規則正しい生活習慣は、健康体を保ち幸せな生活を送るための第一歩。
アーユルヴェーダが勧める理想的な1日の過ごし方をご紹介します。
アーユルヴェーダの健康の柱ヴィハーラ(生活習慣)
アーユルヴェーダでは、健康の柱が4つあります。
- アハーラ(食習慣)
- ヴィハーラ(生活習慣)
- 性的エネルギーの管理
- 良質な睡眠
ヴィハーラについては、理想形をアーユルヴェーダが定めています。
アーユルヴェーダが定める理想的な一日の過ごし方のことを、「ディナチャリア」といいます。
どのような過ごし方か、さっそく見ていきましょう。
アーユルヴェーダの理想的な1日の過ごし方
朝の日課
起床
午前6時前に起床します。
日の出の1時間半前に起床できるとベターです。
落ち着く時間・素晴らしい一日を想像する
慌ただしく起き上がるのではなく、少しベッド(布団)の上でじっとして、今日一日をどんな風に過ごすかイメージしましょう。
課題や試練が待っている場合は、「乗り越える力を与えてください」と祈りましょう。
排泄・排便
トイレに行きます。
朝一番に排便があるのがベストですが、なくても、とにかく5分ほど座っていましょう。
朝の日課としてトイレに5分座るメリットについて書いた記事はこちら
>>【便秘のお悩みの方にやってほしい】コスト0円でできるアーユルヴェーダの新習慣
アグニが強ければ、排便があります。
アグニについて書いた記事はこちら
>>消化の火・アグニとは
アーユルヴェーダでは、朝食前に排便がない状態は便秘であり、朝一番に排便があるのが正常な状態とみなしています。
歯磨き・舌磨き
舌の状態はアーマの有無を表しています。
消化がうまくいっているかチェックし、舌苔を取りましょう。舌磨きはタング・スクレーバーや舌磨き用のブラシで行います。
それから、歯磨きをして、寝ている間に蓄積した細菌を除去します。
歯磨きをした後に、また舌の状態をチェックしてみましょう。
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ごま油のうがい
キュアリングした太白ごま油を大さじ1~2杯、口の中に含みます。5分ほどクチュクチュとうがいをし、ティッシュなどに吐き出し、口を漱ぎます。
歯茎と歯に優れた活性効果があります。
鼻腔ケア
ネティポットを使った鼻洗浄を行いましょう。
風邪をひきそうな時や、花粉症っぽい時は、一日を通して2~3回行うと良いです。
アビアンガ(オイルの塗布)・入浴
温めたオイルを手のひらに取り、全身をマッサージし後、20~30分(最低でも5分)程度放置します。
その後シャワーを浴びるか入浴します。
日本人は夜お風呂に入りますが、世界的にみると朝のお風呂が一般的のようです。
が、ここは判断にお任せします。
午後やる場合は、ヴァータの時間(午後2~6時)にできるのがベターです。
が、働いていると普通出来ませんね。
やらないよりはやった方がよいので、時間は関係なく、実行してください。
白湯を飲む
日の出前に白湯を飲み、過剰なアーマを排出します。
散歩
散歩をして、朝日を浴びましょう。特に朝5時代の散歩は、空気が澄んでいて、ヴァータの人に良いです。早朝の散歩は1日の方向付けになります。
霊性を高める練習を行う
瞑想や呼吸法、ヨガなどを実践しましょう。
瞑想は自分とのつながりを深めます。
呼吸法はヴァータを整え、自律神経と副交感神経のバランスを整えます。
ヨガは、体から痛みを軽減し、柔軟性を高めます。
太陽礼拝などで軽く体を動かせば、素晴らしい一日をスタートするためのリズムができます。
朝ごはん(決まった時間・午前7時頃)
毎日、決まった時間に朝ごはんを食べましょう。
アグニはまだ強くない状態なので、消化に良いものがベストです。
体質別おすすめの朝ごはんについて書いた記事はこちら
>>【まとめ】ドーシャ別(体質別)おすすめの朝ごはん10選
十分な量の昼食(午後12時前後)
毎日、決まった時間にお昼ご飯を食べましょう。
昼食は消化のエネルギーが一番強い時間帯(午後10~午後2時まで)に、季節に合った十分な量(一日の中で最も多い)を食べます。
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午後の過ごし方
仕事・勉強
朝10時から14時頃まではピッタの時間で、判断力が冴え、熱も入りやすいため、仕事や勉強に励みます。
午後2時以降のヴァータの時間は、疲れが出てきて、細かい仕事には向かなくなってきます。
コミュニケーションをとる仕事や営業マンの場合は、ヴァータのフットワークの軽さとコミュニケーション能力を生かしましょう。
ドーシャのバランスが整ってヴァータのいいところが出てこれば、クリエイティビティが発揮でき、よいアイディアが生まれます。
リラックス
午後のヴァータの時間帯には疲れが出てきます。昼寝はせず、リラックスする時間を取りましょう。
夕食(5時~8時頃)
毎日、決まった時間に夕ご飯を食べましょう。
太陽が出ている間、早い時間帯に軽い夕食を取れると良いです。
食後の散歩は、特にカパの人におすすめです。
夕食後はよい睡眠に向けリラックス
あまり頭を使う活動はせずに、好きなことをしてゆっくりと過ごします。
ピッタの人は、月光浴をするのもおすすめです。
就寝(~午後10時)
ピッタの時間(午後10時)までに寝ます。
睡眠
代謝をして細胞を作ります。若返りの黄金タイムです。
この時ピッタのエネルギーを消化に使いたくないため、夕食は寝る3時間前には済ませます。
ライフスタイルに合わせてカスタマイズしよう
理想形は理想形として覚え、その通りにいかない部分は、自分のライフスタイルに合わせて変えましょう。