果実には珍しく多量の脂肪を含み、バターのような口当たりから、森のバターともいわれるアボカド。
本稿では、そんなアボカドの基礎知識をお伝えします。
アボカド
そのすぐれた栄養から、森のバターともいわれるアボカド。
追熟の経過により、果皮は緑色⇒黒みがかった緑色(食べ頃)→褐黒色になります。
果実はいずれも黄緑色で、甘味も酸味もありません。中央に大きな種子があります。
分類 | 果実類 |
原産地 | アメリカ熱帯地方 |
栄養 | 不飽和脂肪酸、ビタミンB1、B2、Cを多く含む。 |
アボカドの栄養
栄養的に優れており、森のバターと呼ばれています。
脂肪に富み、エネルギーが高い食品です。脂肪酸組成は、リノール酸、リノン酸などの不飽和脂肪酸を70%以上含んでいます。
ビタミンB1、B2、Cも多く含んでいます。
効能
優れた整腸作用
食物繊維が豊富なため、腸の働きを高めます。
肌の調子を良くする
リノール酸、リノレン酸が含まれ、お肌を乾燥から守ってくれるセラミドを作り、お肌をツルツルにします。
また、皮膚の健康を維持するビタミンB2、ナイアシンも豊富に含まれています。
食べ頃のアボカドの選び方
皮が緑色から黒みがかった緑色に変わり、指で少し押したときにやわらかいものが食べ頃です。
アボカドはヘタ部分から熟すので、ヘタが取れているもの、皮と身の間に隙間がありペコペコしているのは熟しすぎで、食べ頃は過ぎています。
使い方のポイント
2つ割りにして、包丁のあごで種子を刺し、左右にねじるようにすると、種が簡単に取り除けます。
ただし、全部使い切らない場合は、種を取らないでおくと多少変色を防げます。
変色を防ぐには
使い切れなかった分は、切り口をそのままにしておくと酸化して色が変わります。
種を取らず、実にレモン汁を塗るなどして変色を防ぎ、ラップをしてからポリ袋に入れて口を閉じ、野菜室で保存します。
保存方法
熟す前なら常温保存。食べ頃なら野菜室で保存します。
熟していないアボカドは、風通しのよい冷暗所に常温保存し、追熟させます。
追熟期間は3〜5日程度です。
食べ頃のアボカドは、冷蔵庫の野菜室で4〜5日程度保存可能です。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点からアボカドを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 熱性
- 重性
- 油性
動作(Karma)
V↓P-K↑
味(Rasa)
甘味、酸味
消化後の味(Veepaka)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- ラジャス的(動性)なため摂取は適量にしましょう
- 特にラクタ(血液)とマンサ(脂肪)を形成します。
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