健康・美容に良いと人気のナッツ「アーモンド」の基礎知識についてご紹介します。
アーモンドに含まれる栄養素や、アーモンドを使ったレシピもご紹介します。
アーモンド
落葉樹の種子で、ももの仲間。食用部は仁(胚乳)。
仁の風味により、アーモンドにはスイート(甘仁)種とビター(苦仁)種があります。
ビター種は青酸を含むので有毒であすが、アーモンド特有の香りがあります。
化学処理をして青酸を除き、エッセンスを抽出して、リキュールや洋菓子の香りづけに用います。
食用にするのはスイート種です。
栄養
アーモンドは、主に次のような栄養素を豊富に含んでいます。
ビタミンE
ビタミンEには「抗酸化作用」があり、しみやシワ、老化の予防効果が期待できます。
食物繊維
食物繊維は、便の材料となったり、腸内環境を改善してくれるビフィズス菌などの「善玉菌」を殖やしたりする効果がります。
また、肥満や生活習慣病を予防する効果も期待できます。
不飽和脂肪酸
アーモンドは約半分が脂質でできています。
そのほとんどは「不飽和脂肪酸(主にオレイン酸)」で、悪玉コレステロールを低減させる作用があります。
また、血圧を下げる効果のある多価不飽和脂肪酸の一種「リノール酸」も多く含んでいます。
ビタミンB2
ビタミンB2は栄養をエネルギーに変えるはたらきに関わったり、肌や粘膜の健康を保護したりするはたらきがあります。
1日の摂取量目安
「アメリカ合衆国の国民向け食事ガイドライン」では、「1日当たり1オンスあるいは約23粒」というのがアーモンドの理想的な摂取量とされています。
筆者は、1日10粒までを目安としています。
特に皮つきのものは、消化に重いからです。
調理・食べ方
おつまみにしたり、洋菓子の材料に使われます。
料理の香りづけとしても使われます。
当教室では、ロースイーツ(オンラインレッスンにて作り方をお伝えしています)づくりに生アーモンドをよく使います。
↑生アーモンドを使ったローティラミス。
以下に、形状ごとの食べ方をご紹介します。
ホールのまま食べる
ホール(しずくのような形)のまま食べます。
炒って塩を振ったものやアーモンドチョコレートなどが人気です。
アーモンドは生食も可能です(ただし、酵素抑制物質を除くために一晩浸水させることが必要)。
アーモンドスライス・ダイス
アーモンドは切ったり砕いたりしてトッピングなどに用いられています。
ホールとは違った食感が、見た目が楽しめます。
お菓子、サラダ、主食のソース、パンに混ぜ込むなど、様々な使い方があります。
アーモンドパウダー(粉)
アーモンドを粉状にしたもの。
お菓子などの材料として使われ、食感や風味に変化を与えてくれます。
ソースのとろみ付けや揚げ物の衣などにも使えます。
アーモンドミルク
水に浸したアーモンドをミキサーなどで細かく砕いて濾過した飲み物です。
見た目は牛乳に似ていて、牛乳の代用品として使うこともできます。
アーモンドオイル
アーモンドの種を絞って作られるアーモンドオイルは、調理油のほか、化粧品として使用されています。
調理では、ドレッシングやお菓子に使うと、アーモンドの風味が生かされて普段と一味違った味わいに仕上がります。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点からアーモンドを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 油性
- 重性
動作(Karma)
V=P=K=
=:バランスする
味(Rasa)
甘味、苦味
消化後の味(Veepaka)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- サットヴァ的で、オージャスと若返り効果を増加させる最高のナッツの1つ。
- マッジャとシュクラダートゥを増やし、腎臓、生殖器系、脳を強化する。
- 皮は消化が難しい。皮なしのほうが消化しやすい。
1晩水に浸けるか、湯通しして皮を剥く。 - ヘルペスができている場合は、アーモンドを避ける。
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