【アーユルヴェーダの体質別食事法】ヴァータにおすすめの食材

ヴァータにおすすめの食材 アーユルヴェーダ

ヴァータドーシャに勧められる食べ物についてお伝えします。

ただし、ヴァータドーシャが優勢になっている人なら誰にでも、いつでもあてはまるわけではありません。

個人の体質、アレルギー、消化力、現在のドーシャの悪化度を鑑み、自分に本当に必要なものを選択しましょう。

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体質ごとの食べ物

すべての食べ物は特徴、味の特徴をもち、体質と相互作用し影響します。

ドーシャごとに勧められる食べ物の質や、味、具体的な食材は、それぞれの体質にとってたいていいいものです。

注意点

下記のガイドライン(ドーシャ別おすすめ食材リスト)は提案にすぎません。

そのドーシャが優勢になっている人なら誰にでも、いつでもあてはまるわけではありません。

この分類は完全ではなく、食べる人の体質、アレルギー、消化力、現在のドーシャの悪化度しだいで異なります。

あなたはどのルールが従うべき重要なことか、場合によっては無視できるのか、判断しないといけません。

できる限り、プラクリティに適さない食べ物は避けるべきですが、時により食べることもできます。

ヴァータにおすすめの食材

甘味、酸味、塩味の食べ物はたいていヴァータの人々にとって良いものです。
それはシステムを満足させ、食事に関する不安定さを減らします。

辛味、苦味、渋味の食べ物はヴァータには適切ではありません。
それらは体組織を乾燥させ、感情の不安定さ、特に不安を強めます。

どの味も取りすぎは避けてください。
ヴァータが悪化します。

>>【ヴァータ・ドーシャ】体質・特徴・食事のおすすめ

穀物

穀物はすべてヴァータに適していますが、重く、アレルギーになりやすいです。

良く調理されたオーツ麦や米は良いです。

ソバの実、コーン、ミレット、ライムギはすべて乾燥する傾向があり、ほかの穀物よりはヴァータに向いていませんが、カテゴリーとしての穀物は栄養を与えるものであり、ヴァータの人にとっては望ましいものであるため、いろいろなものを試しましょう。

乾燥性を減らすために、穀物は、バターやギー、オイルといっしょにたっぷりの水で調理されなければなりません。

お米のお粥は、消化力がひどく悪い人に最適です。

プレーンキッチャリー

発酵後にガスでいっぱいになっているイーストパンは、ヴァータの人にとって良い主要な食べ物ではありません。

イースト菌を使っていないパンのほうが良いですが、どんな種類のパンも焼くことによって乾燥しているので、新鮮で調理された穀物がいつでもヴァータタイプには望ましいです。

野菜

ヴァータの消化器官は生野菜より調理された野菜のほうが良いです。

マッシュルーム、ナス、エンドウ、ほうれん草のように、ヴァータのリストから省かれている野菜でさえ、良く調理されて、消化しやすいならば、時々ならヴァータの人にも良いでしょう。

玉ねぎやオクラのような、ヴァータのリストで見つかるものであっても、ヴァータの人々にとって、それを生で消化するのは難しいです。

セロリのような、きめの粗くて、固い野菜はジュースにしたほうが消化しやすいです。

パセリやコリアンダーの葉、レタス、ほうれんそう、スプラウトのような葉野菜のサラダは、オイリーでクリーミーなドレッシングと一緒に食べれば、時々ならヴァータの人にとって良いでしょう。

きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニは、オイルと一緒によく調理されていれば時々消化できます。

トマトは、生ではヴァータに良くありませんが、例えば、パスタ用に調理されたトマトソースは、消化しにくいトマトの皮や種が取り除かれているので適しているかもしれません。

関節や筋肉が固かったり痛かったりするヴァータの人は、根深いアーマにさいなまれているかもしれず、ほうれんそう、じゃがいも、トマト、なす、胡椒を避けたほうが無難です。

