アーユルヴェーダ関連書籍をご紹介をします。
ディーパック・チョプラ博士著「パーフェクト・ヘルス」です。
アーユルヴェーダを学ぶ
料理教室の生徒様からこんな質問を受けます。
アーユルヴェーダはどうやって学び深めていけばよいの?
答えとしては、その道に精通している人の弟子になることで、最も学びが深まります。
アーユルヴェーダは、もともと師から弟子へ、口頭で伝承されてきました。
それ以外の方法で手っ取り早いのが、書籍です。
そこで、本稿ではアーユルヴェーダ関連本を紹介します。
別の記事で取り上げた以下の書籍と同じく、教科書的な内容の本ですが、各用語について内容を少し掘り下げて書いているので、より分かりやすいです。
前回取り上げた書籍はこちら
>>【アーユルヴェーダ関連本紹介】実践アーユルヴェーダ
パーフェクト・ヘルス
本稿で紹介する書籍は「パーフェクト・ヘルス」です。
アーユルヴェーダの概要、体質(ドーシャ)、乱れの特徴、食事、セルフケア、ヨガの実践法が、事例を交えながら分かりやすい言葉で解説されています。
これからアーユルヴェーダを学びたい方、基礎のおさらいをしたい方におすすめです。
書籍名 | パーフェクト・ヘルス |
著者 | ディーバック・チョプラ博士 <訳>住友進 |
値段 | 1,980円+税 |
ページ数 | 459ページ |
写真・挿絵 | 少な目 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
ディーパック・チョプラ博士
表紙を飾っている、このいかにもインテリな男性がディーパック・チョプラ博士。
「ウェルビーイングのためのチョプラセンター」の共同創設者で、心と体の医学や人間の潜在能力の分野における世界的に著名な医学博士、スピリチュアル作家、講演家。
1946年生まれなので、現在72歳。
表紙の写真はいったい何歳の時?
帯の文言「元大統領や世界中のセレブリティが信頼を置く統合医療の第一人者による……」とある通り、
「アメリカは代替医療のパイオニアであるディーパック・チョプラ博士に代表されるインド系アメリカ人の皆様の貢献により豊かになった」
とクリントン前大統領から評されたほどの人物。
インド・ニューデリー生まれ。
1996念からカリフォルニア州サンディエゴにある「チョプラセンター」で、アーユルヴェーダに基づく癒しの環境を提供し、世界中で心身療法に従事する人達への訓練も施しています。
本の特徴
説明文ですが、口語のような文体で、文字も大きめ。
用語がずらりと並んでそれに関する解説を順番にしていくような本より、若干読みやすいです。
体質やサブドーシャ、食事法について掘り下げて書いてあるので、初めての人にとっても分かりやすく、初めてでない人にとっても、参考にできるような表現、言い回しがあります。
食事の部分で
「私たちは脂肪、炭水化物、タンパク質などの栄養素を頭ではわかっているが経験としてじかに味わっていない。例えば、オレンジジュースに含まれているビタミンCを見つけられないし、ビタミンCとAの区別などつかない」
「西洋の栄養学は実験室の分析から生まれたもの、アーユルヴェーダの栄養学は直接自然から誕生したもの」
など、アーユルヴェーダの実績の積み重ねや定量性を評価する文言が見当たります。
一方で、「量子的人体」という言葉が何度も出てきたり、表紙の帯(裏)にあるように「~細胞は〇〇期間で生まれ変わる」などと、現代科学からの目線もちょくちょく見られます。
アーユルヴェーダの有用性を科学的根拠を示すことで裏付けるかのような書き方です。ここは、西洋医学とアーユルヴェーダ療法に明るい人物のなせる業かと思います。
この本のココが良かった
チョプラセンターを訪れた人々の背景(どのような仕事で、どのような生活をしていたか)や症状、どのような治療をしていて、チョプラ博士は何を勧めて、その結果どうなったのか、という事例がいくつか書かれていました。
アーユルヴェーダは個人の特徴(プラクリティやヴィクリティ)や生活環境により、一人ひとりに合った処方を行いますが、具体例を知れる機会はなかなかないので、いくつかの具体的な事例を読める点が良かったです。
この部分を読めば、
「この人、すごいな」
「アーユルヴェーダってそんなに効くものなの?」
「心と身体ってこんなにもつながっているんだ」
と多くの人が思うのではないでしょうか。
また、喫煙者やアルコール依存症の方たちへのケアについても書かれています。
本から学ぶ
本を読むだけでは、実技的なことは身につきません。
しかし、理論や基礎知識を知っておくことは、その後何をするにしても役に立ちます。
アーユルヴェーダのセラピストになるにしろ、健康法を生活の中に取り入れるにしろ、基礎知識を知らなければ、アーユルヴェーダを浸透させる過程がひどく困難なものになるでしょう。
たくさんの本や、料理本、実践本を読んだ後、やるといいなと思うことは以下の通りです。
- 実践できることが書いてあれば、試しにやってみる
- 行間を読む(疑問を持つ。「なぜ」「どうして」を考える)
- 自分の言葉や技にしてまとめる(オリジナルを作る作業)
- 継続してやり続ける。
- 他から得た知識と混ぜ、何が最も良いか考え、軌道修正しながら、自分のやり方として落とし込む
また、著者の経歴や活動について調べるのも良いことです。
著者の生い立ちや職業、目標が自分と近ければ近いほど、それはそのまま生き方の参考にもなります。
いかがでしたでしょうか。
ネットなどでも購入できますので、気になる方は、是非読んでみてください。