ダニュラーサナ(弓のポーズ)の解説です。
弓のポーズは、お腹に刺激を与えて内臓の動きを良くするので、便秘解消に良いポーズです。
ダニュラーサナ(弓のポーズ)
サンスクリット | Dhanu「弓」 |
特徴 | 左右対称、うつぶせ、後屈 |
効果 |
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土台・礎 | お腹、股関節 |
力を発揮 | 大殿筋、脚、脊柱起立筋 |
禁忌 | 椎間板の疾患、腰のトラブル、肩のけが、生理中、妊娠中 |
解剖学的point |
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コンセプト・哲学 | 陰陽(二面性)・中庸 |
気持ちを前向きにする後屈のポーズ
たいそう座りしてどよよーんとしていたら、「なんか落ち込んでる?」と思いますよね。
逆に、ふんぞり返るように胸が開いていたら、「なんか機嫌よさそうだな!」と思います。
胸を開く後屈のポーズは、後者の気分、前向きで自信をみなぎらせてくれます。
後屈のポーズのポイントは「中庸」。
後屈は、沿っている(縮んでいる)体の背面(背中)に意識が向かいますが、弛緩している前面への意識も重要です。対極にあるエネルギーを均等に保ちます。
後屈の多くのポーズで、胸が開き、股関節が伸展します。
胸が開いた状態は気持ちを前向きにします。
ダニュラーサナ(弓のポーズ)のやり方
体幹部と脚が弓を形作り、腕が弦を形作ります。
体の背面が縮み、前面が伸びます。前面の筋肉をアクティヴにすることで、弦の張りが強くなります。
深い呼吸を行うと、体が前後に揺れます。床に当たっているお腹がマッサージされ、便秘の解消にも効果的です。
働いている筋肉
- 股関節の屈曲金と腹直筋:弛緩する(ストレッチ)
- 大腿四頭筋:膝を伸ばす
- 臀部の筋肉:股関節を伸展させる
- 僧帽筋下部・菱形筋:肩を後ろに回し下げ、胸を広げる
ポーズのやり方
- うつぶせになり、おでこを床につける。足は腰幅、足の甲を床につける。両手は手のひらを床につけて体側へ。
- 両ひざを曲げ、両手で両足首をしっかりと内側からつかむ。
- 息を吸いながら、足を後ろへ蹴りだすように両足を持ち上げる。上半身も持ち上げて、胸を天井に向け、目線を斜め上へ。ここで10秒ほどキープする。
針金の原理
強い前屈あるいは後屈のあとは移行のポーズとしてツイストを行います。
背骨を傷めるのを防ぐためです。
ポイント・内側への働きかけ
- 両ひざは開かないよう、腰幅程度でキープする。
- 足の甲で後ろの壁を蹴るようなイメージをもつ。
- 胸の中心を上に引き上げる。
- 鎖骨を左右に広げる。
- ひじの皺を内側にすると肩を外旋しやすい。
軽減法
- 両脚を一度に持ち上げるのが難しい場合は、半分の弓引きのポーズを行う。
- 足首にベルトをかける。
ポーズのバリエーション
両手を外側からまわして両足をつかむと、難易度が上がる。