ヴァータにとって最も良い野菜は次の通りです。

アスパラガス、ビーツ、セロリ、にんにく、インゲン豆、オクラ、玉ねぎ、パースニップ、ラディッシュ(大根)、カブ、サツマイモ、クリ

フルーツ

クランベリーやザクロのようなもともと渋いものや、りんごのような乾燥しているものを除き、ほとんどのフルーツがヴァータに良いものです。

クランベリーソースやザクロシロップ、煮るか焼くかしたアップルやリンゴソースは良いです。
甘いザクロジュースも許されます。

甘いとしても、ドライフルーツは不適切です。
それらは元の水分量になるよう水に浸して戻したり、煮たり、よく火に通せば摂っても問題ありません。

特にバナナなど、うれていないフルーツは渋いので避けましょう。
けれどもうれたバナナは良いです。
適量は下痢、便秘をコントロールし、整腸作用があります。

マンゴー、アプリコットは特に良いです。

メロンの食べすぎは、ヴァータとカパを乱す原因になる可能性があり、解決策としてメロンの上にフェンネル、クローブ、黒コショウ、かレッドペッパーをのせて食べます。

ヴァータに良いフルーツは次の通りです。

アプリコット、アボカド、バナナ、ベリー、チェリー、ココナッツ、デーツ、いちじく、グレープフルーツ、ぶどう、レモン、マンゴー、メロン、ネクタリン、オレンジ、パパイヤ、ピーチ、西洋なし、柿、パイナップル、プラム

肉食

ヴァータの人は食事の中に動物性のものが本当に必要な唯一のタイプです。

動物の肉のプロテインを必要とします。

けれども、動物の肉に過度にふけると、ヴァータの繊細な消化力が弱くなります。

たとえ消化できたとしても、高たんぱくの食べ物の長期的な摂取はヴァータを増やします。
プロテインの未消化分が体の窒素排気量を増やすからです。

多くのヴァータの人たちは乳製品により動物性たんぱく質の必要性を満たすことができます。

そうでなくても、卵、鶏肉、魚、鹿の肉はすべてヴァータにとって良いものです。

食べてもよい唯一の商業的に手に入る赤肉はヤギと子羊の肉です。
それらはシステムをバランスさせるのにしばしば役立ちます。

ヤギはヴァータに良い。
子羊(ラム)は定期的にとるべきではありません。

牛肉はヴァータの人を早急にグラウンドさせる必要性があるときに許されます。

甲殻類の摂取には気を付けましょう。
アレルギーを引き起こす潜在性があります。

卵はできればミルクと一緒にスクランブルするか、ポーチドエッグにしましょう。
焼いた卵は定期的な摂取には向きません。

豆は肉と匹敵する野菜の王様です。

それらは、消化が難しいたんぱく質が高く、副産物として窒素を排出します。

窒素はガスであり、すべてのガスはヴァータを上げます。

窒素は、酸素を嫌うため、あるがんの発達を促すとさえいわれています。

高たんぱくの廃棄物は、排出されたときに、システムからカルシウムを取り除き、それゆえに骨を弱くするので、二重の意味で危険です。

このような望ましくない結果を避けるために、どんな種類のたんぱく質でも過剰摂取しないことが必要です。

ムングダルはすべてのたんぱく質の中で最も良いです。
消化に軽く心をかき乱さないからです。

ムングダル(ひきわり)

ムングダル(ひきわり)

