アーユルヴェーダでは時間帯別にドーシャの特徴を捉えています。
1日をより快適に過ごすためのポイントとは?
本記事では、時間とドーシャの関係についてご説明します。
自然の流れに沿って過ごす
自然の流れに沿って過ごすことができれば、自然と健康な毎日が送れます。
電気のない時代は、これは容易なことでした。
なぜなら、太陽の光と暖かさがなければ、仕事や家事ですら困難なため、自然と太陽の光とともに生活することになりました。
現代は、時間に関係なく世の中が動きます。
それでも、アーユルヴェーダが推奨する「自然の流れに沿った」過ごし方をすることが、調和とバランスの取れた「本来の自分」でいるために必要です。
アーユルヴェーダが捉える時間の特性とは?
どの様に過ごすかを考える上で大切なことが、時間の特性を理解することです。
アーユルヴェーダでは、時間帯にも「ドーシャ」が存在すると考えています。
それぞれの時間帯にも特徴があり、それに従うとより快適に過ごすことができます。
ドーシャについてはこちらの記事をご覧ください。
>>【アーユルヴェーダの基礎知識】ドーシャとは
時間帯別のドーシャ
時間とドーシャの関係は次の通りです。
- 午前/午後2~6時:ヴァータの時間
- 午前/午後6~10時:カパの時間
- 午前/午後10~2時:ピッタの時間
時間帯別の過ごし方
それでは次に、時間帯ごとに推奨される過ごし方を見ていきましょう。
一日の始まりは、「起床」です(よね?)。
起床を推奨される時間帯である朝のヴァータの時間帯から、見ていきましょう。
起床~昼過ぎ
時間 | ドーシャ | 過ごし方 |
2:00~6:00 | ヴァータ | 「動性」をもつヴァータの時間(午前6時まで)に起床しましょう。カパの時間になると、「重い」性質が高くなり、いつまでも寝ていたくなってしまいます。 |
6:00~10:00 | カパ | 素晴らしい一日の始まりを、落ち着いた心でイメージします。
消化に良い朝食を摂りましょう。 |
10:00~14:00 | ピッタ | 変換と代謝を司るピッタの時間は、消化力が最も高まります。しっかりとした、一日のうちで最も多めの食事を摂りましょう。
仕事をしている場合は、論理的思考、明晰な判断力というピッタの良いエネルギーを発揮します。 |
昼過ぎ~就寝・睡眠
時間 | ドーシャ | 過ごし方 |
14:00~18:00 | ヴァータ | フットワークが軽く、コミュニケーション能力、クリエイティビティのあるヴァータの素質を発揮しましょう。
ただし、ヴァータが乱れている場合は、疲れが出たり、つまらないものを買ったり、無駄に動いたりするので、適度に休みます。 |
18:00~22:00 | カパ | 体が重くなってくるので、この時間帯には重い食事はしないようにしましょう。
22:00までに就寝するのがベストです。 |
22:00~2:00 | ピッタ | 代謝、細胞が生まれ変わる時間です。精神的な消化も行われます。
このピッタのエネルギーを、食べ物の消化に使わないために、夕食は消化に優しいものを、寝る3~4時間前には食べ終えていることが理想です。 |
まとめ
アーユルヴェーダでは、時間ごとの特徴を捉え、自然の流れに沿った生活を勧めています。
時間とドーシャの関係
- 午前/午後2~6時:ヴァータの時間
- 午前/午後6~10時:カパの時間
- 午前/午後10~2時:ピッタの時間
そして、各時間帯の過ごし方のガイドラインに沿って、生活してみましょう。
規則正しい生活のリズムを作ることは、体の回復、健康の増進、アンチエイジングにつながります。
時間ごとの理想的な過ごし方については、こちらの記事でさらに詳しく書いています。
>>【ディナチャリヤ】アーユルヴェーダの理想的な一日の過ごし方