8/10,11の2日間にわたってアーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースのレッスン6を開催しました。
本日はその様子と献立についてお伝えします。
ヴァータの食事
レッスン6ではヴァータの食事を学びます。
ヴァータは、アーユルヴェーダで考える3つの体質(ドーシャ)のうちの一つで、中で最も消化力が弱い体質です。
ヴァータについて詳しく書いた記事はこちら
>>【ヴァータ・ドーシャ】体質・特徴・食事のおすすめ
ヴァータのもつ質は、
冷、乾、軽、鋭、硬、動、流、微、荒、清
です。
アーユルヴェーダの重要な原則「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスを取る」に従えば、ヴァータの質と同じようなものはヴァータを上げ(乱し)、反対の質はヴァータを下げる(バランスを取る)ことになります。
これが、ヴァータの食事を考える際の重要なヒントです。
もう一つのヒントは、味。
アーユルヴェーダでは、一回の食事で6味(甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味)を摂ることを良しとしていますが、その中でも特にヴァータを落ち着けるのが甘味、それから酸味と塩味です。
ここで、「やったー!」と思ったヴァータのあなた。
甘味がいいといっても、ケーキやアイスクリームを食べていいと言っているわけではありませんよ(笑)
自然と甘味を備えている食材が良いという意味です。
ヴァータのもつ性質とその反対の質、味について理解できれば、ヴァータの食事を考えるのは難しいことではありません。
食材一つ一つについて、ヴァータに向いているのか?いないのか?考える必要はないのです。
さらにヴァータの食事について深く学びたい方は、アーユルヴェーダクッキングアドバイザーコース、またはヴァータの季節である冬のお楽しみ会で、より詳しく学べます。
豆料理を学ぶ
レッスン6の食材に関する講義のテーマは「豆」です。
「おお~!豆―!」
と思ったあなた。
なかなかいい趣味をお持ちです。
「豆……」
と思ったあなた。
おせち料理に入っている黒いテカテカした煮物と納豆だけが、豆ではありません。
大丈夫です。豆類を見直すことができます。
私は昔から豆料理が割と好きです。
甘い豆の煮もの、納豆、ひじきに入っている大豆。
思い出してみるといろいろな豆料理が好きだったので、割とというか、結構好きですね。
小豆(名古屋出身だけに小倉トーストなどでおなじみ)、黒豆、甘納豆……
考えてみると、結構というか、大分好きですね。
アーユルヴェーダを学んでから、取り扱う豆のバリエーションが大分増えました。
以前は、大豆の水煮やサラダに入れるミックスビーンズを買う程度で、出来合いのこしあんやつぶあんを買っていました。
それが今は、乾燥豆(ムング豆、レンズ豆、黒目豆、チャナダル、ウラド豆、ひよこ豆、小豆)を買うようになりました。
ムング豆一つとっても、レシピの幅は無限大にあります。
加えるハーブや味付け、一緒に使う野菜、水分量を少し変えるだけで、変わった味わい、風味、食感になり、とても楽しいです。
ACAコースを受講されている生徒さんたちも、豆が好きな方が多いです。
でも、どれくらい違和感なく食べられるか、食べた後の感じ方には、個人差が大分出るところです。
「膨満感も、お腹にたまるガスを感じることもなく、たくさん食べられる」という方もいれば、「少し食べただけで、体が重く感じる」という方もいます。
かくいう私も、後者のほう。
渋味と苦味をもち、ガスを発生させる豆類は、実はヴァータ向きの食材ではありません。タンパク質を豊富に含むので、ベジタリアンの人にはいいたんぱく源になるものの、適度な摂取が必要です。
アーユルヴェーダ・サンド
レッスン6の献立は、食材論が「豆」であったことにちなんで、豆がメインとなるように組み立てました。
メインの豆料理は、「ひよこ豆のフムス」。
ひよこ豆はムング豆などに比べれば少し消化が難しいですが、亜鉛、葉酸及びタンパク質の摂取源となり、食べた後満足感があります。
最低六時間は水に浸す必要があります。
ローフードを滅多に取り扱わないのが森の時計の特徴ですが、今回はサンドイッチに挟めるように、グリーンサラダを献立に入れています。
オリーブオイルを使ったドレッシングで、サラダの「乾燥」した質を中和します。
ソフト・チャパティに(焼き過ぎるとパリパリのお煎餅みたいになるので注意!)サラダ、軽く調理した紫キャベツ、ニンジンサブジ、ひよこ豆のフムス、またお好みでビーツタヒニを挟んで、巻いて食べます。
食べ応えがあっておいしい!
チャパティは、ACAコースで2回目の登場です。
2回目とあって、みなさん上手に成形できていました。
発酵の工程を踏んで、乾燥、軽い質が多い食パンなどは、あまり推奨していませんが、トーストして今日作った野菜類とフムスと一緒に食べてもおいしいと思いますよ!
生徒のみなさまのご反応
生徒さんの中には、食事にAYV食を取り入れたことにより、冷え性だったのが、今は布団の中から足を出してしまうほど血行がよくなったと報告してくださる方もいました。
また、「何を食べるか」と並んで大切なポイントである「どのように食べるのか」について、ご自身の食生活を振り返って、疑問や改善点を見つけようと努力なさっているところも、とても良いなあと見ています。
アーユルヴェーダの良いところは、自分の心身の状態に敏感になり、受け身ではなく自分でそれを整えようと行動を起こせるようになる点ですね。
アーユルヴェーダクッキングアドバイザーコース受講者募集中
アーユルヴェーダクッキングアドバイザーコースは10回の講座に分かれています。
10月中旬から新たにレッスン1が始まります。
ご受講をご希望の方は、以下から日程ご確認の上、お申込み下さい。
ご自身の都合に合わせて、レッスン1~9までは順不同でレッスンを受けていただけるので、仕事をしながらでも受講できます。
アーユルヴェーダの基礎と調理を一度に学べて、資格も取れるコースです。
アーユルヴェーダの健康と若返りの叡智を学びつつ、新たな自分の発見をしてみませんか?