健康でいきいきと生きるために、どのようなものを食べるかは、言うまでもなく重要です。
アーユルヴェーダの食事法における。「どのようなものを食べるか」に関する5つのポイントをご紹介します。
アーユルヴェーダ食事法「どのようなものを食べるか」
どのようなものを食べたらいいのか。
それは人により異なります。
また、日々変わります。
なので、大切なのは、食べ物に対し白黒つけることではなく、自分の身体の状態をよく観察し、何を食べたらバランスするか考える習慣をつけることです。
それを踏まえつつ、アーユルヴェーダの食事法で、大切だといわれているポイントを5つご紹介します。
①6つの味を取り入れる
1回の食事に、6つの味が入っていると、満足感を得られ、いずれかのドーシャの性質が過剰となることを阻止できます。
6つの味とは、甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。
たとえば、糖質制限ダイエットをしている人が、ご飯を食べずお肉とサラダだけを食べて、結局他の時間に甘いお菓子を食べていることはないでしょうか。
多くの炭水化物はよく噛むと甘味を感じられます。
炭水化物を抜いても、結局はどこかで甘味を補填したいと思ってしまうのです。
6味についてはこちらの記事で詳しく書いています。
食材を選ぶ時、「どんな味を持っているかな?」と考えてみると良いでしょう。
②体質・体調にあったものを食べる
これについては、自分でジャッジするのが難しいかもしれません。
しかし、アーユルヴェーダの中では、とてもシンプルな法則により、体質と、その時の体調に合った食べ物をジャッジします。
その法則とは、
「似たものが似たものを引き寄せ、相反するものがバランスさせる」
というものです。
これを紐解くには、ドーシャとグルヴァディグナ、ラサの理解が必要です。
読んで理解するのが億劫な場合は、是非アーユルヴェーダスクール森の時計に足を運んでいただきたいのですが、以下に少し例を挙げます。
たとえばとあるヴァータ(ドーシャの一つ)の人の場合。。
ヴァータのグナは、主に「冷」「軽」「乾」です。
※ほかにもあります。
辛味、苦味、渋味がヴァータを上げ、甘味、酸味、塩味が鎮静します。
ヴァータの人で、そわそわして落ち着かなくて、物事に集中できず、すぐに他事を考えてしまうような時。
ヴァータが高くなっている時ですが、そういう時に似た性質のものと、ヴァータを上げる味は避けたほうがよいとされています。
軽くて乾燥した、葉野菜のサラダとか、苦いゴーヤとか、食後におせんべいと緑茶とか……
逆に、重くて少し油分のあるスープとか、甘味のある穀物などはヴァータを鎮静するので良いといえます。
実際、ヴァータにもいろいろなヴァータさん、その中でもいろいろな状況があるので、実際にはそんなに短絡的に決められないと思うのですが……(;^_^A
アーユルヴェーダの食事法においては、そういう考え方もある……ということです。
③愛情のこもった作り立てのもの
コンビニやスーパーのレトルトや冷凍食品、お惣菜は、必ずしも、私たちのことを考えて作られているとは限りません。
愛情のこもった、手作りの、出来立ての料理こそが、私たちに滋養と、作り手のエネルギーを与えてくれるものです。
作り立ての料理には「プラーナ」という生命力がまだ残っています。
④旬のもの・土地柄にあったものを食べる
これは容易に理解できると思います。
旬な食べ物はその時の私たちの体調に寄り添ってくれます。
また、近くの地域で取れた野菜は新鮮で、周りの農家さんを応援することにもつながります。
まとめ」
いかがでしたか?
アーユルヴェーダの食事法では、他にも様々なポイントがあります。
今回お伝えした「どのようなものを食べるか」についてのポイントは、
- 6味がそろっている
- 体質・体調にあっている
- 愛情のこもった作り立てのものである
- 旬・風土に合っている
の4つでした。
また、どのようなものを食べるかだけでなく、「どのように食べるか」も非常に重要です。
それについては、こちらの記事でご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
>>【アーユルヴェーダ食事法】どのように食べるかに関する4つのポイント