アーユルヴェーダでは【作り置きNG】って本当?理由は?

アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダを学んでいると

「作り立てのものを食べるべき、作り置きはNG」

と聞くことがあると思います。

本稿ではこれについて、私の考えをまとめています。

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よくあるご質問「作り置きはダメですか?」

作り立ての物を頂く
3時間以上調理に時間をかけたものや、時間の経ったものはよろしくないと
アーユルヴェーダでは言っていると聞いたことがあります。

Akiさんはどのようにお考えでしょうか?

ご質問ありがとうございます。

3時間以上…とは
なかなか具体的な指針ですね^^;

このご質問は、アーユルヴェーダ料理基礎講座で、私がスパイスチキンカレーのグレイビーの作り置き方法をお話した後、いただいたものです。

アーユルヴェーダの理想的な考え

アーユルヴェーダの理想は「作り立て」。
その通りです。

アーユルヴェーダでは残り物・作ってから時間が経ったものはすすめていません。

作り立てを食べる

作り立てのものは、エネルギーがあり、味が優れていて、酸化、腐敗していません。

自分にも活力が満ち、バランスします。

ドゥワンダがあるもの

野菜

ドゥワンダとは、自然のバランスが取れており、食べた人にもバランスをもたらすものです。

新鮮な食べ物や未精製の食べ物に多く含まれています。

 

これらは、忙しい現代人にとって、都合の悪い考え方ですよね…
では、アーユルヴェーダではどうしてこのように考えるのでしょう。

作り置きを勧めない理由

タマス的

タマスとは、微細なエネルギー(マハグナ:心の性質)の一つ。

動きがない、活力がない、重い、鈍い性質を表します。

タマスに触れると(行動・食べ物・環境)、自分にもタマスが増える(心を閉ざす、うつ、暗闇)と考えられています。

プラーナがない

プラーナとは、ここでは生命力を意味します。

作り置きしたものは、新鮮なものに比べてエネルギーが少ないため、快活さや活力が満ちないと考えられています。

 

どちらも、現代医療や栄養学の考えにはない見方ですよね。

「精神的なものだ」と言って、この慣れない考え方を受け入れられない人がいても不思議ではありません。

理想と現実のシーソーゲーム

しかし、結局は理想と現実のシーソーゲームです。

作り立て、採れ立て、手作り。

それが良いのは分かっていても、労力的に、金銭的に、体力的に、理想通りにいかないこともしばしば。

例えば私は、独身時代や旦那くんと二人暮らしだった時、作り置きすることはほとんどありませんでした。

けれど、今は育児&仕事で忙しすぎて、たとえばみそ汁やポトフなどは、敢えてたくさんの量を作り、翌日も食べることがあります。

そうしないと、レトルト食品を食べる羽目になるか、スーパーのお惣菜を買うか、栄養の乏しい食事をすることになり

結果的に、添加物をたくさん摂ったり、バランスの悪い食事になったりします。

今の環境の中で最善を尽くす

現実世界では作り置きするほうが都合の良い場面もあります。

「料理よりも子供の相手」
「加工品を使うくらいなら作り置き」
時にはそう思うこともあります。

その時、作り置きは絶対にしないという足枷は、作り立てでないものを食べることよりも、その人にとってマイナスに働くかもしれません。

私がグレイビーの作り置き方法をお伝えしたのは、生徒さまに選択肢を提供するためです。

今置かれている環境の中で、自分の価値観に従ってベストを尽くすことが大事ではないでしょうか。

そして、時が来たら、自分にとって本当に心地良いことを選べば良いのです。

まとめ

  • アーユルヴェーダでは、作り立て、プラーナのあるものを勧めている
  • 不必要な作り置きは非推奨
  • 理想と現実にはギャップがある
  • 理想を追求できない時期もある
  • 追及するあまり苦しくなるようなら本末転倒
  • 優先順位を立て、ベストを尽くす

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