【アーユルヴェーダが特記する食材】牛乳・ギー・ヨーグルト

特定の食材 アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダでは、食材の性質を七つの視点から説明しますが、さらに詳細に、その特徴が記載されている食物があります。

そのような特定の食材を、網羅的に記載することは困難ですが、本稿では、アーユルヴェーダが特記している食材のうち、牛乳・ギー・ヨーグルトについて取り上げます。

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アーユルヴェーダが捉える食材の質

アーユルヴェーダでは、食材の性質を七つの視点から考えようとします。

>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに捉えるべき7つの性質

食材の中には、アーユルヴェーダの文献において、あるいは口承によって、その特徴について詳細が述べられているものがあります。

以下では、次の食物についてその特記事項をご紹介します。

  • 牛乳
  • ギー
  • ヨーグルト

他の食材に関する特記事項もありますが、これについては別の記事でご紹介します。
>>【アーユルヴェーダが特記する食材】玄米・はちみつ・塩など

牛乳

牛乳は、消化が強い人、性的に行動的な人、ヴァータを挙げる行為によりやせ衰えている人、休息や睡眠が必要な人に適しています。

牛乳が使用できなかったり、勧められないなら、ムング豆で代用できます。

ヨギーの中には牛乳だけで生きる人もいます。
なぜなら、ほかのものを養うという目的であるという喜びを通して与えられる唯一の食べものだからです。

フルーツとはちみつも、次の存在のための食物であるのですが、人間によるそれらの使用は、次の命のチャンスをうばうことになります。

ナッツ、種子、穀物を含めたすべての他の食べ物は、他の存在を殺すことに関係します。

牛乳は、それを飲んだ人の母性を養い、体の意識をマインド、魂と結合することを助けます。

植物性たんぱくは、動物性たんぱくから合成することが難しいので、時々、体をしっかりと意識づけるには不十分です。

肉からもたらされる動物性たんぱくは、肉に意識を引きずり込むのですが、それはスピリチュアルな前進を抑制するものから自由になることを妨げます。

牛乳は、植物のサトヴィックな要素と、動物のしっかりしたグラウンドネスを結びつける食べ物の一つです。

中には、牛乳は若い動物にのみ役立つが、大人は消費するべきではないと議論する人もいます。

遺伝的に適切に牛乳を消化できない人がいるのは本当です。
そして成長したとき乳糖不耐に発展します。

しかし牛乳はすべての大人にとって悪いわけではありません。

乳製品はほとんどの中央アジアの遊牧民にとって重要な食べ物です.

ケニアのマサイ族の伝統的な主食は牛乳やヨーグルトでした。
マサイ族は、ジャングルの動物を決して殺しません。
食べ物のためにたまに家畜を殺します。

牛乳の間違った摂り方

牛乳は、牛乳が不適切に消費された時に発生する多くの病気の原因に、間違ってされることがあります。

牛乳は以下のようにとるべきではありません。

  • 冷たいまま飲む。
    牛乳は冷性で、冷蔵庫の温度のまま提供されると、冷たさと重さが結合します。
  • 均質化される。
    均質化することは脂肪を変え、消化しにくくなるのでアーマの形成を促進します。
  • 他の食べ物と混ぜる。
    牛乳は複雑で完全な食事であり、単体で取るべきです。
  • 摂りすぎる。
    普通、一度に12オンス(約355cc)以上のミルクを取り扱うことを器官に期待してはいけません。
    ※120ccという説もあります。
  • スパイスを入れない。
    ただし、ターメリック、ジンジャー、カルダモン、シナモン、ナツメグ、クローブ、サフランはすべて牛乳の消化力を改善します。
    特にはちみつの存在は牛乳のカパを生む傾向を減らします。

バター・ギー

バターは脳への強壮剤となります。
特に澄まされてギーとなった後は。

ギー

ギー

早朝にスプーン半分の砂糖かメープルシロップと、小さじ1の溶かしたギーを一緒にのむと、ピッタタイプのメンタル的なクーリングを促進します。

砂糖をティースプーン1杯のはちみつとおきかえれば、ヴァータタイプの精神的な結束を促進するのを助けます。

ギーはピッタを増加させることなく消化力を上げ、毒による影響を除去し、美を促進し、肌のつやを改善し、催淫剤にもなります。

ギーは精神を安定させ、知性を養い、ほとんどのハーブのために良い媒体となります。

ヨーグルト

ヨーグルトはカパを上げます。

なぜならその質はカパの質とほとんど一緒だからです。

はちみつはヨーグルトのカパを形成する質をへらし、スパイスはさらなる解毒剤になります。

スパイスを入れたヨーグルトに水を足して薄め、ジェル状の形がなくなるまで攪拌すると、粘性、ねばねばがなくなります。

結果として生じるものはカパをほとんど悪化させず、消化を促進します。

乳製品にアレルギーをもっていない人は、各食事のあとに、一カップそれを飲むとよいです。