ピーナッツは血液凝固を促進するため、循環がすでに弱い人は食べるべきではありません。

血液を汚さないためにターメリックを使って豆を調理しましょう。

また、消化力をかきたてるためにクミンとコリアンダーシードを。
ヴァータを乱さないために生姜、にんにく、ヒングを。

ヴァータをコントロールするという同じ目的で、少量のオイルを鍋に加えます。

豆やえんどう豆はヴァータを上げ、ガスを体内に生み出しますが、豆を少なくとも1時間浸水させ、調理前にその水を捨てることにより、このガスの産出量は減らされます。

もしそれでもガスが出るなら、十分な水で5~10分ほどにて、調理前にその水を捨ててください。

えんどう豆とレンズマメはインドでよく使われます。

調理過程でより表面をさらすことにより、消化しにくいアウターコートを減らします。

これらのスプリット豆類を使う最善の方法は、スパイスを入れて調理するか、穀物と一緒に消費することです。

ヴァータの人はすべての食事において豆は少量にします。

豆腐のような消化しやすいものであっても、長期にわたりたくさん食べていると、さらにヴァータが悪化します。

ヴァータにとって最も良い豆は、黒レンズマメ、赤レンズマメ、ひよこ豆、ムング豆と豆腐です。

ブラックレンズ豆は、とても体を強くしますが、消化に重いです。
それらは調理前に水に浸し、にんにくやヒングと調理するべきです。

ナッツと種子類

アーモンドは最も良いナッツです。
それらを皮(内臓の中を荒らす)と一緒に取らず、熱湯に通すべきです。
一晩ぬるま湯に浸し、翌朝皮をむきましょう。

10粒のアーモンドを朝食べると、一日を通して体に栄養がいきわたるという説もあります。

かぼちゃの種は脳の活性剤です。

消化に重いので、ゴマ製品の使いすぎは胃腸を特に荒らします。

すべてのナッツと種子類はヴァータの人にとっていいですが、ナッツと種をバターやミルクなどと攪拌したものは、定期的に使用するには凝縮しすぎています。

凝縮された食べ物は消化液の浸透に抗い、ヴァータの消化不良の主な要因となります。

オイル

一般に、セサミオイルは最良のオイルで、ベニバナが最も悪いですが、すべてのオイルはヴァータに良いです。

アーモンドオイルは脳に、ココナッツとセサミオイルは髪に、マスタードオイルは肌に良いです。

乳製品

すべての乳製品はアレルギーでないならヴァータには良いものです。

カモミールミルク固いチーズは控えめに。

それはまとまっていて凝縮されているので、もっと液状のフォーム(フォンデュやchile con quesoのような)にすべきです。

水としょうが、クミンなどのスパイスを混ぜたヨーグルトは、体組織からヴァータを減らすのに役立ちます。

甘味

甘味はヴァータを減らします。

白砂糖(それは毒になる)を除き、ヴァータの人は適度な甘味は使っても構いません。

はちみつは食べてもいいですが加熱しないようにしましょう。

甘味の使いすぎはヴァータを上げます。

スパイス

すべてのスパイス(特にしょうがとにんにく)はヴァータに良く、少量はヴァータカパに良いです。

ヴァータの人は消化力を上げたいと思ってスパイスを使いすぎる傾向にありますが、温性のスパイスの使いすぎはヴァータを乱します。

ヴァータピッタの人はスパイスに気を付けましょう。

ヴァータの自然な側面としてスパイスを切望しますが、ピッタの側面を乱します。

ヒングはヴァータを調えるのによいですが、肝臓や心臓が”温”の人には使いません。

冷たいフェンネルティーまたはサンダルウッドティーは、ヒングによる悪影響からヴァータを救います。

刺激物

人間は時々悪業のえじきになります。

食べ物に関する罪を犯そうとしているのなら、賢くそれを制して、えじきにならないようにしましょう。

ヴァータの人は熱中しやすい傾向があります。

タバコ、砂糖、カフェインを含むすべての中毒性のあるものを避けるべきです。

水でうすめたグラス半分のワインはヴァータにとって良いですが、大量のアルコールは良くありません。

添加物を含むワインも避けるべきです。

ビールはイーストが入っているのでワインほどはよくありません。

ハードリカーはヴァータを特に乱します。

激しさ自体はヴァータを酔わせませんが、不調和を促します。

刺激物よりも、リラクゼーションと瞑想がヴァータの人にとって必要です。