「健康に良いと思って玄米を食べています。アーユルヴェーダでも玄米を勧めますか?」
というご質問を生徒さまからよくいただきます。
本稿ではこれについて回答いたします!
健康的なイメージのある玄米
「大人になったら代謝が減るからより栄養素の高いもの食べなきゃ」
「マクロビでは玄米を食べるから」
「全粒の穀物の方が体に良いから」
皆さまは玄米を食べていますか?
様々な理由で「玄米」を常食している人もいらっしゃるかもしれません。
私も玄米は食感や風味が好きで、時々食べています。
前提
アーユルヴェーダでは原則、食材に白黒つけることは少ないです。
アーユルヴェーダでは
・個人の体質
・その時点で発生しているアンバランス
に合わせて食事の質・量を調整します。
玄米に限らず、全粒の穀物は滋養を与えてくれます。
しかし、きちんと消化できればの話です。
玄米を食べて、
より活力がみなぎっていると感じることもあれば
より重たい感じがしていまうこともある
これらは体質と消化力が関係しています。
玄米は、ある人にとっては合っても、ある人にとっては合わない可能性があります。
また、同じ個人でも、時々によって合うか合わないか変わることがあります。
アーユルヴェーダにおける玄米の性質
・GUNA(性質):粗、熱、重、油
・RASA(味):甘味
・KARMA(ドーシャへの影響):V-P↑K-
アーユルヴェーダで最高のお米は赤米の玄米。
けれど、より消化しやすいバスマティ米やパーボイルドライス(雑穀前に半茹でにして栄養を閉じ込めたお米)も重宝されています。
必ずしも、玄米だけを推しているわけではないのですね。
玄米・白米のメリット・デメリット
・玄米は栄養にあふれているが、消化が難しい
(ビタミン、ミネラル、食物繊維など)
・白米は栄養価は劣るが、消化しやすい
今のあなたにはどちらが大切でしょうか?
ドーシャへの影響
玄米は消化できればどのドーシャにも滋養を与えます。
しかし、消化できなければ次の影響を与える可能性があります。
ヴァータ
消化不良を起こすと、ガス・膨満感など、ヴァータ性不調を引き起こす。
ピッタ
「熱性」が強いためピッタを憎悪させ、体の内外での炎症など、ピッタ性の不調を引き起こす。
カパ
「重性」と甘味がカパを憎悪させ、体と心を重くさせるなど、カパ性の不調を引き起こす。
玄米を消化しやすくする方法
玄米は調理法を工夫することで、消化しやすくすることができます。
①浸水・吸水させてから炊飯する
②お粥にする
③粉砕する(ポタージュなど)
まとめ
・玄米は白米より栄養豊富
・白米より熱性・重性
・消化が難しいので、体が弱い(病み上がりなど)、消化力が弱い場合は白米の方がおすすめ
・調理方法によって消化しやすくすることもできる
・体質や時々の体調・消化力に応じて最適な穀物を選択しよう
♡インスタグラム(@little.coa)もマイペースに更新中です♡
フォローしていただけると嬉しいです。