨガです。

アシュタンガヨガ

呼吸に合わせて体を動かしながら、決められた順番にポーズをとっていくヨガ。

運動量の多い、エネルギッシュなヨガとして知られています。

アシュタンガヨガのアーサナは6つのレベルに分かれており、徐々に難度の高いレベルのアーサナに挑んでいきます。

体力を要する難度が高いものが多く、次々とポーズをとっていくため、ヨガのポーズに慣れている人や体を動かすのが好きな人におすすめです。

アヌサラヨガ

生理学と解剖学をベースとし、身体に負担がかからず、個々の持つ潜在能力を引き出すヨガ。

アイアンガーヨガを元に、米・ジョン・フレンド氏によって考案されました。

身体に負担がかからないポーズが基本となるため、初心者や高齢者でも安心してできるヨガです。

アロマヨガ

天然のアロマオイルが炊かれた環境の中で行うヨガ。

アロマ成分でリラックスでき、それぞれの精油成分が持つ身体への効果も期待できます。

運動量は多くないので、アロマ好きや、リラックスしたい人におすすめのヨガです。

イシュタヨガ

「イシュタヨガ」とは「個人」という意味を持ちます。

ハタヨガなど伝統的なヨガの流派を継承しながらも、一人一人の個性に合ったアーサナ、瞑想法、呼吸法でヨガをすることに重点を置いています。

呼吸・ポーズ・瞑想が組み込まれています。

個人に合ったものなので、自分のペースで行うことができます。

陰ヨガ

人々の体と精神の深部に働きかけるヨガです。

動きが盛んなヨガではなく、1つのポーズを5分ほどキープし、じっくり身体をほぐしていくヨガです。

陰陽のバランスを調整し、リラックス効果が高いのが特徴です。

インテグラルヨガ

インテグラルとは「統合・総合」という意味を持ちます。

ヨガの目的である「心を鎮める」は、心、体、魂など、自分を包括するすべてを「統合」することで達成できる、という考え方のもと、ハタヨガをベースに、呼吸法、座法、アーサナ、瞑想まで、ヨガの要素を幅広く行っていきます。

動的な動きと静的な動きがバランス良く構成されており、ヨガ初心者も気軽に体験することができるヨガです。

ヴィンヤサヨガ

アシュタンガヨガをベースとし、より自由に独創的に行うヨガ。

流れに沿ってポーズを取り、インナーマッスルを鍛え、メンタルに集中をもたらします。

運動量はハタヨガより多少多いですが、深い呼吸によってリラックス効果も抜群です。

エアリアルヨガ

空中に吊るしたシルクのような柔らかい布に少しずつ身体を預けていくヨガ。

体幹を鍛える・深いリラックスを得る・背骨の詰まりや歪みを取るなどの効果があります。

運動量はハタヨガより少なめ、初心者から高齢者まで行えるヨガです。

キッズヨガ

ゲーム・レクリエーション要素を取り入れながら、子供の柔軟性・集中力を養うヨガ。

3歳頃から12歳頃まで行います。

子供たちの運動能力を高め、心身のバランスをとり、子供の発育、成長をサポートします。

クンダリーニヨガ

呼吸法・ポーズ・マントラ・瞑想によって構成されたヨガ。

体内エネルギーの出入り口とされるチャクラを活性化させ、身体的な面だけではなく精神性の変化を重視したヨガです。

数あるヨガの種類の中でも完成度が高いことで人気です。

クンダリーニ(自分の魂)を覚醒し、ハイヤーセルフとつながることを目的とします。

ポーズと呼吸法に、「マントラ」と呼ばれるサンスクリット語の音節を組み合わせた、瞑想要素が強いのも特徴です。

SUPヨガ

ヨガとマリンスポーツである「SUP」を組み合わせたSUPヨガ。

浮力が高い「SUPボード」に乗ってヨガを行うことで体幹が鍛えられます。

シヴァナンダヨガ

2種類の呼吸法・太陽礼拝・瞑想・12のポーズで構成されているヨガ。

スワミ・シヴァナンダ師がインドで考案し弟子であるスワミ・ヴィシュヌ・デヴァナンダ氏が定着させました。

自分の体質に気付くことで内面から健康になることを促す、精神的な側面も強いタイプのヨガです。

パワーヨガ

パワーヨガはアイアンガーヨガ・アシュタンガヨガをベースとし、エクササイズ要素が強いヨガです。

呼吸×動き、筋肉のトレーニングを重視したヨガですが、初心者でも存分に行うことができます。

ビクラムヨガ

ビクラムヨガは温度40°前後・湿度40%前後という環境の中で26種類のポーズを取るヨガです。

暑いと感じる環境で行うため、持病を持つ人・高血圧の人・妊娠中などは避けた方が良いでしょう。

ホットヨガ

温度38~39°前後・湿度60%前後という環境の中で行うヨガ。

日本のヨガブームの火付け役となったヨガかもしれません。

最大の特徴は汗を大量にかくこと。

暑い中での運動なので、高血圧・妊娠中・偏頭痛持ちの人は避けた方が良く、気になる症状がある人は医師に相談してから行うと良いでしょう。

ラージャヨガ

姿勢やポーズをメインとせず、「瞑想」を中心としたヨガ。

「ラージャ」とはサンスクリット語で「王」という意味です。

本来ヨガは肉体と精神を呼吸によって繋げるもの。

他のヨガより精神面にアプローチするヨガです。

運動量・リラックス度・難易度

それぞれのヨガの運動量、リラックス度、難易度を表にしました。

運動量 リラックス度 難易度
ハタヨガ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★☆☆☆☆
アイアンガーヨガ ★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆
アクロヨガ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
アシュタンガヨガ ★★★★★ ★☆☆☆☆ ★★★★☆
アヌサラヨガ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆
アロマヨガ ★★★☆☆ ★★★★★ ★★☆☆☆
イシュタヨガ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
陰ヨガ ★☆☆☆☆ ★★★★☆ ★☆☆☆☆
インテグラルヨガ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆
ヴィンヤサヨガ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
エアリアルヨガ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆
キッズヨガ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
クンダリーニヨガ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
SUPヨガ ★★★★☆  ★☆☆☆☆ ★★★★☆
シヴァナンダヨガ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆
パワーヨガ ★★★★★ ★☆☆☆☆ ★★★☆☆
ビクラムヨガ ★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
ホットヨガ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
ラージャヨガ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆

自分に合ったヨガを選んで毎日を快適に

いかがでしたでしょうか。

ヨガといっても、非常にたくさんの種類があることに驚いたかもしれません。

ライフステージによって自分の心身の状態が変化しますが、その時々で自分により沿ってくれるヨガがあると考えれば、心強いですよね。

毎日を快適に過ごすために、自分の状態に合ったヨガを生活に取り入れてみましょう。