今日はアーユルヴェーダの万能オイル「ギー」の作り方・レシピをご紹介します。
ギーとは何か、ギーの効果効能について知りたい方はこちら
買うと高い!?自宅で簡単に作れる!ギーの作り方
成城石井や輸入食料品店、他にもいろいろなところでギーの姿を見かけるようになりましたが、200gくらいで千円以上しませんか?高いですよね。
家で作れば、少しの手間で、半額以下の値段でギーを作れますよ!
太りにくく生活習慣病・認知症予防にも効く万能オイル・ギー
ドーシャへの影響
V↓P↓K↓
所要時間
200gのバターでおよそ20分
※コンロ、鍋にも寄って若干変わります。
材料
・食塩不使用の無塩バター
※作りやすい量でOK
食材以外に必要なもの
・鍋(ステンレスかホーローの鍋を推奨します)
・清潔な瓶(200gのバターから、ほぼ損失ない量のギーが作れます)
・リードクッキングペーパー
ギーを作ったことのない人は、目で具合を確認できた方が良いので、鍋の底が黒くないものが良いと思います!
クッキングペーパー(不織布)はリードクッキングペーパーか、それと同じ質のものがあればそれを使いましょう。
私は一回リード以外のものを使って、大量のギーを無駄にしました。
作り方
1.無塩バターを鍋に入れて、中火では溶かします。焦がさないように注意してください。
2.塊が溶けたら、水分を飛ばしていきます。表面に白い細かい泡が出てきます。
3.白い泡がおさまると、パチパチという音がしてきます。少しずつ透明な大きい泡が出てきたら弱火にします。弱火にしても強いと思ったら、持ち上げてみたり、ゆすったりして下さい。
4.透明な泡がだんだん大きな泡になります。
5.弱火で熱し続けます。そのうち再び細かい泡が出てきて、音もなくなってきます。泡を寄せてみると透き通った金色をしています。あまり熱しすぎると焦げて茶色くなるので注意します。
6.保存用の瓶にクッキングペーパーをのせ、濾して完成です。
ポイント
最初は、鍋の近くに待機して、ずっと具合を見ながら作る方が無難です。
アーユルヴェーダでは、作っている間の料理人の心の様子を大事にします。作っている時の感情が食べ物にうつって、それを食べた人にもうつってしまうので、愛情をこめて料理しましょう。
SNSをしながらギーを作ったりすると、慌ただしさや、昂揚、そんなものがうつってしまうような気がします。
また、新月の日にギーを作ると良いと伝えられています。
ギーの保存場所・温度・保存期間
ギーの保存場所は冷暗所。常温でOKですが、夏場など不安な場合は、冷蔵庫に入れましょう。
夏は黄金色の液体、冬は写真のように黄色っぽく凝縮しますが、品質に変わりがあるわけではないので、安心してください。
保存期間は保存状態にもよりますが、通常の油と同じくらい、1年はもつように思います。
繊細なので、二度付け厳禁、スプーンやバターナイフを入れっぱなしにしないで、使ったら都度洗ってください。
ギーの普段の食事への使い方・味
ギーを作って満足してしまい、結局使わないまま1年放置…
なんてことがないように、ちゃんと使いましょう!
特別な料理じゃなくても、普段の料理に使えます。
例えば私が一番最初にギーを使ったのは、なんとトーストです。
マーガリンの代わりにギーを使いました。(アーユルヴェーダを始める前は、食卓にマーガリンが普通にのぼっていました。今と全然違う…)
もともとバターから作られていますので、塩味の少ないバターのような感じです。風味もして料理にコクを与えてくれます。
パンに塗ると、最初は少し味気ないバターのように感じられるかもしれませんが、次第にその味になれます。というか、普段使っているものが味が濃すぎるということに気付きます。
目玉焼き、卵焼き、オムレツ、コーンほうれんそうのソテー、人参グラッセ、カボチャのグリルなどなど、ありとあらゆる焼き料理に使えます。
お弁当に入れる具材を、いったん全部ギーで焼いてみて、味の違いを見てみると、普段の油の代わりにしてもいいなーと思うものと、そうはいってもやっぱりこれはこの油、というように、自分の中で判断の軸ができてくると思いますよ。
そのほかに、お味噌汁に入れる(後からほんの少し足すような感じで)、ポタージュなどのスープに使うのもOK
焼き菓子のバター代わりに使うのも良いですが、まあ、結構いい油なので、一度にたくさんの量を使用するのはちょっともったいないかなあと、私なんかは思ってしまいます^^;
パンケーキにのせるバター代わりには使っています。
@アーユルヴェーダカフェin中野坂上
(※アーユルヴェーダカフェは5月末で終了)
温かいミルクに少量のギーを混ぜて飲むのもお勧めです。これを夜寝る前にやると、安眠効果、寝つきが良くなる、消化力促進など嬉しい効果がたくさん!
キッチャリーというお粥にもギーをたくさん使います!
こちらは養成食なので、風邪気味の時、消化力が弱い時などに持ってこいの栄養たっぷりのお粥です。
そのほか、カレー、鮭のグリル、ギーを使った付けダレなどなど、本当に様々な使いかたがあり、意外とハードルの低いオイルなので、是非、試してみてください。
ギーを使った料理はアーユルヴェーダ料理教室(横浜)で作ることができます★
ギーの作り方はアーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースで実践できます★
※ギーづくりは本コースに含まれておりません(2020年3月20日追記)